尺八の音が出ない。
音が出てもしんどい。くるしい。
なかなか上手にならない。
理由はシンプルにやり方が違うんです。
そして、練習すること、努力すること、の内容が違っています。
今週はこういった話題になっているので、もしよかったら、9月28日からのブログも合わせて読んでいただきますと話が分かると思います。
今回はその話をします。
望む結果が出ない人は何をしているのか?
「ついやってしまう動作」に取りつかれたら、ずーっとその動作を繰り返して、失敗し続ける人もいます。
同じことをして、違う結果が出るわけなんかありません。
これは、一番ダメな思考方法です。
ぜーったいに音が出ない動作を、一生懸命がんばっていても、音がでるようにはならない、とわかりますよね。
極端な例えですが、
尺八をおでこに当てて、音が出るように毎日毎日、頑張っている人には、
「ちょっと、そこじゃないですよ。」と声を掛けます。
多くの人がそうでしょう。
でも、とりあえず口に当てていれば、音が出るだろう、と思ってその動作を繰り返す。
僕から見たら「そこじゃないですよ。」という内容でも。
そのうえ、ちょっと音が出ちゃったら「そこじゃない」のに、そこやそれにこだわってしまいます。
それを繰り返していたら、だんだん良くなるんじゃないか、だんだんできるようになるんじゃないか、と思ってしまいます。
練習、努力、苦労をすれば、しんどいことを乗り越えたら、「結果が出る」と思っている人は、この過ちを犯してしまいます。
もちろん、練習すること、努力すること、苦労することは必要ですが、そこじゃないんです。
気づいて欲しいのは、「今やっているのは違うやり方なんだ」と気が付くことです。
「今のやり方は失敗」だから「違うやり方を」試そう。なんです。
ですが、多くの人は「絶対に音が出ないやり方」でも、努力して、苦労して、繰り返していくうちに音が出るようになる、と繰り返してしまいます。
多くの人は、そう思います。
練習すること、努力すること、苦労すること、そういった内容、方向性を見誤ったらダメです。
もしあなたが、もう少しでいい音になりそう、と思って繰り返している動作は、
僕から見たら「おでこに尺八を当てて音が出せるようになりたい」と言って、努力しているのと、苦労しているのと同じかもしれません。
「上手くいく動作を探す」努力、練習、苦労、をするんです。
具体的に明確に「再現性のある修正」のともなう動作をしましょう。
なので、「ついついやってしまう動作」をやめましょう。
練習する、努力する、苦労するべき内容とは?
その方法は、前回のブログでも軽く触れました。
・尺八を吹くときに「ついやってしまう動作」と結びついてしまった言葉と別の言葉に置き換えて実践する。
・自分中心に生まれた「ついやってしまう動作」を尺八の理由に従って作られる、導かれる動作に変える。
これです。
違うことをする。
何か違う要素を足す。
何か違う要素を引く。
シンプルに言えばそんな感じです。
足す、とおもうより、引く、と思う方が難しかったりしますね。
でも、結果が出やすいのは、引く、のときの場合がありますね。
違う動作をする。というのは、なかなか難しいです。
ですが、これが一番結果が出ます。
ガラッと変わります。
ガラッとできます。
そこの苦労、そこの練習、そこの努力です。
出来ない方法を何度も試してはいけません。
僕もかつては、ダメなやり方をずっと続けて上手くなろうと、良い結果を出そうとしていました。
今では、ぜったいにやらない方法です。
自分のやり方に固執しているだけで、その先がないこと、見えないこと、無理なことに気が付いてやめました。
違う方法をとり、全く違うやり方で、今の演奏方法をしています。
世界が変わりました。
自信をもって尺八を吹けるようになりました。
大胆な動作の変更が大きな上達、変化につながるとき
初心者の段階でも、中級者の段階でも、自称上級者でも、壁にぶつかっていたり、変化が起きないときに、問題解決してくれるのは、論理的に考えることです。
・今、自分のやっている動作を疑う。
→ 変えると何が起こるかを考える、変えてはいけない理由、変えたらよくなる理由。
・人からのアドバイス、ヒントをいったん「なぜ」と考える
→ なぜ、を考えると、アドバイス、ヒントが解決する本質的な課題、問題点が見えてきます。
そこまで考えていないと、アドバイス、ヒントが、自分の動作として、成立しません。
・自分の出したい結果(ゴール)を考える
→ 出したい結果を考えると、それに必要な要素にまで目が行きます。
何をすべきか、がより明確になります。
独学の場合は特に必要です。
教えてもらうときも気をつけないと思考停止状態に陥ってしまいます。
違う動作をしようと思ったときに、選択肢の中にない動作が正解かもしれません。
なかなか結果が出ないときには、あなたの発想の中に正解の動作がないかもしません。
もしくは、ふたをしているかもしれません。
その結果、良い結果が出ないとわかっていても「ついやってしまう動作」にたよってしまう。
ついやってしまう動作の真逆の性格の動作を考えてみましょう。
それは、「ついやっちゃう動作」と真逆の性格の動作が「自分が思いもしない動作」です。
「思いもしない動作」というのは、
・選択肢の中にない。
・そんなわけない。
と思っている動作。
もしかしたら、
・やってはいけない。
・ダメだ。
とたいした根拠なく(思考停止系の根拠)制限された動作。
これらの中にあるかと思います。
いろいろなモノが自分の可能性を蓋をしています。
ゴールや目的をしっかり考えることによって動作が明確になります。
・スタートが自分だと生まれない動作。
・スタートが楽器だと生まれる動作。
つまり、逆算から生まれる動作の重要性に気が付きます。
○○さんがいっていたから(僕がいっていることも含みます)と思って、自分の立ち位置からその動作をするのではなく、
目的、楽器の理由、を一度考えて
楽器側から目的を達成するためにそのアドバイス、ヒントの動作を実行する。
これだけでも大きく変わります。
動作を変えることの大変さは、未経験者も初心者も、上級者も変わらず大変です。
だって、ほぼほぼ、本能との戦いなので。
僕も動作を変えることにとても苦労しました。
よくわかります。
尺八上手くなりたい人のこと応援します。
僕も頑張ります。
尺八の世界には、なんで?と思う、言葉や、ヒント、アドバイスが結構あります。
それらに対しても、思考停止しないでいたいですね。
また今度そういった話もしたいとおもいます。
では、ごきげんよう。
※今日のごはん写真
「出来ちゃう人」という言葉は僕のブログではよく出てきます。
こんなところまで読んでいただいている方にはおなじみかもしれません。
今回のお話に「できちゃう人」ってのを当てはめてみたらどうなると思いますか?
それは、「ついやってしまう動作」が「出来る」動作になるんですね。
単純にそれだけです。
尺八の演奏を聴いた、音を出す説明を聞いた、何も知らないけど形状などから判断した、といった情報で「ついやってしまう動作」が「出来る動作」と結びつけられたわけです。
天才というわけではないです。
才能というわけでもないです。
ただ、そういった理由で出来ちゃっただけなんですね。
だから、「初めからうまかった」と言われるわけです。
極端に言えば、わかれば、できれば、初めからできるんです。
練習すること、努力すること、苦労すること、間違えてしまったら大変ですよ。
あなたは今、なにを練習していますか?
なにを努力していますか?
しんどいこと、たえることを続けていれば、問題解決すると考えてはいけませんよ。
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