昨日の記事は出だしから、変なこと言ってましたが、大まじめです。
まだお読みでない方は先にお読みください。
今日も、その変なことをもとにまじめに話していきます。
よろしくお願いします。
バランスが崩れるから息がなくなる
バランスが崩れるから息がなくなる。
この言葉を聞いた瞬間に、ハッと気が付いて、爆速で尺八の演奏に取り入れることができる人もいるかもしれません。
多くの人は「おのれは、なにをいってるん?」という状況だと思いますのでもう少し詳しく書きますね。
もちろん、僕の話が分からなくても問題ありません。
僕の説明力不足なので。
もしかすると、数週間後に、数か月後に、数年後にもう一度読んでいただけると、わかるかもしれません。
それは、僕の文章力がが上がったというわけではなく、読んでいただいている方の尺八の吹奏力が上がったことで、きっとこうことを言っているんだろうと理解できる状態になったからです。
もちろん、そのころには、僕自身も文章力や説明力をあげて、初めての人がばしーんと理解できるように成長したいと思っております。
さて、話を戻します。
バランスが崩れる。
バランスってのは、二つ以上の力が加わっていても、均衡な状態にあって、動かない、釣り合っている、そのままになっている、といった意味ですよね。
なので、
「バランスは具体的な数字ていうといくつですか?」
という質問は意味が不明であるし、そもそもの理解がないということになります。
天秤を想像してください。
10gの重りを左の皿にのせて、バランスをとるには、右のさらには、10グラムの重りを載せます。
左のお皿に30グラムの重りをのせて、バランスをとろうとするときに、
「あ、さっきは10gでバランスがとれたから、10g乗せれば同じようにそろうはず!」
って思ったら、OUTですよね。
普通はおもいませんよね。
大丈夫ですか?
30gの重りなら、おなじように、30gの重りを右のさらに乗せなければいけません。
これで、バランスが取れています。
安定しています。
動きません。
さあ、バランスが崩れると息がなくなる。という話題につながるように考えていきましょう。
昨日のブログの最後に書いた言葉
「ほっぺたを膨らましてふいてはいけない。」
尺八の音を出すときによく言われる言葉です。
まあ、いろいろな理由があるんだと思います。
>唇がとんがってしまって吹きにくくなるとか。
でも、僕、それでも音出ます。
>見た目がよくない。
もう一番クソな理由、音と関係ないから。
そんな理由で教えている先生だったら、ちょっとやめた方がいいかもしれません。
>流派で決まっている。
まあ、それなら、100歩譲ってゆるす。
しゃーない。とはいえ、具体的な理由ではないです。
ただ僕は、吹いてはいけない、という以上に、「ほっぺたを膨らましてぷーーって息をだしてみたときに得られる実感」の重要性を感じています。
フグのようにほっぺたを膨らまして、ふーって息を思い切り出してみてください。
意外と、息がすぐなくならないことに気がつきませんか??
尺八を吹いているときより、思いっきり息を出しているのに、すぐになくならない。
しかも、指で膨らんでいるほっぺたを押しても、指を話した瞬間にほっぺたはまたふくらんで復帰します。
ゆびでおしたままでも、息は勢いよく、ぴゅーってでてますよね。
こんなことが起こる状態になったらいい感じです。
難しく考えてしまってならない人もいます。
尺八を吹くこととを想定しないでください。
ほっぺたを膨らましてから、ぷーっと吹く。ぷーっと長くふこうとする。
それでも上手くいかない人は、膨らませながら吹く、というより、膨らませてから、ぷーーーってなる方がいいかもしれません。
これが出来る出来ないに、肺活量、腹式呼吸関係あると思えます??
なんかそうできるらしいよ、って思ってやるかやらないか、そういった気持ちぐらいのような気がします。
では、そこから、少し唇を広げて、息の出口を広げてみてください。
できました?
たぶん、できないはずです。
少しでも唇を広げようとした瞬間に、膨らんだほっぺたはしぼんでしまって、一気に息が抜けてしまいませんでしたか?
つまり、バランスが崩れたんです。
バランスが取れていたら、体の中に息が残っている限り、びゅーっと思い切り吹いたその息が安定して持続するんです。
腹式呼吸も、肺活量も関係ないです。
何かしようと思ったら、バランスが崩れます。
ほっぺた膨らましてぷー、は、その動作において、その人、その人に、定められた唇の穴の大きさが存在するといっても過言ではないと僕は思っています。
何も考えずとも、息の流れが優先される状態を知っていたわけです。
以前の僕が、強く吹きたい、大きな音が出したい、と思って、力を入れていた場所。
その頼りにして力を入れていた場所が、的外れだったことに気がつきました。
無理に力を入れなくてもよい。
入れるべき場所は別にあって、その動作は、無理な動作ではない。
そんな風に思えたら、「唇は脱力して」と言っている人の言葉を思い出しました。
僕は、唇を脱力したら、息を受け止められないから、脱力という言葉だけで説明するのはおかしいだろ、と思っていました。
必要最低限な力は必要、過剰に力をかけるのはよくない。それを脱力という言葉一つで表したらだめだろって。
だって本当に脱力したら、吹けないもん。
本当に本当に脱力してる?
そういっている人の口元は別に脱力してないじゃん。
ちゃんと力使ってるよって。
誤解が生まれない?
脱力脱力っていっているのは。
簡単に説明しすぎだろって。
で、そんな人たちが「脱力」といっている理由はこれに近いのかもしれないと思ったわけです。
このバランスが取れた状態は「脱力」という言葉に置き換えてもいいのかもしれません。
必要以上の力が入っていないから。
例えば、
壁にもたれかかって立っているとしたら、壁が崩れるかもしれないと思って、緊張感を持ちながら、壁によりかかりますか?
そうしませんよね。
壁は壊れずに、そこにありますし、もっと言えば、自分がもたれかかっているより強い力で押し返してきませんから、弾き飛ばされることもないです。
壁にもたれかかっている状態は、力を使っていない「脱力」といえるかもです。
でも、細かいことをいうと、本当に脱力したら、立っていられませんよね。
椅子に座っています。
椅子がなきゃ、空気椅子になります。
めっちゃしんどいです。脱力しちゃできません。
椅子があるから脱力して座っていられます。
脱力っていっても、自分の重さがなくなるわけではないですし、紙の椅子だったら壊れます。
椅子の強度があってこそ成立する脱力です。
つまり、向き合う力が等しいと、ゼロにる。
それがバランスの取れた状態です。
綱引きで、動かない状態。
バランスが取れた状態は楽ですよ。
自動的に決まります。
再現性も高いです。
明日もこの話の続きをします。
バランスが取れた状態になる条件。
口の中が息でパンパンになっていること。
ほっぺたが膨らみそうになること。
でも、誰か偉い人とかが「ほっぺたを膨らまして吹いてはいけない」って言っているから、その感覚をいえない。
というジレンマにすら感じました。
さて、昔から言われている尺八を吹くためにしてはいけないこと、しろといわれていること。
なんか、上達を阻害すること、が含まれているようにしか思えません。
指導産業が成り立つころに「早くうまくなることを望まない結果」から生まれたものかもしれませんね。
そう思うと、怖い。闇を感じますよ。
教則本に書かれていることも、初心者に合わせるとはいえ、プロは皆そうしていますか?
本当に?
昔から言われている言葉を借りているだけじゃないですか?
自分の感覚をもっと言語化してみたら、その言葉に救われる人が一人、二人、何人もいるかもしれないのに。
ではごきげんよう。
※今日のごはん写真
あ、もちろん、私は違いますよ。という人がいても全然問題ないです。
そのやり方を否定しているわけではないです。
ただ、僕は「ほっぺたを膨らましてはいけない」という言葉のせいで、感覚をつかみ損ねている人がいるかもしれない。
ということを言っています。
そして、その感覚は、楽に、自由に、音量の大小もシンプルにコントロールできる感覚です。
ほっぺたを膨らますことを感じなくても、上手な演奏をされている方はそれでいいです。
でも、もし、いまいち、しおしおモードでしか吹けない人がいたら、一つのヒントになるかもしれません。
ダメだ、それは違う、と否定しないで、試してもらえたらいいなと思います。
というか、そのまえに、なんでダメなんだろう、ってちゃんと考えたことあります?
結局、ほっぺたが膨らんだ状態でも、尺八が吹ける状態と、吹けない状態があるってだけです。
ほっぺたを膨らまさなくても、尺八が吹ける状態と、吹けない状態があるのと、何ら変わりません。
なぜ、音にならないか、を具体的に説明することが必要なんです。
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