肺活量じゃない、腹式呼吸じゃない、丹田じゃない、そんなことより、バランス、効率です。

バランスが取れた状態が楽だという話です。

 

バランスが取れればいいだけなので、大人子ども、老若男女、関係ないのです。

 

尺八の音が出ないのは、

肺活量が少ないから、

腹式呼吸ができていないから、

音が出ない。

 

という考え方が、全く意味をなさないことにもつながりますよね。
というか、肺活量が少ない、腹式呼吸、で解決する問題じゃないってことなんです。

 

音の鳴る要素を満たした状態は、今もっているもので、バランスをとればできるということです。

 

天秤を想像すると10gに対してバランスをとるのなら、10g

30gに対しては、30g

それでバランスが取れます。

自分が持っている重りでバランスをとればいいのです。

 

腹式呼吸、肺活量のせいにする人は、自分が100gの重りをもっていないのに、左のさらに100gの重りをおいているんです。

そんで、重りがない、重りがない、バランスの取れる重りがない、と叫んでいます。

 

そうしたら、人はなんて声を掛けますか?

「バカじゃね、当たり前だろ。」という人もいるかもしれません。
たしかに、それくらい馬鹿なことです。

もしくは、やさしく、

「じゃあ、持っている重りでバランスをとれるように、左の皿に100gの重りの置くのをやめないかい?
10gの重りをもっているみたいだから、左の皿には10gの重りをおこうか、そうしたら、君が持っている10gの重りで、ほら、バランスが取れた。」

っていうでしょう。

最悪なのが、

「こりゃ大変だ!100gの重りがないとできないね。探しに行こう。そういえば、こんな言い伝えがあったぞ、火の山の守護者の龍がうんたらかんたら…」

もう、時間もかかるし、しんどいし、大変ないばらの道、決定です。

 

こんな風に例えたら、なにをすると尺八の音が安定して出るか、良い響きを作れるか、がわかりませんか?

指導者は、何を伝え、なにを教えると、良いかが見えませんか?

そして、学習者は、なにを学べばいいかも見えませんか?

 

で、多くの人は、バランスをとることを考えるのではなく、なんとかして、100gの重りと釣り合う重りを探しに行ったり、自分で作ろうとしてしまうんです。
定かではない言い伝えを信じるんです。火の山の守護者の龍に会いに行こうとするんです。

 

バランスをとることが目的ならば、もうすでに持っているもので、対応できる。
クリアできるのに。

 

ということで、尺八の音を出す、ということは、

 

尺八の音が鳴る要素を満たした、各人に応じたバランスの取れた状態を目指すことなんです。

 

たくさんあるならたくさんなりに、小さいなら、少ないなら、それに見合った、ものでバランスをとる。

 

だから、だれでもできる。

やればできる。

やれる方法でやればやれるんです。

バランスが取れている状態を手軽に実感する方法。

昨日の記事では、ほっぺた膨らましてぷーがバランスの取れた状態を感じられます。

という話をしました。

まだお読みでない方は、ぜひ読んでください。

今日はその続きの話になります。

 

ほっぺた膨らましてぷーから僕がしたこと。

そこで、昔の僕は思ったわけです。

「この息で尺八が吹けたら、ばりばりばりーーーって音鳴りそう。」と。

みなさんもおもいません??

こんなにも思いっきり吹けていて、長く持続して、息には力強さもある、と思ったら、ワクワクしないなんて嘘です。

 

で、おら、ワクワクして尺八をあてようとするんだが、、、、

 

そういえば、尺八って、口を軽く横にひかないとだめなんだったよな。口を尖らせたら音出ないんだよな。と思ったわけです、

 

 

でも、まいっかそんなん。

 

と思って、ええい、ままよ!とやーっと思い切って当てたら、

 

 

パーーーーン

 

 

って音になったわけです。

 

 

 

おいおい、ほっぺ膨らましたらあかん、も、口を横にひかなあかんも、べつに絶対じゃないやん!

 

と、おもわず、何の縁もないのに、関西弁になってしまったかつての僕。

 

 

ここで、体感した大きなものを説明すると。

 

・バランスの取れた状態がある。

 

・バランスの取れた状態は、ほっぺたが膨らんでいることで感じられる。

 

 

ということです。

 

ほっぺたを膨らまして、強く、思いっきり息をだしてもらっていましたが、次は、ほっぺたを膨らまして、弱く、軽く少ない息を出すようにしてみてください。

 

これもおそらくできるはずです。

思うだけで。

 

出る量をすくなくするから、口はもう少し閉じて、とかよけいなこと考えた瞬間に息は流れません。

 

僕がよくいっている、息の流れを優先させてください。という言葉ともここでつながるわけです。

 

 

バランスが取れていたら、思いっきり吹くも、軽く吹くも、ほっぺたを膨らました状態で上手くできるわけです。

 

 

尺八を吹くときに絶対に応用できます。

 

 

さて、この話、まだまだ続くわけですが、ここらで一旦やめにしておきます。

 

では、ちょっと考えて欲しいのですが、

 

ほっぺた膨らましてぷーのとき、あなたは息をどこに出そうとしていますか?

 

で来ている人も、出来ていない人も、

は?どこってなんだよ。となると思います。

 

理由は、できている人と、出来ていない人で違います。

 

できている人は、考えずにやっているから、自然とやっている。
考えずにやれる人は、できちゃう人です。

できちゃう動作。

そんなことを言われて初めて、気がつくんです。

 

上手くいかない人は、何か余計なことを考えてしまっているかもしれません。

尺八を吹く話だから、、、とか。

今自分はこうして吹いているから、、、とか。

そうじゃないんですね。自然とやっちゃうこと、できちゃうことを土台にしたいと思って話しています。

 

そんな方にむけて、ここで、具体的な動作で伝えます。

それが、どこに向かって息をだしているか、ということを考えて、ほっぺた膨らましてぷーをやってみてください。

 

 

 

口の外、つまり、くちびるの外側に向けて息をだそうとしているのか?

もう一方はその対比ですから、

口の中、つまり、唇の内側に向けて息を出そうとしているのか?

 

さあ、どちらでしょうか?

 

では、考えてやってみましょう。

 

たぶん、どちらか一方は考えた瞬間にバランスが崩れてしまうんですが、、、、

 

ま、あくまで、僕の場合です。

 

僕と同じにならない人もいると思います。

別にそれはそれでいいんです。

間違っているわけでもございません。

 

ただ、僕と同じになった人はラッキーだと思います。

これから僕が話すことを実践していけば、すくなくとも、僕くらいの成果がだせる、上達することが予測できるからです。

 

 

続きは、また今度。

 

ではごきげんよう。

 

 

 

※今日のごはん写真

ホームランを打とうと思ったら、きっと筋力なんかも必要だと思います。
小学生、中学生では、さく越えの打球を飛ばすには筋力が足りない。

これは、理解できます。
(もちろん、筋力だけでない部分も多いと思います。ただ、大人も子どもも、100メートル以上の打球を飛ばさないとホームランではない。というのが味噌です。)

「尺八を吹くときに、肺活量がないから」は、本当に理解できない。
だって、その人のできること、もっていもので、充分に、良い音色、良い響き、安定した音、は吹けるからです。

大人と子ども、もっと言えば、肺活量で差が出るとしたら、「音量」もしくは「音の長さ(最終的に)」。

良い音の出る状態をバランスよくつくれば、いいのです。

音量、音の長さ、を満たさないと、良い音色、良い響き、安定した音にならないわけではない。

小学校2,3年生でも、バシッと尺八を鳴らします。

ちゃんと教えて、ちゃんと伝わって、ちゃんと実行してくれたら。

そこには、肺活量、腹式呼吸が必要なのではなく、知識、信頼、向上心、好奇心、です。

 

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