僕の失敗の話をしています。
今日のブログだけでも、なんとなく読めるようになっていると思います。
が、もし、読んでみて、興味をもっていただいたら、前回のブログも読んでいたけるとまた楽しめます。
お時間のあるときに読んで見てください。
大きな音をバシバシっと鳴らしたいと願っていた僕の練習や努力はどういった物だったのだろう。
ときどき、望んだような成果を出してくれる。
けれども、安定しない。
そういった状況に、尺八を吹くことがしんどく思うことにもつながってしまった。
ときおり、バシッとした自分が出したいと思う音になってくれる、っていうのが本当にやっかいです。
そういった事が起こるから、間違っていない(だろう)と思ってしまう。
ほんとにやっかいです。
期待させる感じなんか、ほんとやり手ですよ。
その上、練習もしてきた、努力もしてきた、時間も使ってきた、だからこそ信じたいと思ってしまいます。
このまま、続けていれば、できるようになる。と思いたい。
けれども、しんどいわけです。
気持ちもですが、体も。
体のコントロールなどがシビアになりすぎる。
筋力的な維持が出来ない。
こういったことも、いつか慣れる。って思ってしまうんですよね。
正しいやり方なのか、という不安も出てくるわけです。
もちろん、正しいから疲れない、という保証だってないです。
だれも、そんなことを言語化していないから。
良くある説明、良くある解説は、
苦労をともなうこと、時間が解決すること、などが必ずつきまとっていました。
長時間練習して疲れ切った後に、いい状態が手に入るということもいわれています。
無理して、無理な状態を練習で乗り越えて、尺八を吹くこと、
疲れ切らないと、いい状態には入れないこと、
めっちゃ、非効率的です。
でも、これ、もっともらしいと受け入れやすいんですよ。
僕は、もう開き直りました。
頑張るのやめようって。
しんどいやり方はやめようって。
そう思いました。
そのきっかけとなったのは、
「七割の力で吹いてみたら。」という一言でした。
その言葉のとおりに、七割・・・と思って吹いたときに、めちゃくちゃ気持ちの良い響きが得られました。
吹奏感もとっても良かったのです。
楽に吹けた。
もちろん、音量は小さくなっています。
でも、響きが全然違いました。
このときに、気づいたのが、バランスの良い状態、という考え方です。
バランスを保っているととても楽なんですね。
息が音になってくれることが良く分かりました。
このバランスの良い状態をたもちながら、とおもって、音量を大きくする。小さくする。
違和感や、不自然を感じず、とっても体の動きが自然に感じることが出来ました。
変な力みで音を作ったりしていることもないので、疲れません。
声のように扱えるので、思った通りに変化させることが出来ました。
そしてもう1つ考えたこと、違和感を伴う、不自然を伴うことを無理してやらない、ということです。
過度なデクレッシェンド、過度なピアニッシモにこだわることをやめました。
過度に音の処理、音の消し際にこだわることで、不自然な状態がうまれることを感じたからです。
20代の後半のころでした。
この頃のレッスンでは、無理しないで、楽に吹くことを、なかなか言語化することが出来ませんでした。
自然にやろう。
自然に出来る。
ということしか伝えられなかったです。
みんな、余計なことしているよ。
その余計なことをやめよう。
だから、自然に。
としか言えない。
僕はそんな状態ではダメだとおもって、言語化すること、伝えること、生徒さんが再現出来るようにと努力してきました。
これは、自分にとって物凄く役に立ちました。
教える面では当然ですが、自分の演奏がどんどん整理されていきました。
生徒さんの様子、それぞれ違う物を、分析して、最適な言葉を伝えられるように考えてきました。
ある1つの状態に向かっていくのではありますが、アプローチの仕方は様々あります。
こっちだと伝わる、こっちだと伝わらない。その逆もあって、勉強にもなりました。
自分が出来ることを言語化する。
今も続けています。
初心者でも上級者でも、自分のいまの状況を、なにが起こっているかを言語化してみませんか?
そうやって言語化されたことは、あなたが手がかりにしているヒントやアドバイスにつうじていますでしょうか?
また、その話を聞いて、他人は共感出来るでしょうか?
アドバイスやヒントは、答えではありません。
だから、アドバイスやヒントを何も考えずに実行するだけでは全く意味がありません。
そこで、実際に自分が何を経験し、実感するか。
自分で体験した、実現したことだからこを、意味があります。
「七割の力で吹いてみたら」というアドバイスにより、僕は僕自身で実感する物がありました。
その時間した物を通じて、自分の成長につなげていきました。
ただ「7割の力で吹いている」をやるだけ、やっていたら、なんとかなると考えるようだったら、僕はどうなってしまっていたでしょう。。。。
アドバイスとは何か、自分の動作を言語かできるか。
それを常に考えているから、言語化できる。
言語化できるから、他人のヒントやアドバイスの価値にも気が付くことができる。
さて、みなさんはどうやってすごしていますか?
すべては自分次第です。
ではごきげんよう。
※今日のごはん写真
唇の穴を小さくして、響きが変化すること、吹奏感が変ることは、もちろんあります。
ある一定のレベルまでは、それで通用します。
そこまでたどり着いていない人が、いわゆる初心者、中級者です。
中級者がここからどう変化していくかで、その先に大きな違いが生まれます。
最低限の状態をつくることができたら、そのやり方だけでは頭打します。
その方向性を強めていって、音量が変化したり、響きが変化するのは、ちょっとちがうんです。
音が大きくなった、響きが良くなった、というよりは、音質が大きく変っただけ。
という場合が多いです。
音が歪んでいるような感じです。
小さくなった唇の穴に、ぐっと息をかけて圧力を上げることで、音を歪ませて、いる状態になっているだけです。
それに気づき、不自然な状態をやめてゆくことを目指すと、楽に、息のながれが音を作ってくれます。
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