例えば僕の失敗。でもそれは今思うと、僕の失敗が、多くのいい状態を生み出せたのかもしれない。

大きな音を出したい。

バキバキバキバキって音を出したい。

 

僕は、ずっとそう思っていました。

いまも思っています。

 

特に理由はないのですが、

大きな音を出す。とにかく大きな音を出す。

と思っていました。

 

なので、

 

大きな音を出す方法、大きな音の出し方、いろいろと考えながら試してきました。

 

僕が一番最初に音がまとまった経験は、唇、が上手く閉じれたこと。

息がまとまって、バチッと音になりました。

 

おおきな音にするには、息も必要だろうとおもったので、息も強くすることを考えました。

ただ、息を強くする考え方、やり方がよくなかったなと、いまでは思っています。

 

息そのものが強くなる、量が増える、という分離した考えではなく、唇に入れる力と連動しすぎていたと思います。

 

唇を強く閉じるから、強い息がだせる。
(でかい文字にしていますが、これはNGの思考です!)

 

と思っていたわけです。

 

 

細くなった唇の穴、小さくなった唇の穴、から息がでるとバキバキバキっと音がでるように鳴っちゃったから、これだ!っなおさら思っちゃうわけです。

 

 

これは僕にとって、良くない状況に入っていくきっかけだったと思います。

 

大学1年生のころは、そう思って、練習することで、いい感じになっていったころだとおもいます。

で、大学4年生のころには、その方針をまもって、伸び悩むわけです。

 

 

今の視点でみれば、「過ぎたるは及ばざるが如し」という状態なんです。

タイムマシンをつくってアドバイスに生きたいくらい。

 

 

それでも、その状態にまでなっている成功体験があるから、間違っていないと思うわけです。

 

唇を横にしっかり引いて、細くなった唇の穴から、強まった息がでて、出る音が、ビリビリ鳴っていい音のように思っていたわけです。

 

ただこれは、再現率が低かったです。

大事な場面で大概ミスります。

 

楽屋では絶好調。

舞台ではミスる。

 

そんな感じでした。

 

練習すれば乗り越えられる、

コントロールできるようになれば、いつもうまくできる。

 

って信じてました。

でも、なかなか無理でしたね。

 

 

信じていることが、上手くいかない。

信じていることのせいで、うまくいかないのかもしれない。

 

ここから変化しないのかなと、もうなにかが全然ダメなのかなと。

 

まじで、暗黒時代でした。

 

今思うと、

尺八はめっちゃ好きなのに、

尺八を吹くことが楽しくなかったかもしれません。

 

 

なんとかしたかったですね。

ほんとに。

 

もちろん、打開するためのアクションも試していました。

でも、頭の中にあることを実現するために、そういったアクションもいまいち効果が発揮されなかったかもしれない。

もしかすると、打開するためのアクションすら僕の思い込みを強める方向に、ねじ曲げて実践していたのかもしれない。

 

そうはおもっても、これまで自分が練習してきて、ここまでの自分をつくってきた吹き方。

それを、思い切って変える、のは怖いことです。

 

だって、自分を上達させてくれて、自分の中で育ってきたもの。

多少なりとも結果を出してくれた。

 

20代の前半のころは、

そういった思いと、もっと上手くなりたい思いと、尺八を吹くことそのものへのしんどさ、に悩まされた時期がありました。

 

 

 

 

※今日のごはん写真

僕は、僕の経験から、今僕が教えている生徒さん達には同じ思いをさせたくないと思っています。

悩みながらレッスンをしていた時代もありました。
でも、大分スッキリと説明をすることが出来るようになってきました。

ある程度、自分の中で方向性を作って努力することも必要だと思います。
そのうえで、凝り固まってゆくものをほぐす、つねにリセットする動作を伴う練習を提案しています。

かつての僕が演奏のために、すぐに出来なかった動作や技法、音の変化、こういったものが、ほいほいと簡単にやってのける生徒さん達をみてうれしくなります。
かつての僕は音を出すことは出来ていても、僕は柔軟性のある演奏が出来なかった。

そこに悩みがありましたが、今思うと、問題解決をするための方法やアクションを具体的に伝えられるようになれたから、よかったのかもしれないと。

僕は、すこしでも曖昧になっている部分を具体的に説明したい。
なにが起こっているかを、言語化できるようにする。

僕の解説やワンポイントが、ほほほう、とすっと入ってくる方は、きっと同じような感覚と同じような願いを持っているのかもしれません。
で、きっとめっちゃ、うまくなったり、めっちゃ変化したりするかもしれません。

そんなわけあるか、それは絶対に違う、と言えてしまう方は、演奏は上手でも、あまり良い指導力は発揮できないかもしれません。
そして、吹奏力もそこで頭打ちです。残念でした。

きっと、多くの人が、そんな人たちを置き去りにして成長して行くと思います。

僕は、下手だったおかげで、いろいろなことが説明出来るようになりました。
いま、とっても面白いです。

 

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