実現したいこと、憧れや夢があるからこそ、そのために必要な物を手にいれてほしい。

今週は、楽器の演奏に関して、技術のことなどを話してきました。
技術をどう育てるか?という話です。

興味のある方は、ぜひ前の記事もお読みください。
今日の記事を読むだけでも楽しめるように書きますので、絶対読まなきゃいけないってことはないです。

木の成長に例えると、いろんなことが理解しやすい。

音楽は技術が作るのか?心がつくるのか?

まあ、僕が嫌いな言葉、っていうか、聞こえのいい文言があって。

 

音楽は心が作る、から技術にこだわるのではなく、心を成長させよう。

心がない音楽は感動できない。

 

みたいな系統の奴です。

 

こういうセリフがでると、だいたいの人が、

 

「そうだ!そうだ!」といいます。

 

僕はハッキリ言いますが(二回目)嫌いです。

 

あったりまえのことですが、

 

心が成長すれば、感動すれば、音楽が出来る。
楽器が上手くなる、楽しめる。

 

わけじゃないからです。

 

これだけじゃたりないんです。

それでどうするの?ってのが足りない。

 

心が成長して、感動して、表現したい音楽が生まれた後の話を全然していない。

 

表現したい音楽、伝えたいイメージがあるのに、伝えることが出来ない。

技術がないから伝えられない。

 

むしろ、

その辛い現実に絶望しませんか??

 

 

技術を学ぶことなんかよりも、心を育てよう、感動する音楽を体験しよう。

 

技術だけが優れていても、心のない演奏には感動がない。

 

とかね。

もう、アホかと。

っていうそんな発想がもうダメ。

 

何がダメかっていうと

比べるものじゃないのに、これよりもこっちをしろ!と決めつける。

人の演奏をきいて、心がないと断罪できる傲慢さ。

しかそこにはないからです。

 

わかりやすくて、うっとりできるから、ついついかっこつけてそんなこといっちゃう人いるけど、まじで騙されないように。

受けが良い言葉だからよく聴きます。

でもほんと、騙されないで。

 

そして、そんな発言にたいして、そうだ!そうだ!っていっている人たちと一緒にならないで欲しい。

そういう発言は、ちゃんとしている人からは、白い目で見られているからね。

 

結局矛盾するから楽器を続けられなくなる

ハッキリいますが、心の伴わない技術、なんてないと思います。

 

こんな演奏がしたい、

あんな音が出したい、

と願うから、それを成立させるために技術を求めます。

 

 

技術があるから、出来るわけではないのです。

願うから手に入れようとするんです。

 

心が育つから、演奏したいという欲求があるから、その技術が身につきます。

もっといえば、育てば自然と技術が身につきます。

 

だから、技術なんかなくてもいい!ってのは間違いです。

厳しい言葉に聞えますが、自己満足です。
もちろん、好きでやっていることですから、自己満足でいいです。

ですが、他人を否定する言葉に使ってはいけないです。

あくまで自分を守るための言葉として使ってください。

 

 

なので、技術のある演奏に心がないと、断罪するのは、「心」という、判断のしにくい物、判定しにくい物、でしか、難癖つけられない、もはや言いがかりです。

自分の悔しさを納得させるために使う、傷つかないために、向き合いたくないために使っていたら要注意です。

もちろん、自分を守ることは大事です。
大事ですが、守りすぎると、なにもできなくなってしまいます。

 

やりたい音楽、表現したい音楽が、あるならば、技術を身につけることを否定したり、意味が低い物だと決めつけることに違和感を覚えるはずです。

 

技術は、できる。出来ない。が結果として表れます。

厳しい物です。

 

だからこそ、推し量れない「心」で、大丈夫、大丈夫、と慰めたり、ごまかしたり、言い訳することが出来ます。

 

そして、心が育てば、その状態の危うさにも気がついてしまうんです。

 

だから、どちらも育たない。。。。

自分に絶望することになるから。

 

 

伝えたいことを伝えるために技術をみにつけるんだよ。

僕はかつてこんなことを言われました。

珍しく参加したコンクールの好評で、

 

「表現したいこと、伝えたいことは、あふれるほどわかる。しかし、技術が追いついていない。」

 

と。

そう、技術がないと、伝えたいことがちゃんと伝わらない。

むしろ、伝えたいことがある、ということが、技術のなさで伝わっている。

 

面白いですよね。

 

当時の僕は、どうしたら、どうやったら、自分の表現したいこと、伝えたいことが、尺八の音で表せることができるか、コントロールできるか、がわからなかったし、できなかった。

 

どうしたらいいか、というの徹底的に考えたし、こまかな要素を見直したりしました。

持ち方、当てる位置、わずかな違い、指の操作や、息のことも。

 

なんとなくやっていることをなくしました。

すべてに理由や意味を持たせて、なぜ、そうしているか、を具体的に答えられるように考えていきました。

 

できなかったことや、思いもしなかった感覚などが、手に入っていくのはそういった時期です。

 

つまり、技術が必要だ、と感じたときです。

 

 

心、感性、音楽をきいて、イメージを育てる、みたいな、そういうことだけでは実現しないんです。

 

両方、必要なんです。

 

車輪だとすると、2つで回っていくような物だと。

 

 

あこがれ、イメージ、理想、そういったものめがけて、自分の技術が成長して行きます。

 

 

木の成長に置き換えてみるとわかりやすいです。

 

あこがれ、イメージ、理想、そういったもの、心の成長は、日光です。

 

そして、技術は木そのものです。

 

日光がなければ、木は成長しません。

日光があれば、木は成長します。

 

そこに、木がなければ、日光があるだけです。

 

技術を身につけること、技術の身に付け方を解説することを揶揄するのは、まあ、かっこいいですよね。

いい音楽を聴いて、心を育てましょう。感性を磨きましょう。

 

なんて。

 

こんな言葉に救われる人もいると思います。

救われる、ってことは、誰かが先に傷つけちゃったんですよね。

その人を。

 

だめでしょ、そんな傷つけるようなことしたら。

 

それで、救われた言葉を信じ切ってしまって、

 

自分の好きがな音楽を、好きな楽器で、好きなようにやっていいだろ!

技術だ何だ、うるさい!

音楽を楽しんでいるんだから、関係ない!

 

と声高に叫ぶようになってしまったらもうだめです。

もう、光がない。

闇落ちです。

もしかしたら、最初から光がなかったのかもしれない。

 

 

あなたを照らしていた光は消えてしまったんですか?

自分を照らす光、ちゃんとみつけていますか?

 

 

表現したいこと、実現したいことがあるのに、できない。

 

という環境はとても辛い物です。

 

そこで、技術なんていらないよ、表現したい心、音楽を楽しむ心があればいいよ。という言葉も役に立つかもしれない。

でも、僕は僕の信念で、それはまやかしだと思っています。
問題を解決しない。

現実逃避にしか過ぎない。

 

だからこそ、技術を説明したい。わかりやすく伝えたい。出来るようになって欲しい。って思います。

 

 

あこがれや、理想、音楽への取り組み方の心というものを僕は否定はしません。

ですが、それだけでいい、という考えは嫌いです。

 

だからこそ、わかりやすく、効率良く、実現出来るようにしたい。

だから、技術を教えます。伝えます。

 

苦労、努力、辛抱、我慢、が伴わないように考えます。

上手くなること、上達することに否定的な人は、きっとそういった嫌なことを強いられてきたんだろうなと思うから。

 

だって、もうそこにその人の光があるわけだから、お手伝いするだけです。

地道にお手伝いするだけです。

 

きれい事だけをいうだけにはなりたくない。

 

反復練習する前に

やりたいのに出来ないことがあったら、技術をしっかり見直してください。

 

いま、自分が出来ていること、自分ができる、細かい技術です。

 

支える要素。

 

しっかり見直してください。

 

それが土台になります。

 

うっかり、慣れてしまっていませんか?

なんとなく、ながしていませんか?

 

うまくいっていないときには、

できていると思っているけど、正確にできていないことがあるはずです。

 

すべてはそういった細かいことが支えます。

 

木は一気に成長しません。

 

振り返って見たって全然いいんです。

何度も丁寧に確認したっていいんです。

 

できないことを何度繰り返しても、出来ないままです。
違う結果なんてでません。

出来るようになることを期待していてはいけません。

 

要素を変えましょう。
それでようやく違う結果がでます。

その違う結果の中から、最適なものを選んで行きます。

 

今取り組んでいる出来ないを解決するのは、出来るの積み重ねです。

出来ないことを繰り返すのではありません。

出来るの積み重ねです。

 

 

根をはり、幹を太くし、光に向かって伸びてゆきましょう。

 

 

 

では、ごきげんよう。

 

 

 

※今日のごはん写真

この話は今日で終わりにします。と書いてしまったので長くなってしまいました。

長くなったのですが、かけてないことがあります。
ざざざっと書きます。

木の成長に欠かせない物として、

水、空気、温度、日光、栄養・肥料と小学生の理科のような知識で表しました。

水、空気、温度が、環境。
日光が、憧れや目標。

栄養や肥料は何だと思いますか?
僕はそれが、知識やヒント、レッスンだと思います。

成長を促進する、成長を止めてしまう、やり方次第では、植物がだめになってしまう。

栄養や肥料が時代に合わせて進化したり成長することで、かつてとは違う結果が出ると思います。
これは、これが当たり前、なんて誰も決めつけることはできませんよね。

 

土台 ↔ 技術 ↔ 憧れ・理想・楽しい・興味

憧れ・理想・楽しい・興味の実現

 

こういった構造だと思っています。

また、機会があったらこんな話を書きたいと思います。

 

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