今の自分に見合った吹奏感をめざし、今の自分が感じる吹奏感が成長の手がかり。

翌日の朝、雪がどんな様子になるか気がかりで、睡眠が浅い日々が続いております。

先週は木曜日頃から、雪の勢いも収まって除雪で積み上げられた雪も溶け始めて、すっきりしておりました。

 

除雪しなくていい。ってだけで元気になります。

 

だったのですが、日曜日から始まりました。

また雪です。

 

今も降っています。

無情の雪です。

 

 

ボサボサふったり。

ササササササとふっています。

 

地球の重力を突破したような速度で短時間で物凄い量がふります。

 

2時間ほどかけた除雪の成果を、あざわらうかのようにかき消してしまいます。

 

 

雪国にいきるってこんなことなんですね。

などど、新潟市というそこまででもない雪国で嘆くなと思ったりもしますが、絶対値で比べるのではなく、ひとそれぞれの感じ方なので、嘆くの許してください。

 

カフェのランチを食べて、おなかがいっぱいになる人もいれば、「・・・足りない。」と僕がぼやくようなものです。

 

 

いま自分ができることから

尺八の演奏において、僕は全力吹奏とか、爆音、轟音、とか迫力のような、魂を揺さぶるような音圧、響きに惚れ込んでいます。

なので、僕はそこが起点になって、尺八の音色を作っています。

 

尺八の音を出すために大事なのは「バランスの取り方」であるという考えは、様々な人をレッスンしてきた結果、得られた理論です。

肺活量とかそういった絶対値が意味を持つモノではない、ことを理解してもらうための考えです。

子どもでも、大人も、年配の方も、関係なく尺八を吹いて楽しめる、ということにつながります。

 

尺八、というなんとなくある印象に引きずられてしまって、その本人に会わない吹き方をしてしまう。

プロのような吹き方を目指すのは良いと思います。

でも、プロのような吹き方をするまえに、単純に尺八を鳴らすことに丁寧に向き合う時間は必要です。

 

それが、その人に会ったバランスのとれた吹き方なんです。

そして、熟練していくことによって、バランスのとれた状態が、拡大縮小していくことによって、音量音色の変化を生み出します。

 

尺八は大きな音が出る!と思い込みすぎていたら、その瞬間に自分と尺八のことを無視した吹き方になるでしょう。

尺八はかすれた音がいい!かすれた音を出したい!

とか

小さな音で凜とした雰囲気で吹きたい!

とか

息をたくさん使うはずだ!

とか、

過剰に思い込みすぎると、自分の自然の動作でうまれる息の流れ、尺八が構造として音を鳴るために求めていること、それに対する体の反応を無視してしまう原因になります。

自然におこること、自然にもとめられることを無視してしまう。

不自然な状態で音が出ても、長く続くモノではないですし、しんどいし、辛いと思います。

 

イメージや思い込みに振り回されて、気づくこと、感じることを無視してしまう状態です。

それは、本人の実感、を無視していることにもなります。

 

本人の実感?

僕が思いっきり吹いている様子を見て、それをマネした瞬間に、うまくいく人もいれば、全く上手くいかな人がいるわけです。

外見をマネするだけになると、唇の穴が結構大きくなるだけなんですね。
僕は、丁度良いサイズ、を作っているんですが、見た目をマネしただけだと、それはいくら何でも「でかすぎ」とおもう穴が唇に出来ます。

これは、頭で考えたとおりに、体が動いていないことも原因の1つです。

そして、外見ではわからない要素、例えば息など吐き出す力が、プレスするっていう言葉が良いかもしれません、それが圧倒的に全く違う。

 

でもこれは、何をしているか、の本質がわかると、その人それぞれの”バランス”のとれた状態を成立させて、同じような音色を作れるようになります。

 

実践してみて、感じたこと。

本人の実感、というものが大事なんですね。

 

そして、僕の外見、出ている音色、そして、言語化していることを共感出来るか、共有出来るか、ということがポイントになります。

 

何を言っているかわからない、だと、本人の実感がないわけで。

とりあえず、やってみるか、トライしたところで、

・あれ、もしかして?

・おや、こんな感じなのかな?

・確かにこれを、言語化しようとすると、そうかも?

みたいな、ぼんやりとしたモノが重要なんですね。

 

例えば、

すべての息が音に変わるように感じてみてください。
少ない息で吹いても、充実した音色、響きがよくなるから、音量は大きくなります。

といった言葉を受けて、実践してみたら、どう感じたか。

 

すべての息が音になっているとは、おもえないなぁ。

とか。

あれ、音に変わっているかもしれない感覚が増えているかも!

とか。

息の量を減らしたのに、音が大きくなったかも。

といった、実感。

本人が何を感じているか。

 

 

先生に教えられたこと、いわれたことを、言われたとおりにやっている。

という言葉はとても素直な感じがしますが、何を感じていますか???ということを忘れてはいけません。

それでもうまくいかない、というときは「本人の実感」という大切なモノがかけているかもしれません。

 

本人の実感をもとに、修正、調整をしなければ、まったく意味がありません。

 

そこへ、また次のアドバイス、次の手がかりが現れます。

結局これも、同じ事を繰り返すだけで変化に期待しても変化するわけがない、という考えにもつながります。

 

 

なにを感じているか。

 

言語化してみると良いですよ。

そうすると先生にも伝えやすいと思いますよ。

先生もより具体的な解決法を提案できるかもしれませんよ。

 

 

ではごきげんよう。

 

 

※今日のごはん写真

本人の実感、これが成長するイメージは、簡単な言葉で言えば、感覚を研ぎ澄ます、ということでもあります。
敏感になる。という言葉でも良いと思います。

僕はもっと、ウソ科学っぽい雰囲気で実感を得ています。

それは”疑似触覚”です。

息が唇を触っている。といった感じで、本当は唇から感じるのに本来は触覚のない息から感覚を得ている。ように感じたり、

息が尺八にタッチする。ともはや、息にも尺八もそもそも触覚はないものなのに、触っているような反応を得ている、手応えを得ている。用に感じること。

それらを、”疑似触覚”と言っています。

息に触覚があるかのように、自由に動いているかのように、手応えや反応から、敏感に状態を感じ取っています。

どうやらそうらしいぜ、と思って、尺八を吹いて見てください。
あなたもあなたが出した息があなたに伝えてくれる情報を感じ取って見てください。

唇で息をコントロールしようとおもうと、主体は唇のままです。
息の流れ、息が向かいたい方、息が向かおうとする方、に任せてみましょう。

主役は息です。

 

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