尺八を持替えたとき、違う尺八を吹くときに何を基準にしていますか?

今日は、尺八の持替えに関わるお話です。

なので、いろいろな尺八を吹く方、持ち替えが苦手、という方は、お読みください。

 

「尺八一本しか持ってないから、今日の話は関係ないや」と思う方もいるかと思います。

ちょっと、お待ちください。

 

そんな方でも今の尺八の吹き方の基準が、良いイメージでもっているかの確認になります。

なかなか上手くならない理由、伸び悩んでいる理由が見つかるかもしれません。

 

音の出る理由にそって、尺八を吹けるようになると、他の楽器でも音がもっと出せるようになります。
今まで吹いていた楽器ですら、より音の出る当て方、吹き方がわかって、実践できます。

なぜ、音が出るのか。
楽器を変えるとなぜ音が出来にくいと感じるのか。

表裏一体の問題です。

注目すべきこと、注意すべきことが一気にわかるかもしれません!

 

 

また、別の尺八を買う、選ぶ、というときに、音が出ない!吹きにくい!ということがあります。

 

さて、その理由は、

 

楽器がダメだからでしょうか?
← 出所が不明な楽器、壊れている楽器ならそうかもしれませんが、ちゃんと販売しているようなものではそんなことはないと思います。

 

あなたが下手だからでしょうか?
← そんなことないと思います。今使っている尺八でそれなりに吹いているのなら。

 

尺八がどうして音が出るか理解していないからでしょうか?
← これが理由です。これです。

 

多くの方は、自分に合う尺八を探そうとします。

自分に合う尺八っていったいどんなものでしょう。
自分にあう、1つ仮定されるものがあるので、その話をします。

でも、その仮定もちょっと理解不足の部分が見え隠れします。

本当の意味で自分にあう楽器 → 自分がわがままに吹いても音が出る楽器、に出会うことなんてほとんど無いでしょう。
自分で作ったりしない限り。

自分に合う楽器、自分が吹きやすい楽器、という考え方を一回辞めてみませんか?

 

尺八をはじめて吹くときも、

尺八を練習中のときも、

 

尺八の理由に合わせて、吹く、ということが重要です。

 

 

尺八のどこに注目するか

尺八を変えると、いろいろなことが変わります。

長さが変わる、製作者が変わる、材質が変わる、、、、いろいろですよね。

 

よっぽどの謎の尺八で無いとして、楽器の問題がない場合、何に注意すると良いか。

 

それは、歌口です。

 

歌口の上部です。

尺八の音の出る理由から考えましょう。

舌面に沿って息が流れると音になります。

音が出ない、吹きにくい、ということは、

舌面に沿って息が流れていないわけです。

 

尺八の音を出すときに重要になってくるのが、歌口の上部と下唇、あごとの接着の仕方です。

この接着の仕方がダメだと、音がでにくい。

もうここでかなりの勝負がきまります。

音の出やすい構造をつくる。

 

それがとっても大事なわけです。

 

歌口の上部の角度、カットのされ方、どうでしょうか?

そこに注目して見てください。

 

前側の舌面の部分の角度を気にする方はおおいかもしれません。

 

そこも大事ですが、まずは、音の出る構造を作るために、自分の唇とくっつく場所が大事です。

 

この角度が、尺八によって結構違うんです。

製作者の設計意図、目的によってかなり変わります。

 

その違いをまずは認識しましょう。

 

 

その角度が違うことを見落としてしまって、舌面の角度の違いだけに意識がいってしまうと、正しい角度で構えることが出来ません。

 

 

正しい角度でかまえる。

 

実は、この言葉の認識が大きなポイントになります。

 

 

音が出にくいということは、正しい角度で構えていないわけです。

音の出ない角度で構えてしまっている理由はなんでしょうかね??

楽器のせいでしょうか???

 

 

 

ぜひ、考えて見てください。

 

 

続きは次回にしたいと思います。

 

今日のまとめ

歌口のデザイン、設計の違いで、当て方、当てる角度が変わる。
注目すべきは、歌口の上部の角度、舌面の角度です。

 

ではごきげんよう。

 

 

 

※今日のごはん写真

同じ製作者の楽器でそろえる、という考え方もあります。
これも1つの手です。

そうすると、歌口の設計思想は統一されますので、当て方、角度もだいたい統一されます。

なぜ、同じ製作者の楽器でそろえるか、それを考えると、音が出しにくい、出しやすい、が生まれる理由があります。

慣れているかどうか、それは自分の都合を楽器に押しつけることでもあります。

楽器の理由、楽器の都合に合わせて、対応してあげるような、柔軟性のある吹き方を手に入れたいモノです。
というのも、自分の成長、変化に合わせて、これもまた、角度、当て方は積極的に変えてください。

自分の素直な吹き方、再現性の高い、一定の吹き方、というのを大切にしたいからです。

難しく考えすぎて、やらなくてもいい苦労をしていませんか?
要素をシンプルに考えて、じゃあどうするか、を導いてみましょう。

 

※今日のごはん写真は、フミグル_マン@fumi_fumi108さんから提供していただきました。

外食の機会が普段より減ってしまっていたので、写真の提供とってもありがたい!
キラキラした親子丼!
食べたい。食べたい。食べたい!!!

 

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