今日の記事は、昨日の記事の続きになります。
でも、今日の記事だけでも大事なことは伝わると思います。
もし、興味がわいてもう少し知りたいな、とおもったら、昨日のブログも読んでみてください。
では、今日のお話です。
テーマは題名の通りです。
正しい角度の構え方とは?
さて、尺八の正しい角度の構え方とは、なんでしょう??
考えたことありますか?
答えは、音の出る角度です。
だから、まず、楽器によって違います。
そして、人によって違います。
いいですか、楽器によって変わるので、同じ人が吹いても、楽器が違う(歌口の設計が違う)と構える角度は変わります。
大きく間違っているのは、構える角度を○○度と数字で固定してしまったものです。
教則本や初心者導入にも、全く意味なく書かれている場合があります。
「尺八は45度くらいになるように構えましょう。」
ほんと、無責任に書いています。
それで音が出なくて苦労してしまう人も多いんじゃないでしょうか?
また、自分が持ちやすい角度、これも基準にしてはダメです。
・なんとなくこんな見た目だろう、ということでなんとなくこれが正しいと思っている。
・今使っている尺八で音がでるからと、なんとなく慣れてしまった構え方。
・楽器を持つのがつかれる、手が重いから、手を下げて持ちたい。
こんなのは、楽器の理由じゃないですよね。
自分の都合です。
楽器が変わるのですから、変わった楽器のもっている性質に合わせてください。
それが、歌口の上部の角度です。
下唇とくっつく部分の角度です。
そこに注目して、音の出る当て方をした角度が、正しい構え方です。
見た目が悪い、
大勢で吹くときに、管尻の高さをそろえられた。
とか、そんな経験は地獄ですね。
見た目がよくても、効率良く楽に音が出なければ、そこに生まれる音楽は何一つよくありません。
歌口の設計、デザインが違うのに、それを考慮しないで、いつもの自分を持込もうとするのは、絶対にダメです。
それで音が出にくいからと楽器の善し悪しを判断するのはダメです。
自分がなんとなくやっている持ち方、構え方の根拠はなんでしょうか?
それを、別の楽器にもなんとなくあてはめちゃう根拠はなんでしょうか?
無いと思います。
ただ、慣れているだけ。
なんとなくそうやっちゃうんです。
自分が心地よい状態、を優先してしまっては音は出ません。
音が心地よく出る状態を、心地よいと考えられるように、優先できるようになっていきましょう。
僕の考え方、僕の場合
僕は、自分の吹き方を変えたくありません。
一定の動作で、再現性の高い動作で吹くようにしています。
なので、音が出ない、出にくいと感じたときは、楽器を動かします。
当て方、角度を調整します。
だって、自分の吹き方をいちいち変えていたら、音が出るかどうかわからなくなっちゃうし、その楽器ごとに、動作を作り直さなければいけない。
自分の吹き方は一定。
いつものアクションで音が出るようにしたい。
そう思えるからこそ、楽器を動かします。
多くの人が、ついやってしまう動作は、自分の吹き方を変えてしまうことです。
これは辞めましょう。
慣れている楽器、いつも使っている楽器でも、音が出にくいな、と思ったらチェックしましょう。
いつもと同じ吹き方か。
その上で、いつもの当て方と同じか。
そして、それは音の出る原理に従っているか。
簡単に自分の吹き方を変えてしまう人、結構います。
反射的にやってはいけません。
音がでにくい、ふきにくいときに、自分の吹き方を変えてしまったら、土台はどこになるのでしょうか?
唇をもにゃもにゃと動かしてみたり、息の角度を変えてみたり、そんなのはその場しのぎです。
その場でしか使えないものです。
そのやり方で、常にいつも安定して吹けると思います?
相当むずかしいですよ。
優先しているのは、なんとなくの持ちやすさ。
なんとなくの、当て心地。
という音の発声に関係のないこと。
まとめます。
変わらないモノは、
・音が鳴る理由。
・今吹こうとしている尺八の構造
変えたくないモノは、
・自分の吹き方、必ず再現出来る、一定の安定した吹き方。
積極的に変えるモノは、
・楽器の当てる位置
・楽器の角度
優先するのは、音が出やすい環境、状態です。
自分の心地よさは、音が出る心地よさを基準にしてください。
さあ、どうでしょう?
みなさんはどうしていますか?
何の根拠も理由もない、持ち方、当て方、を固定してしまって、自分の口元をかえたりしていませんか?
もし、そうしていたら、楽器を持替えて音を出すことは難しくて当然です。
持替えなくても、音が出たり出なかったり、安定しない吹き方になっていきます。
ではごきげんよう。
今日のまとめ
歌口の設計が違う尺八を同じ当て方・角度で吹けるわけがありません。
※今日のごはん写真
積極的に楽器を変えてみてください。
そうすると、なぜ音が出るか、ということが良く分かるようになると思います。
音が出ることを優先して尺八をあてることを考えるようになります。
唇がどうたら、呼吸法がどうこう、なんてどうでもいいくらいのものになります。
唇の穴の形が、アパチャが、アンブシャがとか、細かい細部にこだわって考えていることが邪魔をしているようにすら感じます。
だって、悩む必要がなくなります。
それ、しかないからです。
自動的にそれになるからです。
自分がつくるのではなく、決めるのではなく、物理法則、体の反応で勝手に決まっちゃうとおもってしまいましょう。
なんとなく当てていた場所、なんとなく構えていた角度、ではなく、この楽器はこの感じだと、敏感にわかるようになります。
楽器に合わせましょう。
音の出る方法は、楽器が教えてくれます。
あ、もちろんある程度ちゃんとした楽器じゃないとダメですよ。
(悠とかでぜんぜん充分です!)
※今日のごはん写真は、フミグル_マン@fumi_fumi108さんから提供していただきました。
外食の機会が普段より減ってしまっていたので、写真の提供とってもありがたい!
キラキラした親子丼!
食べたい。食べたい。食べたい!!!
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