自然と出来る状態にあると自然だけど、無理して出来ていても不自然なんだ。当たり前のことですみません。

タンギングのお話をしております。

尺八におけるタンギング、みなさんはどうお考えでしょうか?
必要、必要ない、やる、やらない、いろいろあると思いますが、その先の話も含めて書いております。

タンギングの仕方、ちゃんとレッスン受けましたか?

もし興味があったら、昨日の記事もお読みください。

ともあれ、今日のお話だけでも読んでいってください。

 

今日は実際にタンギングをするときの例を挙げてお話しします!

 

タンギングをする際には、

「るるる」とか「ろろろ」とか「とぅとぅとぅ」の発音をすることをよく言われます。

人によっては、「lu lu lu」「ru ru ru」と表記もしますね。

 

そのベロの動きがタンギングにつながると。

 

さて、今日は「とぅ」で行ってみたいと思います。

 

 

「とぅー」と発音する、実際にしているか

ひらがなで「とぅ」と書くとなんと発音したらいいか一瞬よめないかもしれません。

「トゥ」とかくと読みやすいですね。

さらに、「トゥー」って書くともっと読みやすいかな。

 

はい、もうこの通りで、「トゥー」と素直にそのまま発音するのが一番です。

 

しかしうまくいかない人は、尺八を当てて、吹く動作の中で「トゥー」と言えてないんです。

 

「ティー」になっています。

「トゥトゥトゥトゥ」が「ティティティティ」になっているんですね。

 

空気の弾が出る感じになってしまいます。

歯にベロがあたるので、ぺちゃくちゃいいます。

ベロが上がった状態からのうごきなので、口の中が狭くなる。

口の中が横方向に動くので、唇が横に引っ張られ、尺八から離れてしまう。

結果、いい響きがえられません。効率良く吹けません。

 

単発でいい音が発音できている人で、タンギングがうまくいかない人は、いい音を出しているときの環境と変わってしまっていることに気がつくと修正できます。

 

僕の場合、「トゥー」は最終的には「トゥォー」になっています。

ベロの役目は、流れる息をカットするだけです。

送り出すとか、飛ばすとか、前に進めるとかそういう役目はなく、ただ、カットするだけ。

口の中は縦に広くベロは邪魔な位置にいない、

一音で良い響きを得られている口の中と同じ状態でいる。

そう考えると、「とぉー」となっていくのがいいと思います。

 

単純に「ティーーーーー」と「トォォォーーーーー」と実際に声で伸ばしてみたら、いろいろな違い、声においても発声の「ティー」の効率の悪さも実感できるでしょう。

 

「るるる」「ろろろ」でうまくいかない人

るるる、ろろろは、柔らかいソフトタンギングだと僕は思っています。

これでうまくいかない人は、おそらく、

息を飛ばしている実感が弱い、息を前に出している感覚がない。からかもしれません。

はい、これらの感覚は、実際はいらない物なので、感覚がない状態でいいんです。

でも、物足りなく感じるんですね。

 

るるる、ろろろ、は流れている息をカットする動作です。

 

だから、息はぷっぷっぷっと飛ばされるのではなく、ズドーンと出ている息が、カットされて、断続的に出ているだけなんです。

るるるぅーーーーー

ろろろぉーーーーー

と伸ばすことを考えて見て下さい。

 

これも、とぅーー、と同じですね。

 

るぅーーーるぅーーーるぅーーー

ろぉーーーろぉーーーろぉーーー

とぅーーーとぅーーーとぅーーー

と伸ばすことを考えましょう。

 

鯨岡式だと、

とぅぉーーーーーとぅぉーーーーーとぅぉーーーーー

です。

 

タンギングは、音を短く発音する、連続で出す、ということを目的のように思ってしまうと、この発想はでないかもしれません。

 

あくまでも、ベロをつかった発音の仕方で、最終的にはいい音が伸びる、伸ばせる、という状態に辿り着かないといけません。

 

だって、いい音で吹いているときに、自然と出来るアクションでなければいけませんよね。

 

普段の吹き方とかけ離れた口の中の状態では、うまくいかなくて当然です。

 

となってくると、どうしてもあんまり良くないタンギングの状態「てぃーーー」に自然となってしまうのはどんな状態でしょう。

そんな状態の吹き方の人は、タンギングも無理してやっていると思います。
成立はしているかもしれませんが、きっと楽ではないでしょう。

口の中はせまい、ベロには余計な力がかかる。

だって、自然とベロがあがった状態、自然と「てぃーー」を発音する口の状態になっていますから。

どんな状態か、それは、ブログの最後に書きますね。

 

 

やはり、

尺八をいい音、充実した響きのある音色で吹こうと思うと、やはり、1つの理想的な状態があると思います。

それは、タンギングも楽に自然に実行できます。

 

唇の閉じ方、ベロの位置、歯の隙間、喉が開く、声帯がなんだかんだとか、じつは悩む必要なんかないんです。

悩むってことは不自然な状態でやっています。

自然と出来る動作、自然と再現する動作でやってみましょう。

 

そんなこと考えてなかった。

 

という風になるとおもいます。

悩むことも減ります。

 

埃を吹き飛ばす。

ゴミを吹き飛ばす。

ろうそくの火を消す。

10本のろうそくの火を一息で消す。

 

自然とやってしまう動作で尺八をふきましょう。

 

では、ごきげんよう。

 

 

 

 

 

※今日のごはん写真

タンギングのレッスンをしているときに「とぅ」と発音してください。といっても、

「ぷとぅ」と、空気の弾を飛ばすんだ、という動作に支配されてしまった動作をする方が結構います。

尺八を吹くこと、タンギングはこうだ、という思い込んでいる動作が組み込まれているんです。

発音してください、といっているのに、尺八を吹く前提の動作をする。
しかも、それはNG動作。

発音する、という動作だと出来ます。

尺八を吹く、と考えるから余計なことをしてしまう。

昔の人が「吹こうとするな」と言った言葉、吹く楽器だから、そんな謎の言葉と思いもしますが、吹こうとする人を見たら僕も吹くの辞めませんか?っていますね。

尺八を「吹くな」という言葉、ミステリアスすぎて、秘訣のような言葉として存在します。
そして、吹いてしまう人には、わかりにくい言葉だと思います。

吹いている人には「吹くな」の本質はずっと見えてこないのです。

なので、もっとわかりやすく。

違う動作をしています。
あなたの「吹く」と「声を出す」は違う動作ですよね。

声を出す動作で尺八を吹きましょう。とか、ろうそくの火を消す動作で尺八を吹きましょう。となります。

 

下手な人の尺八を吹く動作は、尺八を吹く動作ではないんです。

 

 

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★唇を横に引くような口、「い」の発音の口は、まあ、いろいろと不利です。
口の中が縦に狭いといいことはありません。
なので、唇の穴を横長に作ろう、とか、平べったくしよう、とか考えた瞬間に終わりです。
上手くならない練習に突入です。

口の中は縦に広がっている形をとりましょう。

自然と、ベロは下がるし、前歯には隙間が出来る、唇は開ききらないように自然と閉じ続ける力が生まれます。

「とぅぉーーーーー」と発音した状態の口の中の状態です。

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