考えるのをやめたとは言いますが、僕は楽かどうか、自然かどうかを基準に考えています。

尺八を吹く、ことが当たり前の動作になっていくと、考えること、意識してやること、がどんどん減ってゆくだろう。

そうなるんだろうと思って、きっと皆さん、いろいろなことを気をつけながら吹いているんだと思います。

 

持ち方がどうだ、

当て方がどうだ、

唇の形がどうだ、

唇の穴がどうだ、

口の中がどうだ、

舌の位置がどうだ、

喉がどうだ、

腹筋がどうだ、

姿勢がどうだ、

精神がどうが、

大地との交流がどうだ、

大気のエネルギーがどうだ、

 

どうだどうだ、なんだなんだと、きっといろんなことを考えて吹いている人が多いと思います。

上達していくことは、これらの問題が解決して、意識せずともできるようになることだと。

 

唇の形が、穴の形が、と意識して作るために、顔をゆがめたりしているんだと思います。

いつか、顔をゆがめなくても吹けるようになると。

 

 

あれ?

 

じゃあ、最初からゆがめなくていいんじゃないかな。

顔ゆがめないと吹けないって、そうとう不自然だと思うんです。

その不自然ってかなり、ストレスだと思うんですよね。

 

いろいろなことを意識しないで吹く。という状態とはかけ離れていると思うんですよね。

 

 

さて、

じゃあ僕はというと、

 

僕はあんまり考えていません。

 

細かいことを考えていません。

 

考えても仕方ないからです。

意識してなんとかなるのなら、なんとかなるので、意識しても何とかならないから、困っているわけです。

つまり、意識していい状態になるなら、とっさにはできない。ってことです。

 

それをとっさにできるようになるように訓練しているんだろ!

そのために練習しているんだろ!努力しているんだろ!

 

という意見もごもっともかもしれません。

 

僕があんまり考えていない、というのも、

 

考えなくても出来るようになった、俺すごいだろ!と案にポジショントークをしているんだろ。嫌味なやつめ!

 

とか思われても仕方ないかもしれません。

 

 

でも、違うんです。としか言いようがないんです。

昔は、考えていました。

 

どうしたらいいか、どんな形にしたらいいか、なにを意識したら、どんな点に注意したら。。。。

 

でも、結局できたとしても、再現性が低いんです。

再現性を高めるまで繰り返す根性もなかったのも事実。

 

できなかったんですね。

どんなに意識しても、理想状態を作ろうとしても。

 

まったく、上手くいかなかったのです。

尺八に反映されないのです。

 

じゃあ、どうしてできるようになったか。

 

 

考えることをやめました。

 

 

こまかいことにこだわって、細かな動作を自分でつくることをやめました。

 

どうするようにしたか、

 

日常動作で組み立てるようにしたのです。

 

再現性が高い日常動作。

考えなくてもそうしてしまう。

負担の少ない動作、効率の良い動作。

当たり前の動作。

で、組み立てました。

 

もうアホみたいな言葉ですみませんが、

 

自然に。

自然とやっちゃってる。

 

ってことです。

 

 

自然にそうなる。

 

 

つまり、

 

 

自然に尺八の音がいい音で出る。

 

 

という、もうなんか言葉にすると本格的にアホな言葉になってしまいますね。

 

これは、僕の話じゃないです。

 

みんなの話です。

みんなもう、尺八でいい音が出せるはずなんですね。

 

いい音を出す練習をするんじゃなくて、いい音はもう出るから、違う練習をしましょう。

音を出す練習をしていたら、たぶん、気持ちよくない。

音が心地よく出ているから、楽しくなります。

 

練習して出た音ではなくて、自然と出る音で音楽をする。

 

音楽にしていく練習をするんです。

 

音楽をすることを考えなくてはいけません。

 

何かを意識して、尺八のいい音を出す。ってめちゃ不自然です。

自分の出す音色は、自然な動作に任せておきましょう。

音のことは、意識しなくても出来るように動作から見直す。

 

そうしなければ、音楽のことを考える暇がありません。

もっと、見つめなきゃいけないのは音楽のことです。

 

どんな音楽を伝えたいか。

どんな音楽をしたいか。

 

です。

 

これからしばらく、余計なことを考えるのをやめたほうがいい話を書いていきます。

 

 

では、ごきげんよう。

 

 

※今日のごはん写真

唇にこだわる、唇の穴にこだわる、穴の形にこだわる、なにかにこだわっているうちは、その範囲の中にしかいません。
もっと大きなことを実現することを考えた方がいいと思います。

ちいさなことを目的にするのではなく、おおきなことを達成するために小さなことはすべて手段になります。
目的ではなくなります。最善の方法をとってゆきます。

動作は、音に従属する。
音になる、息に従属する。

息の流れを主体として、僕たちの動作は脇役なんです。
息の流れが主体となる日常動作はなんでしょう?
表現方法はなんでしょう?

唇が先、唇の穴が先、なんてものは存在しないんじゃないでしょうか。
唇の形や、唇の穴は、音楽を表現しません。

音楽になるのは、音であり、息です。

 

ひゅー、なんかカッコいいこと言ってみたぜ。

 

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