新潟市ジュニア音楽教室スプリングコンサートが一年ぶりに開催されて無事に終了。

新潟市には、市が主催するジュニア音楽教室があります。

オーケストラ、合唱、そして邦楽合奏。

 

僕は邦楽合奏教室の尺八指導と合奏指揮者をさせていただいております。

市が運営する音楽教室、しかも邦楽合奏もある。

なにか音楽をやらせてみようとおもったら、オーケストラ、合唱、邦楽合奏。
いや、ほんと新潟市すごい。

新潟市民のみなさま、支えていただきありがとうございます。

 

毎年3月には合同のスプリングコンサートがあります。

夏・秋には各団体単独の定期演奏会があります。

 

ですが、新型感染症拡大防止のため、2020年の開催は中止となりました。
邦楽は、非公開で2020年の定期演奏会は、事務局、主催者、ホール、関係者みなさんの努力でなんとか開催できました。

 

コンサートの会場となる、りゅーとぴあコンサートホールは、本当に素晴らしいホールです。

 


(※リハーサルの写真です)

 

僕にとっては、憧れのステージですし、コンサートホールで演奏の機会をもらえたら、めちゃくちゃうれしいですし、自分の企画をコンサートホールで開催したときは、感無量でしたもの。

まあ、僕の話はいいとしても、りゅーとぴあのコンサートホールで演奏できる、ってことの価値感のギャップが大人と子どもの間にはあるかもしれません。

 

子ども達にとっては、ぽかーん、とした感じだったり、当たり前と思っているかもしれません。

学校の行事などでも利用しますし、舞台で歌ったり、演奏したり、なんてわりと当たり前にやっているので。

 

でも、だんだん、その素晴らしさ、価値が理解出来るようになってきます。

 

そんな風に成長してくると、コンサートの中止、定期演奏会の非公開(もっといえば中止)なんて、もう心がざわついて、この行き場のない感情をどうしたらいいんだ!となるでしょう。

定期演奏会は、卒団となる演奏会です。
もう、もう、もうどうしようもないですよね。

 

コンサートホールで演奏できること、音が出せることって、本当に貴重なことです。

それは、滅多に演奏できないから、貴重、ってわけではなくて。

 

自分の音色、音量、が劇的に変化するきっかけを体感できる

 

からです。

 

小さな部屋、練習室で練習しているだけでは気がつかない、自分の音色に気がつきます。

楽器にどんなアプローチをかけると、どんな変化が起きるか。

どこまで聞える音色か、ハッキリしているのか、ぼんやりしているのか、

 

良い音色は、よりよく響き、

悪い音色は、良い響きになりきれない、ぐずぐずっと聞えてしまう。

 

科学的に証明できるのか、といいわれたら、出来ません。

 

でも、僕の実感はそうです。

 

ホールで響く良い音色をつねに目指して音を出しています。

それには、ホールで演奏する経験がなければできません。

 

そのときの感覚を再現して、イメージして、普段の練習をしています。

 

出なければ、音色はいつまでも自分の周りにしか聞えず、自分の側にしかなく、自分の内側に向かってしかいません。

楽しさが広がる可能性は少なくなります。

 

 

だからこそ、一回一回を大切に大切にしてほしいと思っています。

 

だからこそ、昨年の中止が、すごく残念だった。

 

 

そして、観客のみなさんがいること。

 

今回は、客席に空席をつくって、半分の入場とは言え、2000席の半分ですから、1000人近いお客様でした。

聴きに来たいというお客様も多かったことにも感動します。

 

観客のみなさんに、音を届けること。

音楽を届けることを考えて演奏します。

 

これも、部屋で、練習室で練習しているだけでは、学べないことです。

 

他人に届けるためには、自分の理解は深くなければいけない、自分の好きがどうしたら人に伝わるか、考えなければつたわらない。

 

コンサートホールでのリハーサル、本番、というのは、そこでしかえられない経験をさせてくれます。

 

 

本番もなく、聴いてもらう人もなく、練習室で練習し、自分にだけ向かって楽器を演奏しているだけでは、ほんとうにつまらないんです。

 

好きはぜったいにひろがらない。

 

僕は僕の好きが、もっともっと大きな輪に、大きな広がりにしていきたいと思っているんです。

 

 

反省会ではこんなようなことをしゃべりたかったんですね。

けっして、サイズの大きいズボンをはいているとウェストがそれに合わせて大きくなるということが言いたかったわけじゃないんです。

 

 

大きくて、素敵で、最高なコンサートホールで演奏できるのだから、そこで演奏すること、そこにいるお客さんにつたえることを想定して練習していこう。

 

そういったことの大事さを思いさらされた、去年の休止、そしてコロナ禍での練習再開、関係者のみでの定期演奏会で感じたことです。

 

自分たちが音楽が出来ること、みんなで合奏できること、にとっても価値があることが再認識できたと思います。

そこに、合わせて、本番、お客様、の存在を改めて認識して、想定して、練習していってもらいたいと願っています。

 

実際に、前日のリハ、そこで感じたことを、ホールではない練習室で修正したとき、ホールだとどうなるかをシミュレーションして欲しいといって練習しました。

当日のリハでは、それを試すかのような音となり、ホールにみあった音色となっていました。

練習では自信なさげだったソロも、どうどうとしたもので、ちゃんと歌っていました、表現していました。

 

たった、2日で、ずっと練習してきてもなかなか解決しなかった問題点がクリアできました。

 

すごいよね。

 

みんなすごいとおもいます。

 

とってもいい演奏でした。

 

 

次の定期演奏会にむかってまたしっかり練習していきましょう。

目標は高く持っていいんです。持つのは自由。

 

自分で、自分に制限をかけたり、壁、天井を設定する必要なんかないです。

 

 

新潟市で、または、新潟市近郊で和楽器をやってみたい、和楽器合奏やってみたいというお子さんは、新潟市ジュニア邦楽合奏教室は、ぜったいにオススメです!!

4月3日に説明会もあります。

https://www.ryutopia.or.jp/performance/event/18920/

説明会だけでも足を運んでみてください!!

 

 

では、ごきげんよう。

 

 

※今日のごはん写真

講評ってのが一番緊張しますね。
話す内容をなんとなく考えておくのですが、昨日は上手くしゃべれなかった。。。。

伝え方が下手だったです。反省。

まあ、このブログなどだれも読んでいないでしょうし、昨日話したこともおぼえていないでしょうから、来年また同じ事をしゃべるための台本を書いたとおもおう。

団員は着実に力をつけて成長するなぁ。

卒団して、メンバーは替わるけれども、先輩の演奏が子ども達の壁、天井をどんどん壊してくれている。
だから成長の速度が速い。

継続してメンバーが入り、卒団までがんばってくれることが、とっても大きな力になっています。
昨日も手伝いにきてくれるし。なんて頼もしいんだ。

十数年ほどまえに僕がそうなったらいいなと、事務局のNさんとお酒のみながら話していた団になってきたなと思います。
僕の役目もそろそろです。

 

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