短い音を連続して出す、ですら、息が苦しい!!ってことは、伸ばしても苦しいに決まっています。

ロングトーンの練習では気づきにくい事実です。

 

以下は、一般的におこるであろう、思考回路です。

 

長く音を伸ばそうとすると、苦しく感じる。

そりゃそうだ、長く吹くんだから、息が足りないから、肺活量がないから、苦しいんだな。

努力していたら、解決するだろう!

音を長く伸ばす練習、ロングトーンを頑張ろう!

腹式呼吸、肺活量!鍛えよう!!!

 

こんな風に考えるのは、自然なように思えます。

 

でもね、違うんです。

 

肺活量がないから、腹式呼吸がなんちゃら、が原因ではないんです。

 

そんな方達は、「一音ずつブレスをしながらする短い発音」を繰り返しても、苦しいはずです。

 

息の量で、肺活量で、問題解決をしようと思っている人は、短い発音を繰り返そう、という発想にはなりません。

短い発音で出来ないこと、が長く発音することでできますかね?

 

ブレスが伴う短い発音を繰り返していても、

苦しくなる、ということは、

原因が「息が足りない」「肺活量がなんちゃら」が問題ではない、と考えられませんか?

 

短くても、長くても、苦しいってことは、

つまり、吹く行為そのものが「苦しい」を生み出す動作をしているということです。

 

一瞬しか音をださないのに、肺活量、とかが影響を与えるわけないですよね。

音になるために適切な、息の量だけをつかっているのです。

 

一瞬でも音がでないことを、肺活量のせいにはしません。

長く吹こうとするから、正常な思考回路にならなくなってしまうのです。

 

 

今週お話ししている、短い発音による基礎練習のさいには、

苦しくなく、連続で音を繰り返す、いつまでも吹ける感覚、

が存在するか確認してください。

 

苦しくなる理由は、

 

・適切な息の量で吹けない。

・息を吸いすぎている。

 

それに由来して、いろいろなことが起こりますが、主に、このあたりが考えられます。

 

適切な動作がそれぞれにある。

・一拍を連続して吹く。

・必ずブレスをする。

・永遠に出来そうに感じる。

これがポイントです。

 

口をパクパクとしながら吹くと、自然に使った分の息が入ってきます。

 

吸おうとすると、余分な動作、余分な息が発生します。

 

4本並んでいるろうそくを、連続で吹き消す、と思ったらどうでしょう。

 

効率的に行う動作は、パクパクパクと、一回一回、吹きますよ。

口を閉じたまま、息継ぎの動作なしで、連続ではしないと思います。

 

口を閉じたまま、短い音の発音をするのも、練習の効果がありません。

 

口を閉じたままだと、結局、体の中にある息を分割して出しているだけなので、この練習の達成したい目的、実感したいこととは全く違ってしまいます。

 

ここで何を学びたいかというと、短い発音では、

・口を閉じると音が出る。

・口を開けると次の準備になる(吸おうと思わなくても息が入ってくる感覚も含む)。

です。

 

そして、ポイントになるのは、柔軟に口が開くということです。

 

唇を強く横に引いていると、柔軟に口が開くことを邪魔します。

よく言われている「口を横に引く」ことは、ここでも総合的な演奏の足を引っ張るどうさになります。

 

まじで、やめたほうがいいですよ。

口を横に引くの。

 

1つ、2つ、よい点があったとしても、それ以上に足を引っ張る点が出てきます。

ま、この話はまたの機会に。

 

 

短い発音を、ブレスを伴いながらする、基礎練習。

一拍、二拍、で繰り返すのがとてもオススメです。

 

ぜひ、やってください。

 

 

ではごきげんよう。

 

 

※今日のごはん写真

今日のごはん写真は、紅茶さん提供です!
ジェラートおいしっそう!

 

口をパクパクするだけで、息がヒュッ、ヒュッっと唇の先からでませんか?
これ大きなポイントになります。

口を開いているところから、閉じるだけで口の中の容積が少なくなって口の中の空気が押し出されます。

その押し出された空気が、まず音になります。

おなかの底から、力強い息を出す。とか考えなくても、口元にすでに空気は存在します。

おなかの底から来た息が音になるんじゃないです。
いま、口元にある空気が音になります。

空気はすでに歌口の周りに存在します。
息を歌口に当てるとおもわなくても、息はもうすでに歌口に触っているんです。

 

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