気持ちよく、とかって個人の主観じゃん、といわれてしまえば、それまでなのですが。
自己ベストを目指そう。という話題で、目標設定を見誤ると大変だと言うことをお話ししておりました。
興味があるかたは、お時間のあるときぜひ昨日のブログをご覧ください。
とりあえず、今日の話題にいきます。
昨日の話題から拡張して、もう少し具体的に目標設定についてお話しします。
何を優先するか。
「音出しのときは、気持ちよく吹けるのに、曲になると途端にいつもの音でなくなる。」
なんて言葉よく聴きませんか?
たしかにそうです。
シンプルに音出しをしているときと、曲を演奏しようとおもったら、同時に行うことが圧倒的に増えます。
音出しのように音が出なくて当然です。
だからこそどうすることが大事かというと、出来ることをもっと出来るようにすることなんです。
まあ、いつもと同じようにする。
出来ることをもっと出来るようにする。
すごく当たり前のことなのですが、それをわすれさせることがあるんです。
それは、
楽譜の指示、参考としている音源、こうえんそうしたらいいよ、というアドバイス、だったりします。
楽譜で指示されるブレスの位置
曲を演奏しようとすると、楽譜があります。
楽譜には、いろいろな指示がかいてあります。
その中で、ブレスの位置、というモノがあります。
それは、ここで息を吸います。
という指示ですね。
これを、どう捉えるかです。
1,ここでしか息を吸ってはいけません。
2,ここでは必ず息を吸いましょう。
あなたは、どちらですか?
そして、あなたをレッスンしている先生はどちらだと考えていますか?
異論はあるかと思いますが、僕は「2」です。
いや、「2」ですらないかもしれない。
でも、絶対に「1」ではありません。
息継ぎ、ブレスは、演奏の邪魔をする箇所でなければ、どこでしてもいい!と僕は考えています。
演奏者の実力、レベルに応じて、大いに変化していい物だと考えています。
楽譜を使わない場合でも
また、楽譜がなくても、ここからここまでは1つのフレーズだから、歌詞はここでつながっているから、つなげて吹きたい。つなげて吹かなければ行けない、という発想。
いやいやいや、出来るようにならなければ、いけないのだから、その考えは間違っていないでしょ。
出来るようになるように、練習するんだ。
チャレンジするから、出来るようになるんだ。
はい、これもすごくまっとうです。
でもね。
今、出来ない理由が確実にあるから、出来ないんです。
その出来ない理由は、ガッツやチャレンジでは解決しません。
理由はわかっていないのに、闇雲に繰り返して出来るようになりますか?
え?
理由はわかっているって?
なになに?
肺活量を鍛えれば、、、
腹式呼吸がまともに出来るようになれば、、、、
だーかーらー
それを理由だと思っている時点で、問題解決の方向性が違っています。
もっといってしまえば、それが理由だと思っているから、今できない。
そんなのは、具体的な問題解決方法とはいえません。
もっと、個別の、個人的な、問題解決方法がちゃんとあるのです。
参考にしている音源
参考にしている音源の息継ぎをしている場所をそのままま、マネしようとしていませんか?
参考にしている音源の演奏者は誰でしょう?
その演奏者は「あなた」が最適な演奏ができるようなお手本として演奏をしているでしょうか?
そして、これでわかりにくければ、もっと言います。
その音源の演奏者の吹奏力と「あなた」の吹奏力は、同じですか?
目標とする、目指すのはいいことだと思います。
だって、目指さないと、目標としないと、向上心がない、努力していない、ように思われてしまいますから。
でも、これってちょうど良い目標設定を見誤りやすくなります。
100メートル走るときに、10秒切ることを目指して走らないですよね。
無事に走ることを考えませんか?
10秒切ろうとして、フォームがガタガタに崩れることよりも、安定したフォームで走りきることを優先しませんか???
自己ベストを更新したら、ちゃんと評価されますよ。
そのさきに、そのずっと先に、10秒を切ることにチャレンジする世界があります。
尺八を吹くことは、つらいこと、しんどいこと、ではないと思います。
だからこそ、自己ベスト、を狙いたいのです。
辞めた方がいいことに共通することはなにか?
それは、すべて「基準を自分においていない。」ということです。
楽に吹けること、
スムーズに吹けること、
いつもと同じ音が出せていること、
それを優先したって、まったく問題ないのです。
向上心、努力の仕方。
目指すこと、目標とすることの設定を間違えては大変なことになります。
まずは、その考え方がとっても大事になります。
この話は、また深掘りしていきます。
ではごきげんよう。
※今日のごはん写真
もちろん、苦しく吹くのが心地よい、というのであれば、今日の話は無関係かも知れません。
ですが、
苦しく吹かざるを得ない状態で、苦しい吹き方、苦しい音色になっているのと、
楽に吹いていて心地よく吹けていて、苦しい音色になっているのは、
まるっきり違います。
尺八を楽に、爽快に、気持ちよく、明るい音色で、吹くのは、違う。とおっしゃる方もいるかも知れません。
尺八は、そういったものを消して、殺して、暗い、我慢する、辛抱する音楽を表現するのだ。と。
はい、そういった考えがあっていいと思います。
だからこそ、考えたいのです。
それは、技術ですか?
自由自在に選択できますか。
爽快な音色で明るく楽に吹けるから、暗く沈んだ音色も楽に吹けます。
「尺八は、暗く、沈んだ音色で、押し殺して表現する」という言葉を、自分の技術不足、下手を正当化する言葉に利用するのは、ちょっと違うかなと思います。
表現を支えるのは、技術です。
技術によって表現を選択します。
選択肢のない表現は、音楽表現ではありません。
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