大発見した素晴らしい考えは本当に素晴らしい考えですか?

あごのくぼみと、あご当たり問題。

僕は、あごのくぼみはあご当たりをおくために作られたモノじゃないから、それを当てにしないようにしてください。

といいます。

 

そうすると、

 

自分に合わせてあご当たりを調整すればとてもいいですよ!

そうすれば、絶対に音が出るし、いつも安定して楽器を当てることが出来ます

 

といった大発見をしたという声が出てきます。

 

それって、大発見でしょうかね。

 

あご当たりをあごのくぼみに当てるのは辞めましょう。

音が出る場所を基準に楽器の当て方を考えましょう。

 

という思考が一切いなくなる大発見でしょうか?

メソッドとして取り上げるべき文言でしょうか?

 

 

たしかに調整すればそうなります。

 

確かに音は出やすくなるでしょう。

あご当たりをあごのくぼみにのせて、音は出ますよ。

 

それでも、僕はあご当たりをあごのくぼみに当てることをやめろ、と言います。

 

そんなこと、だいたいの人が思いついています。

 

でもね、そんなことわかってるんですよ。

 

自分に合わせて、調整するわけですから。

音が出なかったら、それは調整とは、言えませんからね。

 

そもそも何を基準に調整するのか?

じゃあ、なにをなにに、合わせるように調整するんですか??

 

まさか、当て心地のいいあご当たりをつくる。ことが目的ではないですよね。

 

当て心地のいいあご当たりに調整しても、音には影響ないです。

 

その調整は、当て心地のいいあごあたりを作るのではなく、

 

歌口と、下唇の関係が、音の出やすい状態になるように、あご当たりを削って、調整するのですよね。

 

ということは、何を基準にしているかという、

 

歌口と下唇の位置関係を基準に音のでる状態にする当て方を、ということの上に成り立っています。

 

そして、それが身につくのならば、あご当たりを削らなくともよくないですか?

もちろん、削ってもいいです。

それは、個人の自由。

 

 

でも、それって一般的ではな解決法じゃないじゃないですか。

 

 

必ず調整が必要、ってなんてめんどくさい楽器でしょう。

 

いちいち削って、自分に合うように調整して。

 

そんなことしなきゃいけないことが前提だなんて、めんどくさすぎます。

 

だから、調整するかどうかは、個人の自由です。

 

 

あご当たりを削って、あごのくぼみにあご当たりを当てて音が出るように解決する人もいてもいいでしょう。

それと同時に、

楽器に手を加えずに、いまのままで、技術、テクニック、指導方法で解決する人だっていてもいいわけです。

 

僕としては、一人一人に合わせて調整するというのは現実的ではないと考えています。

なので、指導する立場にいるならば「あご当たりを調整する」以外の方法で、問題解決する手段を知っていなければいけないと思いますし、考え続けていなければいけないと思います。

 

 

あご当たりを削って個人個人に調整することは、「あご当たりをあごのくぼみにあてれば、音が出ます。」という説明を肯定するモノではないのです。

 

 

自分だけの問題ではなく、多くの人の問題が解決する方法を考える

あご当たりをあごのくぼみにあてれば、音が出ます。

 

という説明はウソです。

これはもうやめましょう。

だって、音の発生に関係ない箇所を基準にしています。

 

 

あご当たりを削って、調整して、音が出やすくなった。

だから、あご当たりをあごのくぼみにあてるのは、間違っていない。

 

 

という理論ってそもそも破綻しています。

 

 

音が出るように調整する基準をつくることは、一定の品質である楽器であれば、手を加えなくても出来ることなのですから。

調整する行為自体が、音の発生に関係する箇所の関係性をもとにして調整するのです。

 

 

それが、わかっていれば、もう削る必要ないじゃないですか。

 

 

もちろん、削って調整するのもいいです。

 

でも、絶対に勘違いしてはいけないのは、あご当たりとあごのくぼみの当て心地がいいから、音が出ているのでは無いです。

 

音の発生に関係する場所の状態かととのっているから、音が出るのです。

 

 

 

だから、僕はいいつづけます。

 

あご当たりをあごのくぼみにあてることを基準にするのは辞めましょう。

 

下唇と歌口の関係性を中心に考えることができないと、いつまでたっても、なんにも変わりません。

音の出る状況は、下唇と歌口で作ります。

 

それがどんな状態にならなければいけないかを理解しましょう。

 

 

一人一人違う骨格にいちいち調整するようなことが必要な楽器、めんどくさすぎます。

そんなことしなくても、解決する方法を知っているか、いないかは、全く違います。

 

40人を一斉に尺八体験をさせてみましょう。

何人もの初心者、初めて見たいという方に教えてみましょう。

 

一人一人に合わせて楽器を調整するということが、不合理すぎることがわかるはずです。

そんなことしなくても解決する方法があり、しかも、調整すること自体の基準そのものが解決方法に基づいているのです。

 

これまでとこれからは違って当然

あご当たりをあごのくぼみに合わせて、尺八を吹きます。

 

と教えられた人は、音が出にくい状態で不自然に吹いている方も多いでしょう。

 

そこで、あご当たりを削ったり調整する人もいるでしょう。

でも何を基準に調整するんでしょう。

音が出る理由を知っていなければ出来ません。

 

調整しなければ、解決しない問題なのでしょうか?

 

 

そんな違和感ばかりある異常な状態からは、解放された方がいいです。

 

 

音が出る理由をしっかりと教えられた人は、そこを基準に吹きます。

 

それで、解決するので。

 

 

 

どうしても、あご当たりをあごのくぼみに置きたい人は、調整してください。

 

でも、絶対に間違ってはいけないのは、

 

あご当たりを、あごのくぼみにおけば、音が出る、と考えてはいけません。

 

 

 

あご当たりをあごのくぼみあてる、という指導を辞めましょう。

 

と僕が言っている理由は

 

音が発生する理由を正しく理解するためです。

 

 

ではごきげんよう。

 

 

※今日のごはん写真

個人個人のカスタマイズではなく、全体的に音が出やすい構造にしていく改良も進んでいます。
尺八の性能や機能を損なわないようにしながら。

楽器の面の改良、そして、技術面での理解向上、2つの要素から同時に進んでゆく必要があります。

僕は演奏する立場にいるし、レッスン、教える側にいます。
僕のやることは、技術面でのわかりやすさ、伝わりやすさ、実践しやすさを向上させていく役割にあると思っています。

尺八の音はどうしてなるのか。

ということを楽器面、技術面で全体に効果が出るように考えてゆく。
特殊な解決法ではなく、多くの人が解決出来る方法を僕は考えていけたらとおもいます。

 

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