「中指動いてしまう問題」を解決するために、僕が実感していることを伝える。

慣れれば出来ます。という便利な言葉で見過ごされてしまう本質があるという話をしております。

初心者の方が特に「慣れれば」で済まされてしまうことがおおい「中指が離れちゃう問題」
これを深掘りしております。

「中指が動いてしまう問題」を題材に、直接的に問題解決できないときに解決するために考えておくといいこと

ずっと5孔を吹いている生徒さんが7孔を試しに吹いてみました。

するとどうでしょう、基本運指すら混乱してしまいました。
とても上手に演奏できる生徒さんです。

それなのに、急に思ったように指が動かなくなりました。

 

驚くくらいに、混乱していました。

指が全く動かない。

余計な指が動いてしまう。
普段なら、そんな間違え方しないでしょうに、というレベルです。

 

もちろん「慣れて」ないからですね。

いままで、中指を動かさない、ということで、たくさんのことがコントロールされていたと思えます。
中指を動かすことで、なにかが崩れてしまったので、普段すらすら出来ることが出来なくなってしまった訳です。

中指は動かない。だけではないんです。
中指は動かさないことが目的ではないんです。

動かないことによって、いろいろなことが実現出来ているということがわかります。

 

 

その人の言葉が重要

共通して必ず同じになるとは限りません。

そのひと、そのひと、それぞれが、全く違う利点を感じているかと思います。

なので、共通するモノはあっても、全く一致するということもないと思います。

動いてしまう人にとっては、そういった利点はたくさんあった方が魅力的なんじゃないかと思います。

 

説得力のある言葉、深く話すことが出来るのは、実感していることのみです。

誰かが○○と言っていた。ということの外側だけを伝えては、本質は絶対に伝わりません。

自分の実感を言葉に出来るから、それに対して質問があったときに、別のアプローチを提案することができます。
辿り着きたいゴール、本質が大事です。

外側の手段にとらわれないようにしましょう。

 

なので、ここでは、僕が感じていることを説明します。

以下のことが実感できているか、そんな利点があるのか、と思って見てください。

 

楽器が安定する。

持ち方、当て方をしっかりさせるとしたら、基本的に中指って動かない方がいいな、って実感します。

中指が動いたら、安定しなくて楽器がぶれる、吹きにくくなる、というマイナス要因を感じれば感じるほど、中指離さない方がいいな。って思ってきます。

下管の中指は、人差し指、薬指で孔を閉じたら、人差し指、薬指で楽器を持とうとしてしまいます。
人差し指、薬指は、孔を塞ぐだけの役目です。

楽器を持たないようにしましょう。

つまり、中指を離さないを考えるとうまくいかないのなら、人差し指、薬指で楽器をもっていないか。をチェックしてみてください。

 

中継ぎにおいている中指も、楽器を安定させる目的があると感じています。

左手は添えるだけ、といつも言っております。

持たないのに、中指が安定の役割を生む、というのはまたちょっと変な感じですね。

中指を離したくなる方向、つまり、上とは逆に向かう力があればいいんです。

つまり、中指で楽器に手がのっている。と感じてみてください。

添えるだけ、では、上手く出来なかった方は、中指で手がのっかる、手をのっけるとおもってください。

下管を持つ(親指+中指)の点、下唇と楽器の接点、そして中継ぎにのる中指、この3点がバランスをとっているわけです。

 

この場合も、他の指が孔を塞いだ瞬間に、バランスで楽器が安定している状態から、孔を塞いだ指で楽器を持つ感覚が強くなりすぎると良くないですね。

 

「孔を塞ぐこと」と「楽器を持つこと」は適切な距離感で役目を分けていた方がいいです。

 

 

中指が動かないことで、安心して他の指が動かせる。

中指が常にそこにあるという安心感といったら半端ないです。

 

不動の中指を基準に出来るわけです。

不動の中指があるから、他の指は規則正しく動くことが出来る。と僕は感じています。

 

つまり、孔を開けた指を下ろせば必ず孔を閉じることができる。

 

ここで質問!

「孔の位置を探したりしていませんか?」

 

初心者の内は、目で確認したりしないと、どこに孔があるか心配になります。

 

これも「慣れれば」で解決される問題の1つです。

 

実は、「中指離れる問題」と「孔の位置探す問題」これらは、密接に関連していて、中指が離れてしまう人は、孔の位置を探します。

孔の位置を探さなくてすむんだ!とおもうと中指が離れてしまう、動いてしまうデメリットに大きく気がつきます。

 

その瞬間に、中指が楽器にしっかりまとわりつく方もいます。

運指の間違い、混乱も減る方もいます。

 

ここでも、役目が違う、ということがポイントになります。

 

「中指を動かさないようにする」といった視点から離れて、べつの必要な要素、重要な要素をみたそうとすると、必然的に中指を離したくなくなります。

一方で、中指も孔を塞ぐ指と認識してしまうと中指が動き始めます。

 

「孔を塞ぐ指」と「位置の基準となる指」の役割の違いです。

慣れていけば、というなかで、達成したい目的、目標をしっかり設定した方が、意味を持って慣れていくことができます。

 

 

 

長くなってしまったので、ここまでにします。

まだ、中指離れちゃう問題を解決するためのヒントがありますが、またそれは別の機会に。

 

ではごきげんよう。

 

 

※今日のごはん写真

ホットプレートを新しく買って数ヶ月、冬は鍋、今は焼き肉、と活躍してくれています。
オムレツなんかもきれいに出来るのでめちゃくちゃ重宝しています。

ホットプレートでなにかオススメの料理があったら知りたいです。
教えてください。

 

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