「リコ八(リコハチ)」これはかなり面白い尺八ですよ。

「リコ八」というとても興味深い機能を持った尺八があります。

リコ八には、だれでも簡単に音が出せる仕組みになっているウィンドウェイがついています。
リコーダみたく吹けるようになっています。

そしてこの「リコ八」の大きな特徴の1つは、この構造のおかげで、尺八のメリカリのアクションも出来るようになっているのです。

わかりやすくまとめると「メリカリが出来る尺八の歌口補助道具」となります。

でも、それだけじゃあ、僕のブログではつまらないので、もっと細かく僕の感じたことを書いていきます。
尺八を学習するために、どんな役目があるか、なにを学ぶといいか、どんな要素が必要か、がわかっていく部分を書きたいと思います。

 

「リコ八」にワクワクする

開発は、香港教育大学で音楽教育や民族音楽を専門にされている松信浩二先生です。

リコ八の意見や感想が欲しい、ということで、インターネットの片隅で好き勝手にいろいろ叫んでいる私なんかに、貴重な製品を送っていただきました。
YouTubeの尺八ワンポイント講座であーだ、こーだしゃべっていて良かったです。

詳しくは下記のWebサイトをご覧ください。

www.recohachi.com

松信さんがリコ八を演奏されている動画もあります。

 

「リコ八」ちょっとそのデザインとか、ねらい、を見て、かなりワクワクしました。

めちゃくちゃ面白そうな企画だと。

 

でも、僕は尺八の補助具には、正直あまりいいい印象をもっていないのです。

そんな僕が、ワクワクする仕掛けがそこにはありました。

 

尺八の補助器具はありか、なしか

正直な話、僕は、補助器具の必要性をあまり感じていません。

「音が出ても、全然違う動作で音が出ているから」

「補助具を前提としないレッスンで音がでるようにするのが僕の役目だから。」

など、細かく言えば切りがないのですが、いろいろ理由があります。

 

尺八の吹き方を、いかに伝えるか、共感してもらうか、実感してもらうか、をずっと悩んでいます。

補助具をつかって音を出しても、その吹き方は実は、補助具がない状態で吹く尺八の感覚とは大きく違っています。
身につくモノが違っては、結局意味がないので、それならば、最初から、持ち方、構え方、当て方、体の使い方、動かし方を伴って、自然な音の出し方を身につけるステップを考えてゆくほうがいいと。

 

従来もリコーダーの形をした補助器具がありました。
完全にリコーダーの形をした歌口をはめ込むものです。

音はとりあえず出るので、運指に集中できたり、音を出す喜びが感じられます。

でも、これは、完全にリコーダの吹き口と同じ形をしているもので、メリカリができません。

リコーダーとして咥える感じなので、下唇と楽器の接地による楽器の安定、ということも体感できません。
指で楽器を持ちすぎることになります。

なので、そこから、尺八の歌口で吹ける様になるには、2,3ステップのさらなる練習が必要になると僕は感じていました。

 

ですが、この「リコ八」には、ワクワクしました。

面白そう、と思いました。

 

それは、メリカリができるということ、だけではないです。

多分、メリカリが可能な尺八の補助具、くらいの紹介では終わらないのプロジェクトなんですよ。

 

まさに「リコ八プロジェクト」(と勝手に僕が名付けていますが。)

それ以外にも面白い仕掛けがたくさんありました。

 

音が出しにくい尺八の音を出しやすくする。

 

それ以外にも仕掛けがめちゃくちゃ興味深かった。

めちゃくちゃ面白かったんですね。

 

そして、どうやったら尺八を簡単に吹けるようになるかと、日々悩んでいる僕が「それいいかも!」と思う、実際に尺八を吹くときに必要な要素を実感できる部分も含まれているのです。

 

ちょっと長くなりそうなので、数回に分けてお話しします。

とりあえず、今日はここまでにします。

 

 

僕がどうやったら簡単に尺八の吹き方を伝えられるか、と悩むことと同じように、道具を使って解決するという方向で悩まれている方、試行錯誤するかたがいる。
楽器の製作者も同じだと思っています。

それぞれの役目の中で、いろいろな進歩が起きています。

 

 

ではごきげんよう。

 

 

※今日のごはん写真

リコーダーの形式で吹くときの体の使い方と尺八を吹くときの体の使い方が違うと本文で書きました。
でも、リコーダーが上手な人の体の使いかたは、尺八を吹くときと同じような体の使い方になっていると思います。

ふーとふけば音が出る状態だと、僕がよくいう「しおしおモード」でも音が出ちゃうんです。

そして、多くの人は、しおしおモードで吹く動きをしなければいけないとおもって吹くわけです。

でも、リコーダーの上級者はぱんぱんモードで吹くはずです。
その方が圧倒的に音色が深いしいい音になります。

じゃあ、リコ八もそのように吹けばいい、と思うかもしれませんが、それはかなり難しい動作になります。
その動作の身に付け方もいずれ紹介します。

ウィンドウェイをつけて、ぱんぱんモードで吹く、これはなかなかいいトレーニングになると思います。

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