前回の記事、ドラクエ、ジャンプと例を出しておりました。
まだお読みでない方は、お時間のあるときに読んでいただけるとうれしいです。
この前回の記事をもとに少し考えてもらいたいんです。
どうして、ドラクエは今まで続いているのか、
ジャンプは続いているのか、これを考えてみてください。
「うれているから。」以外の理由で考えます。
つまり、なぜ「売れるのか?」です。
それは、
ずっと、ファミコンでドラクエを売っていない。
ずっと、ドラゴンボールだけでジャンプを売っていない。
ってことです。
ファミコンが売れること
と
ドラクエが売れること
を
分けて考えています。
ドラゴンボールが売れること
と
ジャンプが売れること
を
分けて考えています。
ファミコンから人は離脱しても、ドラクエからは離脱しない。
ドラゴンボールが連載終了して離脱しても、ジャンプの他の作品からは離脱しない。
ってことです。
離脱してしまうのは仕方ないことだ、と考えて、
離脱してしまうけれども、それでも離脱しないようにするには、を考えるといい手が浮かぶわけです。
そんなふうに分けて考えることができなかったら、とても辛くなります。
じゃあ、僕のブログで取り上げる話題としたら、
・尺八と本曲
・和楽器と邦楽
とかいったあたりです。
これらを分けて考えることができない状態。
その継続がもうずっと続いています。
仕組みとして厳しい、難しい状態になっているわけです。
そんな状態で、離脱率を少なくすることだけにこだわっていたらどうなるでしょうか?
和楽器をビジネスにしている人達ははある段階で、新規を取り込むことが難しいと判断したわけです。
離脱率を少なくすることにリソースを注いだ結果が今です。
新規を取り込むときに生まれたモノ、、、、これまでの和楽器の歴史を振り返るといくつかそれらがわかりますよね。
そういったものは、困難と共にあったと思います。
これまでの価値感と戦いながら、新しいモノ、時代に合うモノ、を生み出してきたパワーがあるのです。
そこに惹かれて、憧れて、多くの人が集まるんです。
(これらですら、伝統、とひとまとめにする思考になっている人達は本当に考えを改めた方がいい。)
離脱率を少なくするときに高らかにうたったモノ、、、、それは何だと思いますかね。
なんとなく思いつくモノがあったら、それは多分正解です。
そして、それらは、最終的にそういったモノが理由で辞めた人もおおいかも知れません。
離脱率を少なくすることは、ある程度簡単にできます。
でもこれらは、健全ではないです。悪手の例です。
・射幸心をあおる。
・競わせる。
・プライドを高くする。
・今、離脱すると損する、と思わせる。
・引き返せないくらい課金させる。
といったこと。
でも、こういうのって、良い方法じゃないですよね。
離脱率を下げない結果は出るかも知れませんが、悪手です。
和楽器は、離脱率を下げないことに注力しすぎました。
割りと悪手で。
そんな悪手でできあがった現状。
そこに疑問を抱かない現状。
いやー末期ですね。
離脱率を下げないことはとても大事な思考です。
なのですが、分けて考えることができるものを分けないで考えてしまっては、良くない方法で対策を立ててしまいます。
そんなふうに、離脱率を下げない手法にこだわりだしたら、あの手この手で工夫しだしたらダメなんです。
本筋の魅力的であり続けることが離脱率を下げない一番の理由でなければ、手法、テクニックはむなしい物になります。
和楽器は切り離して考えることができるものを分けて切り離して考えることができなかった。
その状態で打ってきた手は悪手に繋がる。
そしてもうとっくに、手法やテクニックで離脱率を下げないことに努力する段階ではないんです。
楽器そのものの、本筋の、魅力、おもしろさ、楽しさが、伝わるモノ、人を惹きつけるモノにならなければいけないんです。
過去に人を惹きつけたモノ、これまで人を惹きつけていたモノを頼ってはダメなんです。
ここを勘違いしてはいけない。
いままで頼っていたモノは、
その時代に、そのときに、人を惹きつけたものです。
手段として、手法として、テクニックとして使われた音楽なんです。
決して目的ではありません。
そう考えた瞬間に、自分たちがなにをすると違う世界が待っているかが簡単にわかる。
僕は尺八が大好きなんです。
その音色が好きなんです。
それが伝わるのならば、手段を限定する必要なんてないんです。
わざわざ伝わりにくい手段に限定する必要なんてないんです。
もちろん、その手段を残すことが一番大事な人もいます。
家柄、血筋そういったものによる宿命ですので、本当に頑張っていらっしゃいます。
サポートしなければいけない存在だと思います。
そのためにどうするかをかんがえればいいのです。
伝統、歴史、と思いたいモノは、
そのとき、その時代に、和楽器の魅力が、効果的に伝わる方法として使われたものです。
あくまで、手段です。
なーんだ、そうか。って思えたら、呪いが解ける人たくさんいるんじゃないでしょうか。
では、ごきげんよう。
※今日のごはん写真
ここだけ読めばわかるように、本当にわかりやすく書くならば。
尺八の魅力を伝えたい、とおもって、現代では伝わりにくい、本曲を使う必要はないってことです。
箏の魅力を伝えたい、と思って、現代では伝わりにくい、六段を使う必要はないってことです。
それが本来だから、ルーツだから、それじゃないと本来の良さは伝わらない、といいだしたら、少し冷静な視点をもちましょう。
その時代だとそれがベストだっただけです。
ただそれだけです。
本曲でなければ、尺八の魅力は伝わらない、と思い込む必要はありません。
箏の導入では、さくらさくら、を弾かせないと意味がないと思い込む必要はありません。
受け取る側の問題です。
受け取る側が受け取りやすいモノ、感じやすいモノ、魅力がわかりやすいもの、好きだと思いやすいモノ、楽しいと思いやすいモノ、を使えばいいんです。
本曲で伝えたい、
さくらさくらで導入したい、
これは、受け取る側の都合ではありません。
そう、受け取る側のことを、無視して、押しつけていませんか?
そういうのって、伝える側のエゴでしかないんです。
楽しい、好き、という気持ちが育ってから、本曲に興味がわいたら、古典に興味がわいたら、それからでいいじゃないですか。
なにを焦っているんでしょうか。
時代に合わせて、柔軟に対応していきましょう。
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