伝統だから!いい物はいい!と強がるなら、残すこと、伝えること、に必死になる必要ないよね。

和楽器は日本の文化だから、伝統だから、後世に伝えるべきだ。

 

という考え。

 

僕は否定しません。

 

たしかにそうだと思います。

 

ただ、僕の考えでは、

伝統だから、文化だからってのは

足かせになる可能性があるし、

やり方、手法は考え直した方がいいんじゃないのって思います。

 

 

いい物はいい。

 

 

そのいいもののクオリティって世代を超えますかね???

時代を超えますかね?

 

どれだけ高いクオリティを誇っても、単発ではダメなんです。

その時代、その時代に合わせて、クオリティの高いモノ、伝えたい軸が一貫するものをもって、ブランディングされつづけることが必要なんです。

かといって、単純なシリーズ物にすればいいわけでもありません。

 

つねに、つねに、新規を取り込むことが出来ないなら、離脱率を下げないようにするには、手法はよく考えた方がいいです。

 

前回のブログでは、ジブリ作品をきっかけに書きました。

お時間のあるときによんでいただけるとうれしいです。

世代を超えて愛されるというのは、作品のクオリティはもちろん、物凄い地道な継続する努力の結果なんです。

上記の記事、最後の最後で「この人たちはどうしてマスクをしてないの?」って反応になると厳しいかな、というお話を書きました。

これ解説すると、どんなにクオリティが高くて、今世代を超えて愛されているものでも、文化、価値観、一般的世間の認識、が変化してしまったら、いよいよその役割を終えるということです。

 

さて、となりのトトロ、天空の城ラピュタ、と同じような時期に生まれていまも続いているモノ。

僕が例に挙げるとするとやっぱり、ゲームかな。

 

ドラゴンクエストもその頃です。
いまも続いていますね。

1988年、小学生だった僕はドラゴンクエスト3がめちゃくちゃ楽しみだったんですよ。

いまでもドラクエの新作はワクワクします。
ドキドキします。ちょっと前に、新作のアナウンスがありましたよね。

なので、いまでも愛されています。

さて、では、いまの小学生はドラゴンクエスト楽しみにしているでしょうか?

もしかすると、ちょっと厳しいかも知れませんね。
今のドラゴンクエストを支えているのは一体誰でしょう。

 

ドラゴンクエストは、そのとき一番売れているハードで発売するという方針があるようです。

ファミコン、スーパーファミコン、その後は、任天堂のハードではなく、プレステになりました。

任天堂のハードにこだわっていたら、どうなったかわかりません。

そして、任天堂のハードにもどり、DSというポータブル機になりました。
オンラインも始まりました。

持ち運んで、待ちの中で人とすれ違って、通信をする。

オンラインで人と人とで一緒にゲームをする。

そういった新しい試み、新しい仕掛け、違う手法をつかって、ドラゴンクエスト、という1つのコンテンツを長持ちさせているわけです。

どんなにドラゴンクエストが素晴らしくても、ずっとファミコンじゃダメなんです。
メガドライブじゃなくてスーパーファミコンだし、64でなく、セガサターンでもなくプレイステーションな訳です。

 

あとは、マンガ。

1994年に最高発行部数、で653万部の歴代最高部数を達成した「週刊少年ジャンプ」
そのジャンプを現在支えているのは、多分、少年だけではないです。

おそらく少年は圧倒的に少ないかも知れない。

電子書籍化はそれなりに時間がかかりましたが、今はもうタブレットなどの端末で見ることができます。
紙での出版にこだわっていたときは、とてももどかしい時代だったし、それが理由で離脱する人もいたでしょう。

 

653万部を売り上げたときの連載は、

SLAM DUNK、DRAGON BALL、るろうに剣心 、ジョジョの奇妙な冒険、みどりのマキバオー、DRAGON QUEST -ダイの大冒険、忍空、ラッキーマン、ろくでなしBLUES、地獄先生ぬ〜べ〜、新ジャングルの王者ターちゃん、キャプテン翼、こちら葛飾区亀有公園前派出所

と。

もう世代にしてみたら胸アツ間違いなしな連載陣。

 

でも、このままでいいのでしょうか?

今でもヒットするでしょうか?

 

ヒットするかもしれん!って思ったら、絶対にその世代の思い入れ補正です。

 

現代では厳しいと思います。

だから、今は違うラインナップでジャンプは構成されるし、新しいジャンルのマンガも生まれ続けるわけです。

認知度の高い一般的なヒット作は、いまでもジャンプから生まれることが多いですね。

スマホ、タブレットでも読めるようにして離脱率を少なくして、新規を取り込むことを忘れない。

 

こだわることも大事です。

でも、なにかにこだわってしまって、うまくいかないことだってあります。

そのこだわりが、非合理的な問題解決につながるのならいいと思います。
そうならず、ただの足かせになるのならば、方針は転換した方がいいでしょう。

 

 

離脱率という言葉が出てきました。

次回は、この離脱率というところに注目して話をしてみたいと思います。

 

 

では、ごきげんよう。

 

 

※今日のごはん写真

ゲームやマンガと一緒にするな!という声が聞こえてきそうです。
多分、そう思う人もいらっしゃると思います。

なぜ、一緒にしたらいけないのでしょう?

入れ替わりの厳しい世界で、面白いか面白くないかというシビアな世界で生き残っているものを参考に考えるのは良くないことでしょうか?

何百年も生き残ってきた素晴らしいものだ。
歴史ある伝統であり日本の文化だ。

という考えは、思考を鈍らせませんか?
廃れてゆく未来が予想できませんか?

文化であり伝統であり、素晴らしいものである上で、どうするか、をどれだけ真剣に考えていますか?

じゃあ、どうするか、その上でどうするかを一ミリも考えずに、思考停止してる場合じゃないですよ。

本人がやりたいことと一致しない「尺八とはこうあるべきだ!」を言われた瞬間に、やる気が奪われる、向上心が奪われる、なんてことがおきますよ。

尺八を趣味として吹く。
楽しみとして吹く。
本曲も三曲も一切やらないけれども。

この状況を見つけて要らぬお節介したらダメですよ。
本当に。やめてくださいね。

 

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