人生において大切なことはだいたい尺八が教えてくれた。
なかなかの言葉だと思います。
我ながら、なかなかに血迷った言葉です。
前回のブログで炸裂した言葉です。
僕の迷言リストに1つ追加です。
なんておどけていますが、、、、
いやいやいやいや、冗談じゃなく。
尺八を通じて得た知識、得た思考は、応用できるなと僕は思っています。
問題解決するための手段、思考法なんてまさにそうだと思います。
ならば、逆もそうだと思います。
何らかの専門的な知識を持っている方は、その知識、経験、思考法を、尺八に応用出来るはずです。
本質的な部分を見誤らなければ、理解していれば、その共通点に「ハッ」とするはずです。
最近のブログでは「ペットボトルに水を入れてストローでぶくぶく」する練習が実は「ペットボトルブローイング」という言葉で、すでにいろいろ使われているということを知った鯨岡という話です。
しかもその「ペットボトルブローイング」は尺八とは全然関係のない分野のページから出てきます。
前回の記事を読んでいない方はお時間のあるときにお読みください。
そして、「ペットボトルブローイング」を検索して見てください。
同じように「口すぼめ呼吸」という言葉もありました。
それはこちらのブログです。
腹式呼吸とか言う前に「口すぼめ呼吸」出来ますか?そのまえに口すぼめ呼吸って何?僕が尺八のときに必要だと思っている筋力の感覚が別の分野でもう言葉になっていました。
まだお読みでない方は、お時間のあるときにお読みください。
さてさて、世の中には「尺八しか出来ん」という人は少ないでしょう。
仕事としてではなく、趣味として吹いている、楽しみとして、娯楽として吹いている人がほとんどだと思います。
なので、趣味で尺八をされている方には、それ以外、本業における専門的に詳しい知識がいろいろあるのではないかと僕は思っています。
お仕事で、学校で、また別の趣味で、といった感じに、なにか深い知識があること、詳しいことがあるのではないかと、
そんな僕がつねづね思うことがあります。
「そういった専門的な知識を、尺八に応用出来るはずですよ。」って。
ペットボトルブローイングは、尺八とは関係ない分野で紹介されていました。
でも、これ尺八の間接的訓練として、めちゃくちゃ効果あります。
ペットボトルブローイングをすでに知っている方で、尺八をやっている方がいて、ここが共有出来るものがある、って思う人はどれくらいいるのかなと、僕はふと思うわけです。
難しいのは、真面目な人ほど、
これはこれ、それはそれ、と完全に分けて考えてしまいます。
ちょっともったいないです。
もしかすると、尺八を特別なモノ、と見過ぎている可能性もあるかも知れません。
僕は、アホみたいに言いますよ。
ラーメンをすするのは尺八の練習になる。
そんなわけない。って思うでしょうね。
でも、絶対に応用できます。
ていうか、しています。
これを別だ、全く違うモノだ、と言ってしまうのも良いかもしれません。
それで、うまくいっているなら。
でも、そうじゃなく、「そうか!」とおもって取り入れてみたら、思わぬ結果につながるかもしれません。
思いもしなかった発想、というのは劇的な解決をもたらしてくれます。
多くの場合、人は自分の中にあることだけで、処理しようとします。
新しく知識を得たとしても。
そこで差が出るのは、新しい知識を自分の中にあることで処理しないようにするかどうかです。
自分の想定、予測を超えることが、成長ですから。
別に完全一致しなくても良いんです。
ここで大事なことは、もしかすると、自分が知っているあのこととつながっているかも知れない。
応用できるかも知れないといった感じで、自分にとって理解しやすいこととつなげるような柔軟な思考です。
とはいえ、そのせいで逆に思い込みの檻のなかに、とらわれてしまうこともありますので、ご注意をしてください。
さて、先日Youtubeにあげた動画があります。
尺八の音の鳴る理由を一生懸命、科学風に解説してみた動画です。
尺八の構造を使って吹くと効率がよくて、筒のように吹くと効率悪いですよ、という話を僕はよくするんですが、それってもしかしてこう言う理由かなって思える話もしています。
もしご覧になっていない方がいたら、ぜひご覧ください。
ここで、自分が出している息がどんな風に影響を与えているか、という話題があります。
このことを生徒さんに説明した瞬間に音色がガラッと変わって、楽に吹けるようになる場面をよく見ます。
これって、技術が身についたから、急によくなったわけじゃないんですよ。
急に上手くなった、わけじゃない。短時間で技術が身についたのではない。
単純に「そうなんだ」って思っただけなんです。
自分が思っている息が影響を与えているイメージを変えてみただけなんです。
それで、ガラッと変わる。
だからもうすでに出来る状態にあるけども、自分でよくない状態にしていただけなんです。
どうなるか、どうしたらいいか、は考え方次第で、ガラッと変わります。
また、僕はこの動画の中で、ベルヌーイの定理の話をしています。
その話を知らないなりにいろいろ調べていると、もしかすると、、、、と思ったことがあるんです。
唇を閉じる理由です。
息をまとめるため、息の方向をきめるため、とかいろいろあるんですけど。
速度の変化、圧力の変化につながるのではないか、そうなると、口の中を広くする理由にもつながるんじゃないかしら、、、って全く詳しくないなりに思ったわけです。
いやいや、考えれば考えるほどそうだぞ、と。
で、これってなにか名前ついているのかなって、また詳しくしらべるといいかなと思うくらいで、動画では、ぼんやりとしか話していないんです。
でもすぐに、コメントがつきました。
「エンジンのキャブレターの構造にベンチュリ効果ってのがつかわれています。それが奏者の唇に該当するんですね!?」
で、僕はいそいで「キャブレター」と「ベンチュリ効果」を調べたわけです。
ベルヌーイの定理の話すらあやふやな男がもっともらしく解説しておりますが、当然知りませんので。
したら、もう、まさにそうなんです。
僕が言いたいこと、ベンチュリ効果なんです。
唇の役割を、
唇は息の流れを邪魔してはいけない。
息の流れを活性化させる役割を果たしたい。
と考えている僕にとっては、このベンチュリ効果ってのがめちゃくちゃ腑に落ちたわけです。
あああ、こういった発想を持つと、唇を閉じて吹くイメージ、尺八の息の流れのイメージがガラッと変わるし、音の発生のイメージも変わるんじゃないかって思いました。
同じような発想を共有していただけてめちゃくちゃ感動しました。
もしかすると、いやいや、それは違うよ。とおっしゃる方もいるかもしれません。
それで、がらっとうまくいったら、儲けもんじゃないですか。
何か足を引っ張るように思っていた動作のイメージが取り除かれて、演奏に効果がでる、よい影響の出るイメージにつながって動作がスムーズになる。
音が良くなる。
発音がよくなる。
という結果につながったら。
専門的な知識は、別の分野の専門的な知識と重なる部分があると思います。
本質的な部分で、たとえ完全一致しなくても問題解決の新たなアプローチになることだってあるでしょう。
唇を閉じるときのイメージ、口の中が広い方がいいと考える理由、
もしかすると、ベンチュリ効果なんですよ!とお話しした方が、ビリビリビリーーーっと伝わる人もいるかも知れません。
余計にわからん、って思っちゃう人もいるかもしれませんが。
ただやっぱり、上達したいなと思う人は、こういった知識もある方が、目的意識を持って練習に取り組むことができますよ。
ぜひ、調べて見てください!
そして。あなたの詳しい専門知識、教えてください。
もしかすると、尺八に応用できることがたくさんつまっているかもしれません。
では、ごきげんよう。
※今日のごはん写真
生徒さんの職業って様々なんですよね。
ほんといろいろなお話を聞きたいなって思います。
僕は尺八の話しかできないので。
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