インターネットの便利さを感じる一方で、実は自分の知っている情報にまでしかたどり着けない、というお話をしました。
何でも調べることが出来そうで、実はそうではない。
使い方を間違えると、自分の考えの正しさだけを証明する、偏っていくだけになることだってあります。
詳しくは前回、前々回のブログで書いています。
そこで、そういったことに気をつけて、どんどん調べる。
言葉を増やす、単語を増やす、検索するための知識をつける、ということの大切さをお話ししました。
ですが、僕も出来ていませんでした。
「ペットボトルでぶくぶくする。」実はこれが思いもしない分野で紹介されています。
その文章を読んでいる内に、僕が尺八を吹くときに話している内容とつながっているものがありました。
その1つを紹介します。
それは「口すぼめ呼吸」です。
今すぐ「口すぼめ呼吸」で検索してください。
はい、そういうことです。
ではごきげんよう。
って違うか。
僕が
『尺八を吹くときに「唇を横に引いてうんたらかんたら」の説明をやめませんかの会』(現在会員1名)の代表を
しているのはみなさんご存じのことかと思います。
まあ、口を横に引く、そうやらないと力が入らない、って思ってしまっている人が多いわけです。
もしかすると、それでうまくいく人もいるかも知れません。
口を横に引いている姿が強烈な印象のある一流プレイヤーがいたのかもしれません。
その影響を少なからず受けているのかも知れません。
ですが、それで、うまくいかないのだったら、別のことを考えなくてはいけないのです。
吹いていると唇がバテる、疲れる。
よくある悩みだと思います。
そりゃそうです。
横に引く力だけで吹いていたら、そうなります。
だって、唇を横に引く力なんて、普段からそうそう使うモノではありません。
尺八を吹くときにしか使わない筋力だとしたら、疲れて当然。
だからといって、それを訓練すること意味があるでしょうか。
時間がかかりすぎますよ。
そんなことより、もっと大きくて安定して使える筋力があることに気がつけば良いんです。
口の周り、唇の周りの筋力です。
唇を閉じる、という動作を、唇を横に引く、という筋力で行っていますか?
そんなことないですよね。
あごを閉じる、という骨格を使って、唇を閉じることもわかります。
では、ごはんを食べているとき、モグモグとごはんを噛んでいるときに私たちは唇が開いたり閉じたりしているでしょうか?
しないんです。
唇はあごが開いていても閉じることが出来ます。
そのときに使っている筋肉は、横に引く筋肉ではなく、口の周り、唇の周りの筋肉で、そのまま唇操作しているんです。
ごはんを食べているときに、閉じたままでモグモグできるために使っている筋肉を使って吹く!
これを僕は推奨しています。
これを土台として、補助的にそれ以外の筋肉を使います。
一見横に引いているだけのように見える姿でも、口の周りの筋肉が土台となっています。
ごはんを食べていることが尺八を吹くことの土台になるわけです。
使わない手はありません。
これを実感しやすいのが、ストローを咥えて吸ったとき、です。
この筋肉を使って吹くために、その筋肉を目覚めさせるためにストローで吸う練習をしてみましょうなどと言っています。
ラーメンなどの麺類をすするときに使っている筋力も同じです。
ラーメンを食べることが尺八の練習になる!といっても過言ではありません。
これまでの人生で麺をすすってきた分だけ尺八に追うよう出来るんです。
はい、ここまで長ーく説明してきました。
この呼吸にわかりやすい言葉がもう着いていました。
それが、
「口すぼめ呼吸」でした。
口すぼめ呼吸で検索すると、もっといろいろなことがわかってきます。
それも、尺八とは全く異なるジャンルの知識です。
口をすぼめて呼吸する。
このときに使っている筋力がなかなかに需要なんです。
でも、尺八を当てて吹こうとすると、急にそれが出来なくなる人もおおいです。
腹式呼吸だなんだとかいうまえに「口すぼめ呼吸」をやってみて欲しいんですよ。
結果的にいわゆる腹式呼吸に近い状態なります。
ほっぺたを膨らませないで、口をすぼませて呼吸をする。
長く息を伸ばす。
多分これが一番スタートだと思います。
したら
ほっぺたを膨らまして、口をすぼませて呼吸する。
長く息を伸ばす。
これも、やってみてください、というと出来ない人も多いです。
簡単そうで、以外と出来ないんです。
できたら、やった!おめでとうございます。
思ったように動かせない、
思ったように動いていないことに気がつかない、
といった状態です。
楽器を持って行うトレーニングはもちろん重要です。
でも、楽器を持ってしまったから。音を出そうとするあまりに、非効率的な動作を行ってしまうことが多々あります。
でも、音が出ているんだから続けて入ればうまくなるでしょ。って思うじゃないですか。
いやー、それがそれがそうはいかないんですね。
非効率的な動作をどれだけ練習しても効率的動作には変化しません。
動作をがらっと変えた人の方が、劇的に変化しますし、ちゃんと良い方向性で努力や練習、ガッツを積み重ねていきます。
「口すぼめ呼吸」そしてこれは、尺八を吹くときには、適していない、といわれている外見になります。
だから、それは違うと言いたい人も多くいると思います。
その結果残ったモノを考えてください。
満足のいく成長をした、と思えるならそれでいいと思います。
指導する側としても、たくさんの人に成果が出せたなら、それでいいと思います。
もし、うまくいかなかったことがあったとしたら、時間がかかりすぎたことがあったら、その「適していない」と言われたものをやらなかったせいかもしれません。
「口すぼめ呼吸」試して見てはいかがでしょうか?
これから、「口すぼめ呼吸」と「ペットボトルブローイング」、僕はこの言葉を頻繁に使っていきます。
さて「ペットボトルでぶくぶく」が「ペットボトルブローイング」だと知ったことで、
尺八を吹くときに「土台にしたい呼吸」に「口すぼめ呼吸」という名前がついていることを知りました。
僕が伝えたいことにもうすでに名前がついていました。
なので、この言葉で検索すれば、もっと知ることが出来ます。
他のジャンル、分野でもうすでに考えられている内容を労せず学ぶことが出来ます。
そんなことがあるのならば、ペットボトルブローイングにしても口すぼめ呼吸にしても
もしかすると、専門的に、すでに、こういったことを知っていた方だっているかも知れません。
でも、それを尺八と結びつけること、に出来る人は少ないと思います。
もしかすると専門的すぎるあまりに、「それと、これとは違う!」と逆に厳しく見てしまって、融通効かなくなっているかもしれません。
僕は、そんなことないと思いますよ。
人生において大切なことはだいたい尺八が教えてくれました。
いろいろなことが応用できる、つながっている、と思っています。
自分が専門的にもっている知識や思考法が尺八の学びや成長に良い結果をもたらすのではないか。
応用できる要素があるのではないか。
次回はそういった話を書きます。
では、ごきげんよう。
※今日のごはん写真
口すぼめ呼吸の口の状態、口をすぼめた状態では音が出ない。と言われます。
口の状態にこだわりすぎるとそうなりますね。
口の状態はあくまでも1つの要素です。
それ以外の要素がちゃんとしていれば、音が出ない状態ではないことも良く分かります。
以前YouTubeの尺八ワンポイント講座で紹介しました。
お時間があるときに見ていただけるとうれしいです。
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