息が音になる。その音になる息をどれだけイメージできるか。前提としてそれ支える土台が存在します。

ホント話が長くてすみません。

もう僕の悪い癖です。

お付き合いいただいて本当にありがとうございます。

 

話が長くならないように書きます。

なので、これまでの数回のブログを何回か読んでいる前提で書きます。

 

なので、先週のブログ記事さーっとでもいいので読んでください。

息が続く吹き方では音が出ない?音が出る吹き方だと息が続かない?

このブログがスタートです。

 

さてさて、

尺八を吹く動作をどう考えているか、という話になります。

 

さあ、尺八を吹くとき、どうしていますか?

「吹く」といった動作、それぞれの人に存在すると思います。

「吹いている」のに音が出ない。

だから、いろいろやってみるのですが、「吹く」という動作に支配されてるので、なかなか変化はしませんね。

 

そういった人にいろいろな言葉のアドバイスが生まれます。

息を「吐く」

息を「漏らす」

これで、できる人は、別にそれでいいです。

でも、できな人だっているわけです。
ここで話したいのは、できない人だっている、っていう話です。

 

実際に、息を吐いてみたらどんな動作になるか、

漏らしてみたら、どんな動作になるか、

 

尺八を鳴らしているときとは到底違う動作でも、確かに、息を「吐ける」し、息を「漏らせる」わけです。

 

 

「吐く」「漏らす」で最適な吹き方になる!と思っている人が想定する結果にならないことが多々ある。当然ある。ということなんです。

 

 

「吐く」と思って尺八が鳴る人は、尺八が鳴る「吐く」動作をしているんですね。
それは、一般動作の「吐く」とはちがいますよね。

「漏らす」もおんなじです。
尺八を鳴らすことを想定した漏らす動作ってのは、尺八が鳴るイメージが出来上がっている人ができる動作なんですね。

一般的な「漏らす」を実際にやってみてください。

 

でも、それで音になりそうですかね。。。

 

吹く、吐く、漏らす、の一般的動作は、

尺八の音が鳴るような動作につながらない状態につながるのが、一般的だと思います。

 

なので、いろいろな伝え方を悩み、考えるわけです。
一方通行ではなく、その状態をみて、どう考えているかをしり、その上で適切な言葉が出てきます。

 

なので、実際のレッスンで自分に向けられた、自分の様子に向けられた言葉というのはとても価値があるわけです。

 

音にすること、とっても大事です。

でも、音になればいい、ってわけじゃないですよね。
そうなんです。一方で音が出るだけの動作にとらわれてしまってもいけません。

 

どんな音を出したいか、

どんな風に吹いているか、

具体的なお手本を良く観察して、音になりそうな息をまず思い描いてください。

 

あなたの出したい音は、どんな音でしょう。

 

僕は、自分が出したい音があります。

尺八を吹きたい、もっと上手くなりたい、と思った音色があります。

その音が出したくて、吹いています。

 

わかりやす表現したら、びしっと、カッコいい、バキッっとした音です。

しっかりと安定した音で、表現として細部がコントロールされている音です。

 

きっと、みなさん、一人一人にあると思います。

自分が「尺八を吹きたい」とおもったきっかけの音、尺八を吹いているうちに出会った音。

 

自分が描く、理想の尺八の音です。

 

別に人と同じじゃなくていいと思います。

人それぞれでいいです。

 

なので、僕には僕の目指す音があります。

 

そんな音を出すにはどんな息が必要かをしっかりと思い描き考えます。

 

 

わかりやすい例えで言えば、このテーマの中でも書きましたが、

ふうぅーーっ、っと思いっきり一瞬で息を使い切って、尺八の音を出そうとしたら、絶対に長く続く音にはならない。ことはわかると思います。

 

安定した音を出したいのであれば、初めから終わりまで安定した息が持続しなければいけません。

 

一瞬で音が終わるのではなく、それが持続する。

そんな持続する息。

を明確に思い描くことはとても大事です。

 

 

どんな音質でも、どんな音色でも、安定して持続する息がその土台となります。

 

柔らかい音色を出したいからといって、

柔らかい息のイメージを優先しすぎて、

安定して持続する息を放棄してしまう状態に

なってしまう人も見受けられます。

 

音色ばかり気にして、そもそもが成立しない体の状態になっていないか見直してみましょう。

 

漏らす息、吐く息で、自分が思い描く音になりそうもないな、とおもったら、その言葉に翻弄されるだけになるのでやめましょう。

 

もちろん、それでできる人は構いません。

 

初めて尺八を吹く、初心者の人は「しっかりと吹く」といった感覚は忘れないで欲しいです。

 

リコーダーの音を出す感覚に引きずられる人も多いからです。
リコーダーちょっと強く吹くと、ピーっと出したい音よりも高い音が出てしまう、だからそーっと吹くといいのだろうと思っている人もいるんじゃないでしょうか。

そんな経験も影響を与えます。

 

僕は、使った息がすべて音になる、そういった面をもった尺八がとっても好きです。

声のように自由に扱える。

小さな音も、大きな音も、やさしくも、はげしくもできます。
自分の声では出せない音程も出すことができる。

尺八は自分の声を拡張してくれているように思えます。

効率よく、楽に、尺八の音は扱えます。

だから、僕は尺八を吹くのが好きですし、楽しいのです。

 

くるしくて、しんどい動作が絶対に伴うなのならば、僕は尺八をとっくにやめています。

 

効率的に出したい結果が出せる動作があると知ってから、その動作を自然と選択しています。

そのうえで、さらに効果を出すためにその動作をさらに磨いています。練習しています。

 

正しい動作を身に着ける段階、

正しい動作を磨く段階、

大雑把に言えば二つの段階があるでしょう。

 

動作の検証、

動作の精度を上げる、

その状態において、また改めて動作を検証して、精度を上げる。

この繰り返しです。

 

 

何を練習していますか?

動作の検証をするターンか、精度を上げるターンか。

その判断や、内容を見る視点を間違えると、意味のない時間を過ごしてしまいます。

 

ま、正しい動作ってなんやねん。そんなもん、あるわけない。とか言っちゃえばそこまでかもしれませんが。。。

僕はあると思っていますので、それを発信していくだけです。

 

 

 

では、ごきげんよう。

 

 

※今日のごはん写真

さて、今回のごはんしゃしん、このブログでもおなじみ「美女とにおわせ写真家」でもあり三線奏者のきよ里さんの夏の新作シリーズでございます。

いやー、クリーム系のパスタって魅力ですよね。
今日はミートソース系でいくぞ!と朝から決めていても、メニューを見た瞬間にその朝からの決意を簡単に揺らがせます。
クラフトビールかな?青色の缶がさわやかだなぁ。

きよ里さん、写真の提供ありがとうございます!

 

ーーーおまけーーー

少しずつでも、実感が生まれてきているはずです。

短く一瞬で終わる息では、音も一瞬で終わる。
長く伸ばそうとするなら、安定した息が長く必要。

構え方が安定していること、そのたいろいろな要素を少しずつ実感しているはずです。

全くの初心者の方が尺八を吹こうとするときに少しでも役立つヒントができるはずです。

そういったものが、自分の実感なんです。

音にするために、甲乙を吹き分けるために、長く音を伸ばすために、自分が出せるアドバイス、ヒントを考えてみて下さい。

それをまずは自分が実践する。手応えを得る。確信を持つ。

人に教える、ということは自分を成長させてくれます。

 

【アイキャッチの写真募集します!!??】
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尺八に関すること、もちろんそれ以外でも、質問・疑問もいただけたら、それにも僕なりの考えや体験談をお答えいたします。


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