尺八の音色って魅力的ですよね。
と、僕は思うんですよ。
でも、僕の思い描いた尺八の音色と、全く違う音色を思い浮かべた人もいるはずです。
きっと人それぞれに。
その人の数だけ、魅力的と感じる音色があるはずです。
だから僕はその音色を取り上げて、ああだ、こうだ、はいうつもりは全くありません。
じゃあ、なにをいうかというと。
土台です。
その、音色を乗せる土台をしっかり作りましょう。
という話をしたいのです。
土台という話をすると「基礎」という言葉も連想されます。
こうなると条件反射で
「基礎は古典だ!本曲だ!」という考えになる方もいると思います。
いいかげん、そういうのは、あらゆる可能性を狭めるし辛くなるだけだから辞めませんか、って思うわけです。
(このあたりを詳しく書くと、もう何回分の記事になるんだって話なので、ここで辞めます。)
これって、なかなか話が飛躍しているなとか、整理がついていないなって、思っちゃうわけです。
理解を混乱させる原因になっていると。
つまり、古典、本曲、となると、僕にとっては「基礎」ではなく、尺八で演奏する「ジャンル」だと思うんですね。
また、「基礎」というよりかは、「ルーツ」とか「源流」という感じであると思います。
「楽器を扱う技術」と「音楽のジャンル」をごちゃ混ぜに考えているわけです。
混乱して当然です。
なので、楽器を演奏する、尺八を演奏するための「基礎」「土台」ということを考えます。
尺八を扱う「基礎」「土台」を作って、それぞれの「ジャンル」を演奏する。
それぞれの「ジャンル」には、必要な「演奏技術」もあります。
そのような演奏技術は、確実に「基礎」「土台」の上に成り立つものだと思っています。
まあ、そう考えた方が、何を練習するか、何をみにつけるか、がとても明確になります。
ぼんやりと漠然ととらえていると、本当につかみどころがありません。
もちろん、つかみどころのない状態にいることが楽しい人もいるかもしれません。
僕はそうだとしんどいので、分類して、整理して、階層的に考えています。
自分が見ているもの、取り組もうとしていることは、階層的にみて、どの位置にあるのか。理解しておくととても楽です。
自分でわからなければ、そういったことを教えてくれるのは、先生ですね。
やりたいことは、何に基づいているか。
やりたいことをさらに拡張するために、どんな土台が必要か。
こういった観点で指導してくれる先生はいい先生だと思います。
独学の方は、自分でこういった視点を持てるといいですね。
厳しく見ろ、とか、意識高くあれ、といった話でもありません。
どんな時でも、迷ったり、悩むときがあります、そんなときの道しるべにはなると思います。
遠回りに見えるかもしれませんが、無駄な遠回りは絶対にしていません。
僕は、最短距離で、効率よく、技術を身に着けて言って欲しいと思っています。
ある面からみると、そんなのは無理だ、といわれるかもしれません。
着実に、一歩ずつ、進んでいくことでしか身につかない、と。
僕は、着実に、一歩ずつ、進んでいくこと、を否定しているわけではないのです。
あくまで「無駄な」「余計な」遠回りをする必要がない。といっています。
あくまで必要ないのは、遠回りなんです。
着実に、一歩ずつ、進む努力をする道しるべを最短距離に改善していくこと、を忘れてはいけないと思います。
簡単な方法なんてない。
近道なんてない。
確かにそうです。
練習すること、積み重ねることに、近道はありません。
内容、質、効果、を上げていくことを、放棄したり、否定する理由にはなりませんよ。
整理して、階層的に考えていくことで、実現したいこと、が明確になっていきます。
さて、
あこがれの音色、
出したい音色、
尺八の音色
を出すために必要な土台は何の上に成り立っているか、考えていますか?
そして、
その土台だと考えていること、そのものも、順序や、階層的に、無理のないことでしょうか?
ではごきげんよう。
※今日のごはん写真
「無理のないことを積み重ねる」が無駄のない努力だと思います。
「無理のないこと」の認識がとてつもなく重要になりますが。
つまり、順序良く学んでいくこと、手順があること、ある技術の積み重ねの上に別の技術の積み重ねがあること。
理解していること、できること、があるからこそ、乗せることができるわけです。
できないこと、むりなこと、を永遠に頑張っていても、奇跡でも起きない限り、難しいと思います。
もちろん、ロマンを追いかけるのはいいです。自由です。
凡人の僕たちは、奇跡を起こせないし、ロマンをおいかけられないんです。
コツコツとやるしかないなって、本当に思います。
僕自身ができないことが多くて下手くそな状態から、今日まで成長してきたからこそそう思います。
これからもです。コツコツやっていきます。
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