桃太郎の昔話、有名ですから、みなさん知っていますよね。
みなさんの知っている「桃太郎」のお話はだいたいみなさんが同じような感じで理解されていると思います。
これ、桃太郎側の視点で、第三者目線で話の本筋を書かれているから、みんなお話の流れも冷静に理解出来ていると思うのです。
第三者目線で書かれていなかったらどうでしょう。
桃太郎側の立場で、桃太郎自身の目線で書かれていたら。。。
僕たちは、おじいさんが山にしばかりにいったことも、おばあさんが川に洗濯にいったことも知りません。
第三者目線で描かれているので、桃太郎が生まれる前におじいさん、おばあさんが、何をしていたか知ることが出来ます。
第三者目線で描かれているからこそ、わからないものもあります。
桃に入って川を流れているときの桃太郎の心境はわからないですね。
また、おともになった、犬、キジ、サルがそれまで何をしていたか、知りません。
桃太郎側の立場で書かれているから、鬼退治ができて、めでたしめでたし、の話ですが、
そもそも、鬼側の立場で書かれていたら、もっと違う話になりますよね。
そのお話から、感じ取ること、学ぶこと、も全然違うと思います。
書かれていない部分があるからこそ、想像で補うということだってできるわけです。
桃太郎、というごくごくあたりまえの話でも、どちらの立場で書くか、どの視点で書くか、で伝わり方が大きく変わってしまうわけです。
えーー、すみません。
こんな話を500文字近く書いてしまいました。
で、僕は何を言いたいかというと、
はい、尺八の話です。
尺八の吹き方の伝え方もそんな感じじゃないかなって思うんですよね。
先生とのやりとり、レッスンでのやり取りです。
説明する側の伝え方
受ける側の伝え方
第三者目線の伝え方
冷静になって、数パターン提案できることは大事だと思います。
で、忘れてはいけないのが、ゴール地点です。
ゴール地点があやふやになってしまってはいけないのですね。
桃太郎の話が、1回目で聴いたとき、2回目で聴いたときで聴いたときに、結末が変わっていてはダメですよね。
桃太郎が鬼退治に行く話です。
鬼を退治します。失敗してはダメです。
玉手箱を開けておじいさんにはなりません。
今日は桃太郎が鬼退治に出発するまで、また明日に続きを話す、というのはありだと思います。
でも、明日話したときに、いつのまにか、おともがいたらダメですよね。
まとまりの良い話の区切れ目もなんとなく理解しています。
区切れ目となるような、出来事、桃太郎のお話で大事なポイントってあると思うんです。
そういったポイントは絶対に忘れないわけです。
そして、僕たちは、桃太郎において、大事なポイントが、きっとあれだな、ってわかっているんです。
その理由は、もうすでにお話の全体像を把握していて、何度も話を聴いているから理解もしているからです。
最初から結末まで全部わかるわけではないし、最初から大事なポイントが見えるわけではないし、最初から区切れ目となるようなポイントがわかっているわけではないと。
・全体像が分かっているから、大事なポイントがわかる。
・何度も聴いているから理解している。
こういうことがとても大事なんですよね。
もう、桃太郎の話じゃないですよ。
尺八の話になっていますよ。
レッスンとか、学習の仕方の話になっています。
初心者に話す内容だからといって、いい加減な内容になってはいけないと僕は思っています。
すべてを理解できなくても、丁寧に説明することが大切だと思っています。
もちろん、初心者に向けて話すわけですから、初心者に向けて話すことを忘れてはいけません。
わかりやすく、理解しやすく、説明します。
ここで、勘違いしてはいけないのは、初心者に向けて話す、ということです。
初心者に向けて話すからといって、違うことを話してはダメなんですよ。
わかりやすくなるからといって、
・桃から人が生まれるわけがないから、桃太郎が桃から生まれたのではなく、おじいさんおばあさんの子であるとしてしまう。
・きびだんごでおともになるなるわけないから、お金で雇ったことにする。
・おともが動物だなんて心許ないから人間にする。
みたいな、桃太郎の話を分かっている人にしてみたら、それはだめでしょ、ということをしてしまうわけですね。
一回目だと理解できないから、と。
でも、桃太郎を話すときには、絶対にしませんよね。
でもなぜか、尺八の説明においては、
初心者だから、初心者に向けて話す、ということにおいて、先ほどの説明のような「わかりやすさの勘違いをした説明」をする場合があるのです。
初心者だから上級者がしていない動作をやらせても問題ない、これは僕はNGだと考えています。
取り組む動作は、上級者が取り組んでいること、であることが望まれます。
上級者と同じにできるわけない、というかもしれませんが、それは当然です。
それが「同じ動作の熟練度の差」です。
初心者だから、「上級者と違う動作の状態でもよい」のではなく「上級者と同じ動作の練度が低い状態がよい」と考えて欲しいのです。
・尺八はどうして音がでるのか。
・音を出すために何をしているのか。
こういった内容の理解はとても大事になります。
上級者が行っている動作のスタート地点に立つことができれば、今後、何を練習していくのか、がとてもはっきりします。
また少し、桃太郎の昔話を例えにしながら、記事を書いていきたいと思います。
ではごきげんよう。
※今日のごはん写真
尺八の音が、一か八か音が出るもの、と考えたりしていませんか?
良く吹けたときの理由も考えてみる。
いまいちのときの理由も考えてみる。
仮説でいいのです。その仮説の軸は、音の出る理由や理論です。
一つの土台となる状態から、良く吹ける動作につながった実感を再現するためには、仮説と検証が大事です。
仮説と検証の繰り返しで、これだ!とはっきりします。
やみくもに、むやみやたらに、練習する時間を過ごすのはやめましょう。
少し、考えてみる時間、をとってみましょう。
先生の話を思い出してみてください。
先生がなんどもなんども繰り返ししてくれるお話を。
【アイキャッチの写真募集します!!??】
みなさんのごはん写真、くじらさんの似顔絵!?など、TwitterのDMでコメントを添えて送ってください!
ブログのトップ画像で使用させていただきます。
尺八に関すること、もちろんそれ以外でも、質問・疑問もいただけたら、それにも僕なりの考えや体験談をお答えいたします。
尺八ワンポイントアドバイス、文字では限度もあります。
もうちょっと詳しくって方は、ぜひレッスン受けに来てください。
上達のお手伝いさせていただきます。お問合せ、お待ちしてます!
☆Twitterあります!フォローよろしくお願いいたします。
尺八:鯨岡徹のTwitter
https://twitter.com/kujira108
☆YouTubeあります!チャンネル登録お願いいたします。
いさなミュージックチャンネル
https://www.youtube.com/user/isanamusic