ロングトーンばかりする練習。
とにかく伸ばす。
目的もなくロングトーンをしている練習が嫌いです。
やることは別に悪いとは言いません。
でも、それだったらやる意味ないんじゃない、という取り組み方、考え方は実際にあります。
ロングトーンの練習ばかりに気持ちがいくせいで、失っているもの、磨かれていないことも、存在します。
お時間のあるときに昨日のブログをお読みください。
今日の応用練習の基礎のことをお話ししています。
音の立ち上がりと、音の終わり、を明確にする練習です。
音を出すためには、尺八は息継ぎが必要です。
音の終わりが明確でかつ息継ぎも伴う動作をすることは、リズムが苦手、という問題を解決することにも役立ちます。
息を吸って、音を出して、音を止める。
これらが個別の動作として順番に並んでいる状態になっていませんか?
音楽は、演奏は、時間の経過と共にあります。
流れています。
個別の動作として順番に並んでいると、この流れに乗れず大変なことになります。
その流れの中で、一連の動作がいかにスムーズに行われるか。
むしろ、一連の動作、ではなく、1つの動作、になっていた方が、あきらかにスムーズな演奏になります。
「1拍パク、2拍パク、3拍パク」練習は、こういった個別の動作が同じ動作として、無意識で行われる状態になるための練習です。
それぞれの抱える問題によって、
・音の立ち上がりの練習になります。
・確実に音が出る状態を掴む練習になります。
・手応えを実感する練習になります。
・唇が息にタッチするセンサー感度をあげる練習になります。
・ブレスの練習になります。
・リズムの練習になります。
・息継ぎをする場所がわからないフレーズで息継ぎができるようになります。
一度にすべてのことが身につく訳ではありませんが、そのときにうまくいかない理由、原因となっているものが調整されて解決の糸口につながります。
さて、今日は応用編その1として、
「二音2拍パク」という練習です。
(※もっといいネーミングがあったらぜひアイディアください。)
■基礎の1拍パク、2拍パク、3拍パクというのは、一息一音で行います。
吹き直すときは、必ず口を開けてください。
口が開いた状態からパクッと閉じて吹く。約束だ!
■さて、応用編に入っていきます。
一息で1拍パク、2拍パク、3拍パク、するのは基本と同じです。
二音2拍パクは、どうするかというと、、、
一息で二音を吹く、です。
指を動かして音を変える。
2拍の中で二音を吹く、を繰り返します。
例えば、
レチ、レチ、レチと一息で二つの音を吹いて、口を開けて止めて、またパクッと口を閉じて吹きます。
レが1拍、チが1拍、これを一息でふきます。
一息二音2拍パクですね。
動画を見てお気づきかとおいますが、二個目の音が明らかに短いです。
チも、レもおなじ一拍でしたよね。
でも、二個目の音の方が圧倒的に短い。
大丈夫です。
まずはこういった大胆な感覚になれましょう。
二個目の音が充分な音価(音の長さ)を満たしていませんが、ブレスを伴うことを考えたら、まずはこれで問題ありません。
まずは、このブレス分の音の長さが短くなる、という状況を受けてください。
■二音なので、音価を変えて、2拍になる組み合わせでも練習できます。
チが半拍、レが1拍半、これを一息で吹きます。
これもリズムの違う一息二音2拍パクです。
このリズムから「カレー2拍パク」と僕は呼んでいます。
そしてもう一つは
チが1拍半、レが半拍、これを一息で吹きます。
これもリズムの違う一息二音2拍パクです。
このリズムから「ケーキ2拍パク」と僕は呼んでいます。
例では、チ、レを使っていますが、当然、甲音、乙音別の音でもやります。
ハチ、チレ、レツ、ツロ、ロツ、ツレ、レチ、チハ、とパクパクしながらつなげる練習も効果的です。
「二音2拍パク」ぜひ、練習に取り入れてみてください。
次回は、「二音3拍パク」練習のバリエーションを紹介します。
ではごきげんよう。
※今日のごはん写真
息がある限り続けて吹く。なんてことはしません。
多くの場合は、切ること、止めること、を主体的に考えてすらないのかも知れません。
そんな状態で、音を伸ばせ、フレーズを長くしろ、と言われる場面が多かったら、よけいに、切ること、止めることの重要さを考える、学ぶことなんてないと思います。
尺八は、音の長さを自分でコントロールし、自分の息が音になります。
息をどう扱うか、を学ぶことがとても大事です。
長く吹けることだけが大事ではありません。
それと等しく、むしろそれ以上に、短く吹けることが大事です。
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