6月、うっかりしていたら、一つもブログの記事を書かずに終わってしまいそうでした。
毎日ブログ更新するのは辞めよう。とおもったら、このざまですよ。
楽しみにしていらっしゃる方には申し訳ないです。
今日は、来月の7月24日に定期演奏会のある、ジュニア邦楽合奏教室のことを書きたいと思います。
ジュニア邦楽合奏教室の定期演奏会についてはこちら
https://www.ryutopia.or.jp/performance/event/23861/
さてさて、
コロナ禍になって、活動の休止やコンサートの中止などがありました。
練習が再開しても活動の制限も多く、充分な練習時間の確保することもとても厳しい環境でした。
それでも、コツコツと積み重ねて練習をしてきました。
ジュニア邦楽合奏団は、コロナ禍においても、運よく定期演奏会を毎年開催出来てきました。
それはとてもありがたく、感謝すべきことだと思います。
また今年もこの定期演奏会を最後に卒団する団員がいます。
毎年毎年あると思っていた定期演奏会が開催できない可能性がある。
もしかすると、卒団、最後になる定期演奏会は中止になる可能性がある。
毎年あるはずの定期演奏会だったのに。
ジュニア邦楽合奏団にとって、団員一人一人にとっても定期演奏会の価値が高まったと思います。
当然、普段の練習だって同じようにもっともっと大切なものだと感じたと思います。
僕は、ジュニア邦楽合奏教室の尺八教室の講師を20年務めてきました。
この教室の講師は20年の期限があるので、昨年度いっぱいで僕はその役目をひっそりと終えました。
今年度からは、指揮者専任で子どもたちに指導しています。
とはいっても、それも残り数年です。
和楽器の指導はずーっと勉強、工夫しなければいけません。
どうしたら伝わるか、どうしたらよりよいか、つねに考えて、悩んで試行錯誤しての連続です。
その時代にあった、変化に対応した教え方をしなければ、興味は失われてしまうし、前例のない取り組みにおいては、エネルギーをもって前に進んでいくためには必要なことです。
和楽器だから、古いものだから、伝統のものだから、時代が変わっても、指導方法、教授方法は変化しない、なんてことはありません。
伝統だから、もうすでに確立しているものがある、絶対的なモノがある、なんてことだってありません。
あるとすれば、それは、その特定の時期の、特定の時代、時間の保存だったらあると思います。
保存を目的とするのであればそれでいいかと思いますが、僕の目的は保存ではないので。
保存することは、保存することが目的。
時代と共にあって、その時代に生きる人と共にあって、共感があって、その先の時代でも、変化をしながら、時代と共に有り続けることが、僕は真の意味でも民族楽器だと思っているので。
そんなことはない!
伝えられているモノは素晴らしい!
昔ながらの教授方にはすぐれている!
はい、確かにそうです。
そんなこと、織り込み済みです。
僕は、別に、昔からの教授方法を否定しているわけではないのです。
それは勘違いして欲しくない。
そんなこと織り込み済みで、もっとよくならないか、もっと、もっと、その先へ、と最善を尽くしているかを考えています。
それだけではダメなことはもう現在の様子が結果として現れています。
そのままでは、ダメであることに気がついていないのかしら、成果が出ていないことに気がついていないのかしら、と思うのです。
直視したくない現実と向き合うことを少しでもするだけで、未来は少し明るくなるのですが、どうも、それをしたくない人がこの業界は多い感じがしますね。
理由もいろいろと考えられますが、今日はその話ではないので、ここまでに。
どこかのタイミングで何かを学び、何かの資格を得ても、それがずっと通用するわけありません。
和楽器が演奏し続けられるものになるためには、その時代に合った、変化、進化とともにあることが必要です。
それで初めて、時代と共に、ずっと演奏し続けられる、愛し続けられるものになります。
ある時点にとどまってしまうと、それはただの保存になってしまいます。
ある時点に学び、修了することは素晴らしいことです。
でも、そこで止まったままでいるのか、時代と共に学び、変化し、アップデートしていくかは指導者として欠かせない絶対の感覚です。
和楽器の伝統を守るとかの大義名分を掲げたいわけではないのです。
僕は和楽器が時代とともに、その時代を奏でてくれたらいいなと思っています。
そのためには、今に、その時代に、伝わる、共感できることが、欠かせません。
過去を見ることと、未来を見ることは、同等に価値があります。
しかし、絶対に気をつけなければいけないことがあります。
それは、遠くを見れば見るほど、足下が見えなくなることです。
価値感の押しつけ、世代間の隔たり、ジャンルの衰退はこうやって起きます。
足下は今です。
今の時代と、つまり、次世代の人達と、目線を合わせて、手をとって、育んでいくことが本当に大切なんです。
僕は、今の子ども達と、いっしょに、和楽器で音楽を作ることが出来るジュニア邦楽合奏教室に関われていることに感謝しています。
そして、指揮者としてジュニア邦楽に関われる時間も残りわずかとなりました。
僕も卒団するまでの残された年数がはっきりとしてきました。
後悔のないよう、指揮者の役割を果たしていきたいと思います。
ジュニア邦楽という稀有な環境で指導者をすることができたことに感謝します。
まずは、第27回の定期演奏会、頑張ります。
ではごきげんよう。
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