メリの動作で2つの現象が起ると、メリで出す甲音の吹き方、練習方法も違うアプローチがとれる。

7割くらいの息で、乙のハやチ(都山)を吹いて、メリの動作をする。

音程が下がる。

甲にひっくり返る。

と、2つの現象が起きます。

「メリで起る2つの現象」そこから得られるものは??

この2つの現象が起きる息を手に入れて練習をして行きましょう、という話をしておりました。

ボーダラインとなる息を手に入れる。この息で練習をする。

さて、普通に演奏する場合は、メリの動作をして甲音を吹く訳ではありませんし。
僕も、甲音を出すときはメリの動作をしてください、といっているわけではありません。

普通に構えた状態で楽に甲音が伸びやかに吹ける状態になるためのヒントやアプローチのための確認や準備、体験として紹介しています。

 

しかし、メリの状態で吹く、甲音もございます。

各音の半音・メリ音(都山)、大メリ音・中メリ音(琴古)がそうです。

7割くらいの息で吹いてメレば、それらの甲音がでる。
唇は閉めたり、力を入れたりなんかしません。

 

動画で解説してみます。

メって吹く甲音、大甲音といえど、唇を強く閉めたり、踏ん張って吹いたりしなくても鳴りますね。
ということは、その延長線上には、全開音も唇を閉めたる、ぎゅっと絞ったり、頑張らずに鳴る。があります。

全開音の甲音を唇をしめて作っていたら、最適な音を出すためにいろいろな動作増えすぎますね。
音楽の中では、全開音や半音が組み合わさりながら登場します。

甲音も乙音もなる、ボーダーラインの息を手に入れれば、いろいろな苦労や面倒から解放されます。
唇を閉めたり緩めたりして乙音や甲音を得るような、わざわざ難しい・ややこしい方法で尺八を吹くのではなく、様々な状況に自然に対応できるようになります。

メリで吹いている甲音の鳴り方、口元の反応、いろいろな情報を元に、メリで吹く以外の甲音も楽に吹けるようになりましょう。

 

尺八の音は、爽快に鳴ります!
僕はそういう音で尺八を吹いています。

 

ではごきげんよう。

 

【おしらせ】3月からあのバンドの尺八奏者さんの著書をテキストにした短期間の尺八講座を開講します。(ただし新潟市で講師は僕です)


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