曖昧に通じている話は、厳密にわかっている人がその曖昧さを許容しているから伝わっている。曖昧さをなくすと理解が進む。

本題の前に、

昨日のブログの中で質問をしました。
考えていただけましたでしょうか?

はてなんでしょ?という方は、ぜひ読んでください。

一音メリの音について【都山ツ半音・ハ半音、琴古メツ・メリメヒ、一尺八寸だとミ♭・シ♭(E♭・B♭)】

 

教えてもらっていない、知識がないから分からない。という方は、調べましたでしょうか?

これまでの経験などから、推測しましたでしょうか?

そして、僕のこのブログ、この記事そのものを読んでいただけましたでしょうか?

 

ブログを読んでいただけたら、読んだときに知った知識だけで、答えは分かります。

それを理解していただくために書いたブログですから。

 

そこで、もうちょっと知りたいな。と思ったら、

いや、まてよ、鯨岡さんの言っていることは本当かな?と思ったら、

検索しましょう。調べましょう。

もっと詳しく、わかりやすい、もしくは、もっと何言っているのかわかりにくい、解説が出てきます。

好奇心や探究心をもって、検索すれば、いろいろな知識に出会える時代です。
図書館で専門の本を探す、専門家にあって、問い合わせて、話を聞く、調べる、という時代ではありません。

扉はすぐそこにあります。

開くか開かないかは、ご自身の考え次第です。

 

知っているからこそ言えるセリフ、

「ま、知ってても知らなくてもあんまり関係ないかなぁ。尺八を吹くだけだったら必要ないですよ。」

といってかっこつけましょう(笑。

 

 

さて、答えですが。

 

 

「階名」になります。

 

 

僕のお話に準じると「ロツレチ」「1234・・・・(などの数字譜)」は階名になります。

つまり、「ドレミ」と一緒で、絶対的音程を示してはいません。

相対的な音程の幅、どんな音程差で音が並んでいるかを表しているのです。

 

だって、長さの違う尺八、篠笛に持替えても、「ロツレチ」「1234・・・」は同じですよね。

だから必ず、1尺8寸の場合は、とか、1尺6寸の場合は、2尺3寸(A管)の場合は、とかって宣言しているんです。

 

尺八の持ち替えには、演奏する音域が変る、という簡単な説明と、演奏しやすい調、キーが変る。つまり転調の2つの役目があります。

1尺8寸で吹きにくい指使いになったとしても、1尺6寸で吹けば、吹きやすい指使いになっている、そういうことです。

 

 

さて、話を少し戻します。

 

なので、みなさん、お気をつけください。

 

ロ=レ(ドレミ)

チ=ラ(ドレミ)

 

ではないんです。

 

ロ=D

チ=A

 

これも間違いです。

これには必ず、但し書きが必要になります。

 

一尺八寸の場合

ロ=レ(ドレミ)

チ=ラ(ドレミ)

ロ=D

チ=A

このように、どの長さの尺八で吹くか、ということを宣言しなければ、「ロ」の音程、絶対的音の高さは、だれも分からないのです。

一応、一般的な長さの尺八が、1尺8寸だから、尺八の長さの指定をせずに話が進んでも理解してくれる人はいます。
ですが、むしろ、それこそが、正しい理解を遮っているんじゃないかと僕は思います。

ロ=D

という風に思い込んでいる方、ぜひ気をつけてください。

一尺八寸の場合、ロ=D です。これが正しい理解です。

 

 

一尺八寸管の場合、

ロ=D

ツ=F

レ=G

チ=A

ハ=C

という風になります、

 

話が長くなってしまったので、今日はここまでにします。

では、また質問で終わります。

一尺八寸管の場合、

ロ=D=レ

ツ=F=ファ

レ=G=ソ

チ=A=ラ

ハ=C=ド

これは、

正しいでしょうか???

間違いでしょうか???

なんというか微妙だな。。。でしょうか???

 

今日のブログの記事の中にも、一箇所「ん?これ正しい?」と思う箇所をわざと入れました。
そこの違和感に気がつくと分かるかもしれません。

 

曖昧になっていてもなんとなく意味が通じてしまう、でも厳密な理由をしっていないと、曖昧さが混乱の理由になってしいます。
厳密な理由をしっているから、曖昧な話でも、つじつまを合わせて処理して、話を合わせることができます。

しかり、曖昧なままの知識前提だと、話がもつれたり、混乱する一方です。

お互いがどれくらいの知識でいるかは、分かりません。

知りたい側も説明する側も、そのすりあわせ、どこから話し始めるか、どこから知りたいかをはっきりさせるのが大事ですね。

 

もちろん、自分で調べること、自分で探してみること、考えて見ることがとても大事なのです。

時間のない中、すぐに答えをしりたい、コスパよく、効率よく、勧めたい、という気持ちはよく分かります。

簡単に得た知識は活用しなければ、すぐに流れ出てしまいます。
知識を得るまでのかかった時間、知識を得てから活用した時間、それは同じような意味があると思います。

どちらに時間をかけるか、というのがポイントです。

 

次の機会は、この質問の曖昧な部分、この記事の中にある、わざとつくった間違いのような箇所、それらの解決方法の話をしたいと思います。

これは、音楽の話ではなくて、考え方とかマインドの分野だったり、数学的思考かもしれないので、この記事の中の違和感、そして質問についてぜひ考えてみてください!

 

ではごきげんよう。

 

ご自身で曖昧になっていることを、書き出してみてください。
曖昧になってしまっていることを見つけてみてください。

それは、リズムでも演奏方法でも、五線譜の理解、尺八譜の理解、どれでもです。

調べてみても分からなかったら、ぜひ質問してください。
いろいろな方の曖昧な部分を知ることが僕にとってはとても役に立ちます。

どうぞ、お気軽に。

 

 

※今日のごはん写真
ある地域の方には、もうおなじみの「8」の数字が入ったかまぼこの乗ったラーメン。
8は横にすると∞(無限大)です。まさにインフィニティと言うことで数学的なことは知らんけど、カロリーはゼロになります。

 

 

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