指使いや操作が簡単なはずの半音メリの音程が不安定になってしまう!?

半音メりは、一音メリより簡単なので、基本音が出るようになったら、次に練習するとよいと僕は思っています。

半音メリの操作になれてきてから、より細かな操作が求められる一音メリに取り組むのが順序的には良いと思います。

なので、半音メリは簡単にできるのです。

 

ですが、場合によっては、一音メリより、音程がとりにくくてふわふわになってしまったり、どんな音を出したら良いか、分からなくなってしまう人もいます。

そう、簡単なはずの半音メリの方が苦手になってしまって、一音メリの方が得意という逆転現象がおこってしまう。

 

どんなときかというと、三曲合奏のときに起こる可能性があります。

 

そんな方、いらっしゃいませんか?

 

三曲合奏というのは、箏、地唄三味線、尺八で演奏する音楽、おもに江戸時代に作られた音楽です。

 

さて、三曲合奏で出てくる半音メリが、苦手になってしまう原因を考えて見ましょう。

はい、理由はかんたんでしたね。

 

江戸時代の音楽と距離が離れているからですね。

普段の生活の中にない音楽、音感は、急に出来る、対応できるわけではありません。

それでも、少し慣れてきたとおもったら、曲の途中で転調だってします。

そうすると、出てくるんです。

半音メリの音たちが。

 

つまり、

その半音メリの出てくる音階に

 

慣れていないから。

練習していないから。

 

なのです。

 

こういった説明を全く聞かないでただただ譜面を追っかけていたころが僕にもありました。
もしかすると、このような説明もなく、音程が悪い、音程が悪い、と注意だけをする先生もいるかもしれません。

はい、音程悪くて当然です。

だって、どこに行ったら良いのか、わからないんですもの。
こういった理由、こういった仕組み、が体感できたら、もうこっちのものです。

音程を狙う、というのではなく、音階の流れをつかむ、音感を得る、といった感覚で演奏できるようになります。

やはり、大事なのは、音感なのです。
絶対音感ではありません。相対音感です。

もっと言えば、だいたい音感でいいのです。

 

ただただ、楽譜に書いてある音を出す、音を並べる、と思っていたら、絶対にいけません。

江戸時代の音楽を作っている要素をしっかり取り出して練習してみましょう。

 

以前書いたブログにも実はヒントがあります。

 

こちらもぜひご覧ください。

三曲合奏とか江戸時代とかそのあたりに作られた曲を演奏するときの「だいたい音感」トレーニング

半音メリが出てくる陰旋法の音階は限られています。

まずはざっくりと

「チから始まる陰旋法」と「ツの半音メリ(メツ、中ツ)から始まる陰旋法」を練習しましょう。

1、音階を上がって下がってと吹きます。

2、音階を上がって下がってに、自分勝手にリズムをつけたりしてみましょう。

3、音階の中の音だけを使って、好き勝手に吹いてみましょう。

そんな感じです。

もちろん、これらの陰旋法で、さくらさくらを吹いてみるのもオススメです。

 

慣れてゆく、その音感を身につける、感性を身につけてゆく。

とっても大事な練習です。

 

 

江戸時代の人は、この陰旋法の音階の中に暮らしていたんです。
(もちろん、それだけではありませんよ。)

三曲合奏、江戸時代の音楽を演奏する。

その時代の人になりきって、自分の魂をその時代に飛ばして、タイムスリップしたつもりになって、楽しんでみましょう。

 

江戸っぽいねーみたいな感覚で良いと思います。
(怒られるかなw)

 

譜面を追いかけて音を出すだけでなく、その本質はなにか、自分はなにを演奏しているのか、に立ち戻ってみましょう。

 

 

 

 

 

 

では、ごきげんよう。

 

 

 

※今日のごはん写真
新潟の定番、へぎそばです。
つなぎに布海苔をつかっていて、のどごしツルツルのお蕎麦です。たっぷりとつゆをつけてたべる!ってのがへぎそばの楽しみ方です。
なぜ、へぎそば、と言うのかは、へぎ、とよばれる入れ物に入っているからです。
へぎにはいることによって、すべてのカロリーは、昇華されてゆきます。へぎそばはゼロカロリーです。
飲んだあとのしめに、へぎそばを食べてもゼロカロリーなので、安心です(なにが?)。

 

 

 

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