泉月メタル尺八の開発の猛林さんをオンラインレッスンしたことから感じたことを話しております。
レッスンそのものの話は、以前のブログに書いていますので、興味が湧いたらお時間のある時にぜひお読みください。
さて、そのときの話題に、
海外の方の方が熱意と情熱をもって取り組んでくれている。
それに僕はとっても感激している。
それでもやはり、もっともっと、日本にも同じように熱意を持った若者が増えて欲しい。
そのためには、
もっと興味を持ってもらう機会が必要だし、興味が湧くようにしなければいけない。
といったことを僕が話すと。。。
「中国でも自国の民族楽器をやっていることは若い人にしてみたら、ダサいとおもわれている。」
というお話になりました。
僕はそのとき「ええ!そうなん!?」
というのも、、、
僕は、かつて日中韓の伝統楽器によるオーケストラを行うジャパンチームに所属していたので、中国、韓国の民族楽器の楽団とも交流がありました。
中国での公演、韓国での公演もあったので、それぞれの国での伝統楽器へにその国の人たちがもつイメージを何となく感じていました。
それは、日本とは比べ物にならないくらいに、民族楽器が愛されている、ということです。
中国、韓国で行われる公演は、熱狂的でした。
ゲスト出演する民族楽器のソロプレーヤーなんかは、国民的スターのような感じでした。
韓国では、ソリスト的なサムルノリのチームが舞台に登場した瞬間には、会場が揺れるような歓声でした。
当時ですから、「SMAPか!?」と思うレベルの歓声で。
本当にスターが登場したって感じでした。
中国の公演のときでも中国のゲストプレイヤーが登場したら、すごい歓声でした。
それ以外の実務的な面でも、中国の楽団も韓国の楽団も若いメンバーが多くて、その時点で、民族楽器のプロを目指す若者がこんなにいるんだ、と思うくらい。
いろいろ話を聞いて、学校のシステム、職業としての演奏家のシステムもしっかりしていて、ああ、なるほどな。と感心した記憶があります。
いまから十数年前に感じたことですが。
自国の民族楽器がダサい。
なので、猛林さんから出たこの言葉には結構おどろきました。
「おじさんがやるもの。」
という印象らしいです。
そうなんだ。
日本だと尺八は「おじさん、いや、おじいさん、いや、虚無僧がやるもの」というイメージになっているかもしれません。
おじさんでもなく、おじいさんでもなく、虚無僧です。
もう、ファンタジーみたいな、RPGのジョブ選択、の世界の話みたくなります。
現実感がいっきになくなるというか。
おじさん、おじいさんは、今を生きています。
男はいずれ、おじさんになり、おじいさんになります。
自分の未来であり将来であり、同じ現実を生きています。
しかし、虚無僧は同じ現実に生きていません。
自分との関係性が皆無です。
歴史的な過去のものです。
なので、
虚無僧が吹くもの、となった尺八に、
自分たちの興味のあるものが存在するという思考にはなかなかなりにくいです。
もちろん、おじさんのもの、おじいさんのもの、という風に若者から離れて言っている段階で、その傾向は強まっていきますよね。
その最上級が、時間をさかのぼる、タイムスリップのようなものになったら、もう自分とは一切接点のないものとなります。
尺八が楽器とは思われない世界になっていきます。
音楽をしている。いや、音楽ができる。と思われない世界ですね。
和風だから、和に合うなんたら、という理由をつけないと、和楽器で音楽をしていることに納得できない思考回路ができあがっていきます。
昔の音楽しかできない、
自分たちに興味がない音楽しかしない、楽器と
思われたらその楽器には未来はありません。
じゃあ、これからどうしていったらいいか。
何ができるか。
これは止められないのか。
私は少しでも抗いたい!!
そう思う方は、ぜひ明日のブログも読んでください。
では、ごきげんよう。
※今日のごはん写真
自分のやっている楽器がダサい、って思われるのすごく悔しいですよね。
だって、すんげぇカッコいいって思って僕は吹いているので。
もちろん、人の好み、好き嫌いはあります。
それでも、もしかして、あれ?これ好きかも、これカッコいいかもと思ってもらえるようにと思っています。
自分が好きなところ、自分がカッコいいと思うことを表現できるのは自分にしかできないと思っています。
一人くらいは、二人くらいは、僕が好きだと思うことに共感してくれる人がいるはずだと信じて。
明日は、そういう話。
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