「1拍パク、2拍パク、3拍パク」練習の応用編その3「三音2拍パク、三音3拍パク」でやってみる。

短い音出し、ショートトーンの練習を紹介しています。

始まりは次の記事になりますので、そちらから順を追って読んでいただけるとうれしいです。
お時間のあるときにどうぞ。

「1拍パク、2拍パク、3拍パク」パクパク奏法で短い音出しを練習しよう。

短い音出し、ショートトーンによる音出し練習の必要性がまったくわからない、理解出来ない、と思う方もいらっしゃるかと思います。

多くの場合は、

・長く伸ばす練習をしたい。
(鯨岡的視点;長く音を伸ばせるようになることが上達だとは言えない。)

とか

・最後まで息を音を絞り出したい。
(鯨岡的視点;そんな吹き方はしない方がいいし、プロはしない。)

とか

そういったことを考えてしまうとおもいます。

ただ、そういったことが健全な上達を阻害したり、やらなくてもいいことを体に強制したり、プロの誰も採用しない吹き方をし続ける原因にもなります。
客観的に、習熟度に応じて、適切なアドバイスを受けることが出来ない環境にいる、独学などの方は特に気をつけて欲しいと思います。

 

短い音出し、ショートトーンは、ロングトーンでは身につかないものを練習しています。

 

この事実を見間違えてしまってはいけません。

出来ないこと、むずかしいこと、うまくいかない、苦手なこと、があったとしたらそれは、練習していないことが原因です。

当然のことなのですが、この「練習していないことは出来なくて当然」というごく当たり前の事実を軽く無視してしまう方も多いです。

 

苦手なことが苦手なままです。

そして覚えたら出来る、慣れたら出来る、といった考えで無理矢理乗り越える。

 

技術が身につかず、積み重ねにならない、時間の過ごし方が始まってしまいます。

別のテーマ、別の曲になったら、また位置からやり直しです。

 

さて、今日は「三音2拍パク、三音3拍パク」を紹介します。

その中でも、やりやすいものをいくつか例として上げます。

まずは、「三音2拍パク」

ざっくりいえば、2拍の中で一息で三つの音を吹く。ということです。

そのから一つのパターンを紹介します。

■三音2拍パクより「カロリー2拍パク」

動画は、ハチレ、ハチレ、で吹いています。

これは、ハチレ、チレツ、レツロ、とつなげて練習するのも有効です。

 

ここでもやはりポイントは、音を切ることです。

一息をどこでやめると、次のカロリーに間に合うか。を身につけたいのです。

そして、当然、拍パクを伴ってください。

音の立ち上がり、音を止めたら自然と補給されるブレス、を育てていきます。

一音2拍パクが基礎です。
その中で指が動いているだけです。

リズムが「カロリー」といっているのに似ているので、僕は「カロリー2拍パク」と呼んでいます。

 

 

■三音3拍パク「だんご3拍パク」

一息で、三つの音を、一拍ずつ吹いています。
これは完全に3拍子系の練習になります。

だんご3拍パクです。

間違えやすいのは「カロリー4拍パク」です。

3拍子系の練習をしていない方は、うっかりすると「カロリー4拍パク」になってしまうので注意してください。

 

メトロノームのクリックを3拍子にして、練習してください。

 

そしてやはり、一息3拍パクが基礎です。
一息をどこで止めると次のだんごが間に合うかです。

やはり、息の切り方がとても重要です。

難しいと思ったら、一息一音3拍パクに戻ってみてください。

 

とりあえず、今日はここまでにします。

「三音2拍パク、三音3拍パク」の簡単なやりやすいバージョンを紹介しました。

また次に、少し変わった形を紹介します。

そのために、一つ実は出来ておいた方がいいものもあるので、先にそれを紹介します。

 

それは「二音1拍パク」です。

 

そういうことかな、、、と予想がつきそうですが、詳しくはまた明日。

 

 

 

※今日のごはん写真

ショートトーンはリズムの学習も兼ねています。
リズムにあった息継ぎの仕方をすると、リズムに対する苦手意識、混乱が圧倒的に軽減されます。

リズムが苦手な原因の1つとして、息継ぎができない、ブレスが出来ない、ということがあります。

これを克服すればあっという間に出来るようになります。

でも、その上達を妨げてしまうもっともらしい言葉があります。

「音がブツ切りになって演奏するのはよくない」

演奏の指摘として簡単にでてくる、良く思いつく言葉です。
学びの段階、習熟度によって、達成できることが違って当然なのに、それを無視するような言葉はたくさんあります。

上達する向上心を持つことはとても大事です。

そのために、出来ることを出来るように、土台を踏みしめるように固めて行くことがとても大切です。

学習者の健全な成長、上達を妨げる「もっともらしい指摘」はこの世の中にたくさんあります。

ある段階においては間違っていなくても、別の段階においては不適切な言葉になるモノはたくさんあります。

だから、一貫して守りたい大事なモノを設定しておくことが大事なんです。

ブツ切りで演奏するのはよくない。

これは、一貫して守りたいこととして設定するには、オススメできない言葉です。
初心者から、上級者まで、一貫して守りたいこと、それがとても大事なんです。

 

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