尺八を独学、我流で吹いている人を捕まえて「それは型なしだ!」と腐す人って多分よくわかっていない人ですね。

ダメになりそうなとき、大事なモノってなんだと思います。

先日のブログで、ちょこっと書きましたね。

「1拍パク、2拍パク、3拍パク」練習の応用編その4、ちょっと難易度があがる「二音1拍パク」

というか、そもそも

ダメになりそうなとき、ってなんでしょうね。

 

これは、音が出ないとき、とかにしましょうか。

 

イマイチ音が出ない。

気持ちよく吹けない。

なんか調子が悪い。

 

みたいなときですよ。

そんなときに大事なモノ。

 

それは、やっぱり、基礎ですよ。土台。スタート地点。

基礎ってなんだ?って思う人もいるし、基礎なんて出来ている、と思う人もいるかもしれません。

 

音を出すために大事だとおもっていること。

自分が基準としてかんがえていること。

 

そういったものです。

 

そういったモノがなく、ぼんやりと吹いている人、けっこう多いんじゃないでしょうか。

 

なんとなくやって、音が出た、音が出なかった、という「音」という結果だけで、調子がいい、調子が悪いと判断して、良い状態に修正しようとする。

 

そこに辿り着くまでにどんな要素を満たすようにして「音」という結果に辿り着いているか、をちゃんと考えていることの重要さに気がつくといいですよ。

 

さてさて、あなたの思っている基礎は本当に基礎ですか?
満たしていない要素もありませんか?

基礎は古典、基礎は乙ロ吹き、とかいってたら、もうダメです。
基礎はそこじゃない。

尺八を吹く、その技術を使って、古典も、乙ロも吹くのです。

自分が基礎だとおもっていることが、もうすでになにかの土台の上に乗っかるモノかも知れないのです。

流派に属していない、独学で取り組んでいる人のことを、我流は型無しなどといって腐す、いやーな人がいます。

 

そんなことを言う人ってだいたい、

流派の型は学んでいても、そもそも尺八を楽器として扱う基礎的な技術が欠けているんじゃないかなって、僕は思います。

 

つまり、言葉の認識を正しくしている人は、独学、我流、流派に属さないで尺八を吹く人を、型なしとは表現しないからです。

 

だって、何か一つの流派を学ぼうとしている訳ではないです。

そして、その流派の型を破ろうとしているわけでもありません。

 

尺八を吹く、ということを頑張っているだけでしょ。

 

まさに今、尺八の基礎的な部分、音を出すこと、楽器としての扱い方を身につけること、を学んでいます。

それこそ、型、を学んでいる訳です。

 

何らかの流派に基づいて尺八を吹かなければだめなんでしょうか?

そんなのに関係なく、尺八を楽しんで吹く、それはダメなんでしょうか。

それを「型なし」と腐す。

意味ありますか?

 

そもそも、型、というものを考え違いしてるんじゃないでしょうか。

 

ないですよ。

意味があるとしたら「型なし」と言いたいだけの人の自己満足。
それを捕まえて「型なし」とか言うのって、なんか、かっこつけたいだけだと思うんです。

とても滑稽に見えてしまいます。

 

そして、尺八業界にもたらす悪影響しかありません。

 

ちゃんと言葉の意味を理解している人、状態をわかっている人は、そんなこといいませんよ。

 

 

独学の尺八、いいじゃないですか。

流派に属さない尺八、いいじゃないですか。

なんというのでしょうか、カルチャー尺八とかいいましょうか、そんなの大ありですよ。

 

というか、それが主流になっていくんじゃないですか?

 

そこで大事なのは、流派の型ではないんです。

 

尺八を楽器として扱う技術、そのものです。

それが基礎です。

 

その技術を置き去りにして、流派の技法を語る、スケール練習を語る、のは見誤っていますね。

その前にやること、たーーーーくさんあるんですよ。

 

僕は、流派の型、演奏、曲を身につけることを目標としてレッスンしていません。

それは次の段階。

まずは、尺八を吹くことそのものを作る。

尺八を扱う技術をレッスンしていると思っています。
土台をしっかり作って行くことを考えています。

その土台が、いわゆる型を学ぶために必要なものです。

 

型を学ぶことが出来る土台を作ることが重要。

 

みなさんは何を考えて音をだしていますか?

・しっかりとした音を出したい。

・大きな音を出したい。

・きれいな音を出したい。

それは、わかります。

それを考えているだけではたりません。

それを実現するためには何をしなければいけないか、を考えていますか?
その通りに体が動かせているか、を考えていますか?

自分がやりたいことを実現するために、何をどうしたらよいか、に基づいて、自分の動作をする。

こんな、当たり前のことが、ぼんやりとしていませんか?

指針、方針がないまま、吹いているだけの状態になってしまっていませんか?
一か八か音が出るかどうか、その結果だけで、判断している状態に陥っていませんか?

 

 

これは僕自身の経験からも影響を受けています。

 

やりたいことのイメージだけがあって、そのために具体的に何をするか、がまったくわかっていないし、考えてもいない。

もちろん、考えるだけで、音に影響はあります。

それが、もっと効果的になるためには、具体的に何をするか、どんな要素が必要かを、理解して実践する経験が必要です。

 

どんものでも乗せることが出来る土台。
これを作るだけでもとても楽しく尺八と付き合うことができますよ。

そのうえで、型を学べば、どんなことにでも対応できる、学びやすい状態になっている、と思います。

 

さて、今日は

今日は「三音3拍パク」のバリエーションの1つを紹介します

三音3拍パク、一息で3拍です。
3拍の中で、三つの音を吹く、ということになります。

3拍パクは、基本的に3拍子系の練習になります。

文字にすると「ハーチレー」と吹いているような感じですね。

最初の音のハ、終わりの音のレなどが短くなることがあります。
また、終わりのレが長くなってしまうこともありますね。

これは、4拍子の感覚に引きずられるとそうなります。

3拍子系の感覚を無意識で感じ取れるように身につけておきたいパターンです。

あえて、あえて食べ物にするとしたら「ボンカレー3拍パク」とでもしておきましょう。

 

では、ごきげんよう。

 

 

 

※今日のごはん写真

独学、我流といった尺八愛好家は大歓迎ですよ。
その人達のための手がかりになればと思ってYouTubeの尺八ワンポイント講座を出しています。

教室に通ってレッスンを受けることも、もちろん素晴らしいです。
価値のあることです。

どんなことであれ、尺八を吹く、尺八を楽しむ仲間が増えることは、うれしいことでしかありません。

 

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