息を足す、使う、増す、増やす、充実させる、などなど、とにかく息をしっかり使う感覚とは?

尺八を吹いているときに大事なのはやはり息ですね。

 

音の持続を支えるモノが息です。

また、一息のフレージングの中で切り替わる音の輪郭がハッキリするためには、充実した息の感覚が重要になります。

 

まず、絶対に思い違いをしてはいけないことがあります。

 

こういった「息をしっかり使う感覚」は、肺活量によって得られるモノではありません。

 

これを見誤ると大事故が発生します。

 

いいですか、肺活量、ではありません。

 

体の使い方です。

 

だから、小さな子どもでも、女性でも、体格、年齢は関係ありません。

その人に合わせて、その人に合った、安定した吹奏状態ができあがります。

 

 

 

さて、

僕のブログでは吹奏状態を「しおしおモード」と「ぱんぱんモード」といった言葉で表現します。

 

「息をしっかり使う」これが出来ているのは、しおしお、ぱんぱん、どちらだと思いますか?

 

答えは「ぱんぱんモード」です。

 

 

まずは、しおしおモードから、ぱんぱんモードになる。という変化が必要になります。

 

これは、体の中の感覚、動作そのもの、です。

とても大きな違いになります。

なので、しおしおモードでは、息を使う、息を充実させる、といったことは出来ないのです。

 

もう少し踏み込んで書きますと、

しおしおモードが優先している状態では、息のイメージに対するアドバイスは無効です。

動作が違っているので。

息のイメージのアドバイスとは、

・息は吐くものだ、

・息は漏らすモノだ、

・あくびをするように、

・腹式呼吸で、

・腹圧を、丹田を、、、、

といったものです。

 

こういった言葉で、動作が切り替わったら、それはとても幸運な出来事だと思った方がいいです。

 

多くの場合は、ただただ混乱するだけです。

 

少し例えて表現すると、

歩いている人に、走ることのアドバイスをしても無駄、ということです。

ももを高く上げる、腕をしっかり振る、とかそういったアドバイスは、走る動作に重ねてこそいみがあります。

でも、歩いている人が、歩いているまま、ももを高く上げても、腕をしっかり振っても、効果は出ませんし、本人は走っているつもりで歩いているので、動作は切り替わらず、歩いたまま行うだけです。

 

一番必要なのは、歩いている状態を走る状態に切り替えることです。

このアドバイス、この導きがとても大事です。

 

尺八においては、この動作の切り替えのアドバイスが圧倒的に少なく感じます。

出来ちゃう人は、結局どんな言葉でも出来ちゃうので、アドバイスなんて必要ありません。

 

ぱんぱんモードは、別に難しいことでも、特別なことでもないのです。

出来ちゃう人はできます。

子どもでも出来ます。

 

でも、出来ない人は、出来ません。

「しおしお・ぱんぱん」は、「歩く・走る」のように大きな違いがあるのに、歩く走るのように外見上の違いが見えにくいです。

体の中で実感する感覚だからです。

なので、自分がちょっと違った動作をしていると、気がつき難いのです。

 

「歩いていれば、いつか走れる」とは誰も思いませんが「しおしおもいつかぱんぱんになる」とは思ってしまうのです。

 

 

僕は大丈夫!ぱんぱんモードで吹けている!と思った方も、注意していただきたいことがあります。

 

息を使う、

息を充実させる、

 

と思ったときに、余計な動作が伴っていませんか?

 

また、本当に「息」をつかっていますか?

本当に「息」が充実していますか?

 

なにか別の動作に置き換えてしまって「息を使っている」「息を充実させている」気分になっているだけかもしれません。

そして、それは演奏の邪魔になる、吹奏の邪魔になる動作かも知れません。

 

ぱんぱんモードで吹けていても、

甲音が出ない、という初歩的なことから始まり、

甲音が痩せる。

甲音と乙音で音色の差が出すぎる。

乙音を朗々と吹くことが出来ない。

一息のフレーズを充実した音色で安定して吹けない。

息に余裕があるのに吹けなくなってしまう。

 

などなど、中級者以上が抱える悩みにもつながってきます。

 

こんなときに、有効になってくるのは、しおしおに対しては無効だとされたアドバイスです。

 

そのアドバイスでうまくいくならいいと思います。

出来ちゃう人ということです。

 

でも、そのアドバイスでは出来ない人も多くいます。

 

吐く、漏らす、といわれても、そうしているつもりだし。

あくびをするように、といわれても意味がわからない。

腹式呼吸していると思うし、丹田も意識していると思うし。

 

結局、実感がなければ、その状態を体験できなければ、わからないのですね。

 

出来ちゃった人がその実感を充実させる言葉では、動作は手に入らないのです。

 

 

結局、しおしおモードでもぱんぱんモードでも、

ああ、そうか、これか!

と実感できる動作そのもののエクササイズが必要になります。

 

 

手軽に簡単にできます。

 

長くなったので、明日書きます。

 

 

では、ごきげんよう。

 

 

※今日のごはん写真

そんな、当たり前のこと、もう出来ているよ。

と思っていることが、実は出来ていない、ってのは良くあります。

できていると思っているか、それを修正する、改善する、練習をしません。

だから、今取り組んでいる問題が劇的に解決しません。
のせる土台が違っている場合があります。

出来ているとおもっていることを、改めて見直してほしいとおもいます。

バカバカしい、と思えることほど。

 

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