「見て盗め、覚えろ。」は当然。その上で、もっとわかりやすく伝える言葉は無いか、感覚を共有できる言葉はないか、と日々考えるわけです。

発音と持続に分ける。

尺八を吹くには向かない「吹く」動作がおこるのを修正して忘れて行く。

どんなに「吹き」たくても、それをしちゃうと、音は出ないし、しんどいわけです。

発音と持続に分ける練習で、一度、音が出やすくて、楽な動作がわかったら、自然とそれをやるようになっていきます。

 

そして、一息のフレーズの中での個別の音の立ち上がり。

打撃の「ぽん」

栓を開ける「ぽん」

これを成立させる要素を満たすにはどうするか。

具体的なイメージや、動作しやすくなるイメージを考える。

 

そうして感覚や動作を可能な限り共有して行きます。

 

これらは、僕が演奏しているときに感じているモノを共有するために考えています。

時間をかけて出来るようになるのが当たり前だとはしたくないのです。

 

早く上達するために、出来ないことが早く解決するように、考えています。

 

なので、僕自身が、打撃と持続、といった方針をもって、上手くなった、というわけではないんですよね。

 

僕自身は、

先生の音から、先生の言葉から、いろいろ学んで、なんとなく形になっていって出来るようになったんです。

なんとなく、ぼんやりと、でも、実感としては確実に手に入れています。

僕は、先生から教えてもらったことを、さらに僕の実感を含めて伝わりやすく伝えることが、僕の役目だと思っています。

 

また一方では、自分が教えてもらった形で同じように教えること、を大事にしている人もいると思います。

 

僕はそれとは違うんです。

教わったことをそのまま同じスタイル、同じ形で教えていたら、同じ結果です。

僕は僕の先生に教わったことを大切にしてその上で、そのまま「繰り返す」ではなく「噛み砕く・分解する」を目指しています。

 

山を登ることに例えれば、

登山道を作ったり、階段を作ったり、手すりを作ったり、とより多くの人が登りやすくすることをする大切さを考えています。

 

僕自身、先生の言葉を実現出来ない悔しさもありました。

そうか!とわかって、実現出来たときのうれしさも経験しています。

 

尺八吹くの楽しいじゃないですか。

出来るようになる、いい音が出る、ってうれしいじゃないですか。

 

生徒さんがハッとした瞬間、なんかわかったかも!の瞬間がめちゃくちゃうれしいんですよ。

 

たくさんの人に経験してもらいたいと思っているんですよね。

 

 

僕は、自分が得た感覚をもっとわかりやすく伝えることが僕の役目だと思っています。

そのまま伝えるのではなく、自分の変化や苦労、自分のきっかけ、なども含めて。

 

誰でももっと簡単にできるように。

 

なんとなく言葉で説明して出来てしまうことでも、もっとよく考えます。

自分の感覚を共有するには、その人にあった、いろいろな他の言葉があるのではないか。

状態を説明することには、その人にあった、いろいろな言葉があるのではないかと。

 

「見て盗め、見て学べ」というのは当たり前なんです。

「見て盗め、見て学べ」で出る結果は、もうどこかで結論が出ています。

違う結果、違う未来を創り出すには、そこに新しい感覚や発想がプラスされていきます。

 

それで、初めて違う結果が生まれます。

 

「見て盗め、見て学べ」は標準搭載で、そんなの当たり前。

僕の先生の言葉と、これまでのいろいろな先生が使ってきた言葉は、当然として、

そこに合わせて僕の言葉でより伝わるようにしないと意味が無いと思っています。

もっと解像度を上げて、細かいステップを踏んで、同じところにたどり着けるようにする。

時代も、環境も、取り組む気持ちも、人それぞれ違う。
それでも、いつか同じところにたどり着けるように。

 

自分が教わったとおりに教えるだけでいい、、、、どうでしょうかね。

 

少し厳しめの言葉ですが、

「見て盗め、覚えろ」と言うのは、指導者の怠慢。

あくまで僕の考え、方針ですが、

それでは、違った結果はでないとおもいます。

自分の先生、前の世代、より小さな結果しか出ないと思います。

超えていくことはとても難しいことだと思いますが、
それを目指すほどに頑張るってのは大事だと思うんですよね。

 

ではごきげんよう。

 

 

ちょっとだけ、耳にいたいことをいうと、学習者が

「見て盗め、覚えろ」じゃわからない!と言ってしまうのは、学習者の怠慢だと僕は思います。

丁寧に説明されて、手本が示されているなら、なおさらです。

どちらにとっても「見ること、覚えること」は標準で当たり前のことだからです。

 

 

 

※今日のごはん写真

尺八は難しい。音を出すのに数ヶ月かかる、数年かかる。

こんな声が聞こえてくることは、恥ずかしいことだ思っています。
伝統ある、昔からの歴史あるのに、尺八が、いつまで経っても、その認識であること。

結局、指導メソッドにおいては、伝統も歴史も関係ないってことですよね。

時間があるのに、洗練されてこなかったってことじゃないですか。
いつまで音を出すことだけに、難しいといわれているのでしょう。

尺八って難しいね。

難しいと語られる内容が大きく変わっていってほしいと思います。
楽器として音楽として。

もっともっと、楽しいこと、おもしろいこと、やりたいこと、になっていくのが理想ですよね。
尺八に触れていることが楽しい時間になるように、なっていくように。

 

 

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