ちょっと突飛な仮説の話ですが、どうでしょうか?
どう思いますか?
自転車を見たことも聞いたこともない人なんていないでしょ。
って考えますよね。
でも、その前提条件を無視してはいけません。
たとえ、いたとしても、自転車のフォルムをみたら、もう自然とやることはきまるでしょ。
って考えちゃいますよね。
いやいやいや、それは都合良く考えすぎです。
ここで、考えつく「もしもの可能性」ってのが大事なんですよ。
ボートは漕いだことがある。
その人にとって「漕ぐ」は、オールを手でもって、回すようにして水をかくことなんですね。
なので、
一つは、ペダルを手で回す、可能性があります。
足を使って「漕ぐ」をしたことがないので、自転車を漕ぐときには、ボートの漕ぐ動作を使おうとして当然です。
だって、ボートは漕いだことはあるけど、自転車を見たことも聞いたこともないのですから。
じゃあ、乗り方を教えればいいよ、となるわけです。
自転車にまたがるところまでお手本を見せる。
そうすると、いくら何でも、足でペダルを回転させるでしょ。と考えますよね。
いやいやいや、あいては、自転車を見たことも聞いたこともなくて、ボートを漕いだことがある人です。
手に握ったハンドルを回転させようとする可能性だってまだあるんです。
だって、ボートは手で漕ぐんですから。
自転車にまたがって、足でペダルを回転させる、そこまでお手本を見せなければ、正確には伝わりません。
ボートを漕ぐ経験しかない人にとっての「漕ぐ」は、自転車を漕ぐ場合にはまったく使えないのです。
自転車の漕ぐ動作を、何をどうするか、ちゃんと説明出来なければ、自転車は漕げないんです。
きっとそんな場面に出くわしたら、ちゃんと丁寧に、何をどうするかを、漕ぐ、という言葉を使わずに説明すると思います。
さてさて、尺八の話を少しします。
「尺八を吹く」をボートと自転車の例のように、考えること出来ますか?
多分ですが、まさか、そんな「手で回したオールで水をかく」と「足でペダルを回転させる」ほどに違った出来事が存在するとは思いにくいですよね。
でも、音が出る、音が出ない、明らかに違う結果が生まれているならば、そこには、やろうとしている動作に大きな違いがあると思いませんか?
初めて尺八を吹く人にとっては、「とりあえず、吹けば音になるんだろうな」という考えがあるとおもいます。
そして、
尺八を教える側、経験者側にも、「とりあえず、構えてもらって吹けば音になるだろうな」と考えているかもしれません。
でも、ここには、大きな違いがあります。
音が出ない「吹く」動作が存在するんです。
だって、吹いても音が出ないのですから。
尺八を教える側は「吹く」という動作をもっと分解して、解像度の高い言葉で説明できる必要があります。
「吹けば音が出る。」「吹けば微妙な違いもわかるだろう。」という考えは、
初めて尺八を手にする人も、教える人も甘く見ている節があると僕は思います。
吹いても音が出ないのに「吹く」という言葉を基準にしたり、頼った状態で問題解決をしようとしていませんか?
自転車のときはすぐに「漕ぐ」という言葉を「実際の動作」で別の言葉を使ってわかりやすく説明が出来ます。
でも尺八に関して同じように出来る人は少ないかと思います。
教える側の人にとっては、
「吹く」という言葉以外で、音を出すためにアクション、音が出る理由を丁寧に説明して、尺八の音が鳴るように導くこと。
学ぶ側、習う側にとっては、
「吹く」という言葉以外で、自分の動作をコントロールして、音を出すためのアクションを実践することが問題解決になります。
尺八の経験者で、これが出来ない人は、出来るようになったら、自分の演奏が、もっと良くなります。
説明出来ない、ということは、自分ですら、ぼんやりとなんとなくやった結果で音が出ていることになります。
説明出来るようなれば、自分の動作も具体的に積極的にコントロール出来るようになるからです。
尺八を演奏すること、音を出すことは、やはり「尺八を吹く」という言葉で表します。
しかし、それは、一般的な言葉です。
実際に尺八の音を出すことの説明は「吹く」という言葉を使わずに、どれだけ解像度の高い言葉で、具体的に、自分の体をコントロール出来る言葉で動作を説明できるかにかかっていると僕は考えています。
肺活量がないから音が出ない、、、なんて言う言葉、そんな風に思わせてしまう。
それは、自転車を漕ぐときに、腕力が足りないから、自転車をこげない、といわせているのと同じだと思った方がいいです。
ではごきげんよう。
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