ユリ、ヴィブラートを効率良くするために、どうしてそうなるかを考える。

みなさんのごはん写真「猪肉」

アイキャッチの写真は、ジビエと言えば、おなじみ!ree ホラ笛じじいさんからいただいた、「猪肉」です!

知り合いの猟師さんから、ブロックでいただいたとのことです。
漁師さんの知り合いだけでも凄いのに猟師さんの知り合いってそれもっと少なくないですか!?

めちゃくちゃ脂ののった猪肉はめずらしいですよ。
まさに、肉の紅白幕です!めでたい!!眼福・眼福。

先日ブログでも紹介した、教則本の紹介動画内でも紹介した聖流、福田輝久先生の教則本についてもお問い合わせをいただきまして。
(詳しくは動画をご覧ください。)

(わずかですが福田先生から送っていただきましたので、もし興味ある方は、お問い合わせください。)

お食事のお写真ありがとうございました!
つねにみなさんのごはん写真、くじらさんの似顔絵、募集してますので、みなさん送ってください。

 

ユリ・ヴィブラートのやり方を正しく理解する。

こちらも、ご質問いただいた内容です。

ユリ・ヴィブラートをする方法を教えてください。という内容でした。

ユリというのは、尺八の演奏方法の一つですね。
多くの説明は首を振ってヴィブラートをかける奏法と説明しているかと思います。

うん、この説明だけ読んで、ユリが正しく出来るとは限らないな。
首を振る結果、何が起こるかを考えていない。からです。というか、首を振ることを目的としたら、効果的なユリはできません。

なぜ、ヴィブラートがかかるか、考えた方はいますか?

 

息の向きが変るから、音に変化が出て、ヴィブラートがかかる。

 

と思っていたらダメです。

息の向きが変るのは主たる変化ではないです。
追随する変化で、主たる変化を起こす際に、音が出続けるように、歌口に息が当たり続けるように意識するだけです。
息の向きを変えると思ったら、音が出ませんから。

質問者さんは、僕の演奏動画を見てもあまり、首をふっていないように見える。と書かれていました。

うん。首を振ろうとはしていませんから。

尺八は、首振り三年、とか言います。そのあと、コロ八年とかつけたりして、上手くなるのに時間がかかるとか、首振りが重要みたいな印象になっていますが、首振り三年、信じないでください。

首振り信じていたら、下手なまま、ユリも出来ません。

首を振っているように見える操作は、別の操作をします。

 

 

そもそも、ヴィブラートととは何かを考えたことありますか?

 

 

そんなときは、すぐに調べましょう。
Wikipediaにはこうあります。

「ビブラート(伊: vibrato)とは、演奏・歌唱において音を伸ばすとき、その音の見かけの音高を保ちながら、その音の特に高さを揺らすことである。」

音の高さを揺らすこと、音の高さを変化させることなのです。
勘の良い方なら、正しいメリ、カリの操作方法を説明した後に、ユリ・ヴィブラートを説明している理由がわかりますよね!

動画にしましたので、ご覧ください。

ということなのです。

動画では、横ユリを説明していますが、縦ユリ、回しユリ、各種ユリも、この考え方を基本に考えます。
すべて、歌口の開口部分を閉じる下唇の「蓋の開け閉め」ということが大事です。

蓋を開ける、ということは音が出にくい状態になるということになります。
息の向きは、音が鳴り続けるように、音が出るポイントに息が当たり続けるように意識すること、意識をしっかりと自分の正中線に残すこともとても大事なのです。

蓋の開け閉めという状況は、音が出にくい状態をつくるので、普通は、怖くてできません。
なので、首を振る、という中途半端な動作で出ている音を揺らしているつもりになって、ヴィブラートがかかっているつもりになっていることが多いと思います。

下唇で歌口の開口部分を閉じる、蓋をする、という意識そのものがないと、ヴィブラートを効率良くかけるためのスタート位置にすらついていません。

ユリで、蓋を開けているときに音量が変化しているように聞こえますが、このときは、息の量を増やしたりはしていません。
横方向にカリをすることによって、蓋は開いているが、蓋の開いていない方は、意識を歌口の息の当たるポイントに意識を向けているために、歌口と唇の距離が接近しているから、音が大きくなります。
(これ伝わるかな。。。)

そう考えると、デクレッシェンド、だんだん小さくすると言うことがとても簡単に出来そうではありませんか?

「横にずらしながら音を消すのは邪道だ!まっすぐ構えたまま音を消すのが正しい!」という方もいらっしゃると思いますが、まっすぐ構えたままで、デクレッシェンドするにはどうしたら良いか、僕のブログを真面目に読んでいる方、メリ、カリの動画をご覧になって実践した方ならわかるんじゃないでしょうか。

歌口と唇の距離、息の量、音量、音程を保つコツ。

楽器として演奏する現代の尺八には、不思議な現象はほとんどありません。
精神でふくもの、祈りで音がでるものではありません。(そういった心構えは大事ですが)

物理現象です。

そういったことしっかりと踏まえて演奏します。
体のコントロールのために頭でイメージするものは、具体的な動作や変化であり、夢や幻や悟りや修行ではありません。

わかっている人はわかっています。
理論的にしっかりと説明して教えてくれます。

イメージの伝達は難しいものですが、不思議な言葉で煙に巻く人には気をつけましょう。

重い言葉で、伝わる言葉なら、腑に落ちる言葉なら、良いと思います。
良い演奏家や指導者は、そういった言葉も上手に混ぜて、芸術性を高めてくれます。

物理現象として、尺八の奏法を教えず、摩訶不思議、ハンニャハラミッタで教える人には気をつけてください。
演奏家と言うより、なんだか詐欺師に近いと僕は思っています。

 

貴重な時間、ムダにしないように、練習いたしましょう。

 

 

 

ではごきげんよう。

 

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