いろいろな箇所に意識が向かっていって、唇だけにこだわっていた僕は解放された。たどり着いた感覚は・・・。

唇だけに仕事をさせるのは辞めましょう。

いろいろな場所が連動して動いてバランスをとります。
そのきっかけを、声というわかりやすいアクションに委ねてみませんか?

というお話の続きになります。

唇への意識にのみこだわっていた僕を解放してくれたものは、

・下唇の尺八への密着度・距離(横に引かない)
・声を出しているときに声を支えている部分。

そして今回お話しする、「口の中」「ベロ」です。

口の中、ベロ、舌を無理矢理意識して動かしてどうこうするって話でもないのです。
自然と得られた理想的な状況を、あくまで「保持する」という考え方です。

作る、のではなく、もうできているから保持するだけ。なのです。

これらは、独立して考えていても良いです。
上手く自然な動きが取り出せる人はいいのですが、どうしても極端になったり、やり過ぎになったりするので、僕がビシッとはまったのは、ここでもはやり、声からのアプローチでした。

ベロだけを意識して動かそうとすると、狙っている動きとはかけ離れた動きになってしまう方をよく見ます。
意識して動かすのではなく、無意識でそうなってしまう、そうしたい状態になってしまうやり方からアプローチするのが圧倒的に楽です。

口の中も、やりたい意識があるのに、体の構造上、もう無理な状態になっていたり、それなのに無理矢理やって、おかしなことになっている場合もあります。

またかと思われますが、自然と起こる反応、無意識で出来ている動作、を応用した方が圧倒的に簡単でした。

ベロのことが気になってしまう人は、気になってしまう口の中の状態になっている。
不自然な状態で処理しようとしている。

「あ」とか「お」と発音すれば、舌は意識せずとも、良い場所にいます。

でも

「い」と発音したら、尺八を吹くときには適さない位置にいます。

「い」の口で、意識して舌を動かして、居場所をつくろうとするから、不自然になります。
そんなに器用に動かない場所なのに、不自然にうごかしても疲れるだけですし、状態の維持の難易度は高すぎます。

「あ」「お」と発音したときに無意識で舌は、そこにいますから、それで感じて、それを保持する、ほうが圧倒的に楽なのです。

 

唇の穴を作って吹こうとしてしまう人は、息の流れが作る、自然な穴、に不自然なアプローチで力をかけている。

声を出す、という慣れた動作によって自然と操られるアクションをベースにすれば、どうなりたいか、どうしたいかがぐぐっと導かれます。
無理して、その状況をつくるのではなく、その状況が自然とうまれる状態をつくる。のです。

自分の体におきる様々な変化でバランスをとりながら、尺八を吹いていきましょう。

何か一つだけに負担をかけるのはあまり良くないですよ。
僕の場合は唇でした。

解放された瞬間に、とても楽に、とても爽快に、とても自由に尺八が鳴り始めた記憶があります。

たどり着いた感覚は「自然な感覚」でした。
無理をしていない、やりすぎていない、日常の共通する感覚でコントロール出来ることばかりだと感じました。

なにか特殊なことをやって尺八を吹いているのではなくて、すべて、当たり前のこと、物理的にも、身体的にも当たり前の現象が生み出しています。

 

不自然を取り除き、自然を手に入れる。

尺八歴の長い方ほど、頼っている不自然が伸び悩みの原因になっているかも知れません。

 

ではごきげんよう。

 

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