尺八を吹くのに肺活量は関係ないけど肺活量に差があれば違いはあるよね!って思うでしょ。でも、その違いは無効化できるというお話。

はい、ということで、僕のブログでも何度か訪れる、尺八と肺活量問題。

初めて見る方も、もう何度も見たよ、という方も、お時間の許す限り読んでいただけたらうれしいです。

同じことをずっと言っているわけではなく、僕自身、書くたびに、バージョンアップしています。

普段のレッスンでも、常に、じゃあどうするか?ということで、いろいろなことを試して、いろいろな結果を得ています。
それによって、軸となる部分は、共通していますが、よりわかりやすく、より実感しやすくなっていると思います。

前回の記事はこちらです。

尺八の音が出ない理由を「肺活量がないからーー。」とかいうのを撲滅する会

 

では、今日のお話にいきます。

 

肺活量は関係ないよ。といいながらも、実際には肺活量が違えば、違うモノがあるじゃないか!と思うでしょう。

 

肺活量で問題解決したい、と願っている人は、とにかく肺活量にこだわるんですね。

 

なので、肺活量で問題が解決する方法をとろうとしてしまいます。

 

だから、問題解決しません。

 

肺活量は関係ない、肺活量で解決するもんだいではないからです。

 

 

そんなことよりも、

・当てる位置、角度を見直して、尺八の音が出やすい状態を作る。

・少ない息で効率良く音が出る方法があると知る。

そういったことがとても大事です。

 

肺活量で尺八の音を出そうとする人は、

・100m走でゴールと反対方向にむかって走り出す。

のとほとんど同じです。

そんなことしても、ゴールに辿り着くわけがありません。
見ればわかります。

でも、ゴールがあるとおもってしまった方向にむかって走り出してしまうんです。
そして、辿り着かないゴールに向かって走り続ける。

 

「まさか、そんなのくらいわかる!そんなことしているわけがない!」と、当事者は思います。

まさに、泥沼の中にいます。

霧の中にいます。

 

そこで、「一度冷静になろう。別の視点をもとう。」と思えるかどうか、は大きな違いになります。

 

信じたことで、解決したくなるんです。
これは、本能的なモノです。

そうなんだ、と割り切って、違う視点をもって冷静になって欲しいです。

そこにこだわっている視点が違うことに気がついてもらいたいんです。

 

今回は、肺活量、ということがキーワードになっていますが、多くの問題において、応用できる考え方です。

そもそもの取り組み方が違うかもしれない。と冷静になること。
こだわっているモノとは別のものが、大事なんじゃないか、と一旦リセットする。

新しいことが出来る、上達する、ずっと解決しない問題を解決するためには大事です。

 

 

 

肺活量は、音を出すことには関係ないです。

あくまでも入れ物にどれだけ入るかでしかありません。

肺にどれだけ空気が入るか。

ただそれだけです。

たくさん入ったから、尺八の音が出るわけでは無いです。
すくないから、尺八の音が出ないわけではないです。

大事なのは、入っている息をどのように使うか、ということです。

 

息の使い方です。

 

 

 

大きなバケツに入っている水、

小さなバケツに入っている水、

 

どちらも同じ水です。

 

その中から、コップ一杯分の水を取り出す。

 

取り出したコップに入った水を見たら、そこに差はありません。

 

生まれる差はなにか、というと、コップで取り出せる回数、に差が生まれます。

 

 

ほーら、差があるじゃない!肺活量、関係あるじゃない!

肺活量がないから、音が出ないし、息が続かないんだよ!

 

 

って言いたくなるでしょうね。

 

ここで、今回のブログタイトルにある、その違いを無効化する、という考え方をお話しします。

 

コップの大きさを変えてください。

小さいバケツの人も、大きなバケツの人と同じ大きさのコップで行う必要はないんです。

 

それぞれのバケツの大きさにあったコップを使えば、同じ回数、水を取り出すことが出来ます。

早く水がなくなって、コップで水を取り出す回数が減る、ってことはありません。

 

 

バケツの大きさが違っても、バケツに入っている水の量は違っても、

コップで10回水を取り出しました。という結果に関しては全く同じなのです。

 

無効化できました。

 

そうすると、次のように思う人いませんか?

 

コップの大きさを変えなくても、

コップに入れる水の量を調整すればいいじゃないか!

それとは違うのかい??

 

こんな風に。

 

はい、違うんです。

コップの大きさはそのままで、コップに入れる水の量を調整して、同じ回数をとりだすのではいまいち違うんですよ。

ちゃんとコップの大きさを変えて、コップいっぱいに、100%に水を入れた状態で取り出したいのです。

 

コップは水で100%満たされている。

 

これが肝になります。

 

バケツの中の水が少なくなっても、コップの中の水は100%に続けることが出来ます。

 

もちろん、大きなバケツの人も、そのコップを使い続ける必要もないんです。

コップを小さくすれば、取り出す回数は増やせます。

バケツの水がすくなくなって、コップを100%に出来ないくらいまで減ったら、コップの大きさを小さくすればいいのです。
そうすると、また100%です。

 

ポイントは「100%」という状態です。

水の量はへっていっても、100%を作れる。という考え方です。

 

 

水の総量、ではない。

つまり、肺活量ではない。

 

100%の状態を上手く作り出すってことです。

 

量ではないんです。

自分にあった、今の息の量にあった、100%の状態をつくりつづける、ということが大事になるわけです。

 

 

はあ?

意味分かんねぇよ。

 

って人がきっと多いでしょう。

僕のレッスンでこの話を聴いている人でも伝わらないかも知れません。

 

もしも、

なんか、わかるかも?

なんか、こういうことかも?

って思う人がいたら、うれしいですね。

 

今日の話は、もうすでに尺八を吹いている人、にとっても重要なお話の入り口です。

尺八初心者が、中級者・上級者になるためには押さえて起きたいポイントになります。
息がなかなか続かない、とか、音の輪郭がハッキリしない、とか、後もう少しだけフレーズをつなげたい、といった悩みを解決するヒントになります。

長くなるので、それはまた明日書きます。

 

では、ごきげんよう。

 

 

※今日のごはん写真

過去のブログになりますが、

肺活量じゃない、腹式呼吸じゃない、丹田じゃない、そんなことより、バランス、効率です。

こちらもお時間あるときにお読みください。

読んだかとあるよってかたも、今読むとまた理解度が違うかも知れません。

 

 

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