動かそうと思って動かす準備はできた!あとはどうするか。あれ?でもこれって別に普通にしていることだよね。

呼吸のことを、尺八を吹くときの「吹く」を解説しております。

昨日のブログでは、その練習方法、具体的な感じ方をお話ししました。
まだ読んでいない方は、ぜひお時間のあるときにお読みください。

吸気状態を保つために重要な役割を果たすものがあります。そしてこの記事を読む間はずっとおなかをへこませていてください。

ブログで書いたことを実践していただけると、実感することがあり、体の使い方、感じ方がぼんやりとわかってくると思います。

尺八を吹いているだけでは、いまいちわかりにくかったことに、確信をもって取り組めるようになります。

 

呼吸筋を「吸ったときの緊張を保つ」「息を押し出す」二つの役割にわける。

 

二つの登場人物が出てくることで、生まれるモノがあります。

それが、バランスです。

 

拮抗すること、お互いがお互いを押し合って、バランスをとるということができます。

 

バランスは安定して持続するためにとても重要なことです。

 

どんなことでも。

 

当て方、持ち方、吹き方、呼吸、演奏、音程、リズム、ソロのフレージングにおいても。

 

僕のブログでは、バランスをとる、といった考え方が要所要所ででます。

 

一つのモノだけで考えてしまうと、その調整、をすることになります。
一つのモノを微調整するのって物凄く大変でしんどいのですよ。

操作もシビアな上に、絶対値的に考えてしまうと応用するときもまたその絶対値をかんがえなくてはいけない。

相対的にバランスをとることを考えると、直感的に操作することが楽になります。
(実はこんな感覚って、尺八を吹く動作そのものだけでなく、日常での動作、声を出す、歩く、走る、坂道を登る、自転車を漕ぐ、車を運転するなどなどの動作を操作イメージも応用できるようになります。脳の勘違いにすぎないのですが、こういったことが出来てしまう、出来ちゃう脳がもつ機能って本当にすごいなとおもいます。めちゃくちゃ便利なので、こういった感覚に気がついて欲しいと思います。)

 

少し話がそれました。

 

まとめますと、

 

尺八を吹くとき、息を出すときには、

「息を吸おうとする力(吸気筋)」と「息を出そうととする力(腹筋)」が

対立する力としてバランスをとっている。

 

こういうことなんです。

 

で、それで常に、息を出そうとする力が僅差で勝っている。状態になっているわけです。

 

注意して欲しいのは、どんなときも僅差で勝っていることです。

大きな音を出す、高い音を出す、息を多く使いそうな場面では大差で勝つ、と思ってしまったら良くないですね。

 

 

大きな音を出す。高い音を出す。こういったときに、、息を出そうとする力(腹筋)が大差で勝つわけではないです。

 

小さな音を出す、低い音を出す。このときに、僅差で勝つ、負けちゃう、というのも違いますね。

 

 

息を出そうとする力が強いから、息を吸う力も強くする。

息を出そうとする力が弱いから、息を吸う力も弱くなる。

 

でも、絶妙にとれているバランスは同じ。

僅差の勝ち方が同じ。

 

息を出そうとする力を強くしたら大きな音になって、息を出そうとする力を弱くしたら小さな音になる。

これが、息を主役とする考え方です。

大きな声を出す、小さい声を出す、高い声を出す、低い声を出す、そういったときにそれに適した体の使い方をもうすでにしています。
出来ているし、知っています。

これらを利用しない手はないです。応用してください。

 

 

もっと、言葉を変えていくと。

 

息を吸った状態を保ちながら、息を押し出してゆく。

 

と考えて見てください。

 

吹く、吐く、と思うと、体はその動作をします。

つまり、呼吸筋は緩んでいきます。

横隔膜が弛緩します。

 

通常はそうしているからです。

 

尺八を吹くときは、息を吹く、吐く、というより、息を押し出す。

 

吸うために緊張している力に、腹筋が押し出す力で僅差で勝って、息を押し出す。

吸ったまま吹く。

 

なんだか、文字して、言葉にすると、かなり変なことをしているように思えますが、、、

 

ここ数日分のブログ記事を改めて読み直してください。

そして、めんどくさがらずに実際にストローを用意してみてください。

 

それでぼんやりとしていたことが少しハッキリするかも知れません。

 

身体操作の伝達です。

身体操作はどんなに、イメージして、イメージしてと伝えても、出来ないことがほとんどです。

 

知らないこと、体験したことないこと、は出来ないし、

これであっていると思い込んでいること、を実行します。

 

だから、疑似体験できる直接的な、具体的なアクションで体験する、実感することがとても大事だと僕は思っています。

 

人間の能力ってとってすごいんです。

脳ってものすごく柔軟に勘違いさせてくれます。

 

たとえば、自分の力だけでは体験できないスピード感を

・巨大な扇風機で後ろから風を送って、いつも以上の追い風で走る経験。

・ロープを体につけて前から引っ張られながら泳ぐ。

こういったことで体験することで、そのスピード感を経験することで、通常状態でもそこに近づける、できると勘違いできてタイムが縮みます。

 

尺八も同じです。

僕のブログのお話を上手く活用していいただけたら本当にうれしいです。

 

文章にして書くと、難しそうに、特別なことをしているように思えてしまいます。

でも、実際に体験してみたら、他のことでやっている動作です。

・何本もあるろうそくの火を一息で消す。

・ゴミを飛ばし続ける。

・風船を膨らます。

など、一定の状態を一定に保ちながら、息を出す方法はもうわかっているし、やっているんです。

それを尺八を吹くときに使えていないだけです。

 

尺八を吹くときに、特別なことはしていません。

 

今、うまくいかないのは、尺八を吹くのに向いていない動作をしてしまっているだけです。

「吹く」とおもってやっている動作、それは尺八を「吹く」に適した動作になっていますか?

 

では、ごきげんよう。

 

 

※今日のごはん写真

多くの人は、吹くことに注目します。

吹くこと、吹いている状態を考えれば、吸うことの大切さがわかります。
息を吸う、とか、呼吸をする、とかそういったことではないです。

吸う力、吸うときに使っている筋力が土台になっている。

ということです。

ストローを咥えて息をすう。
この練習で眠っている筋肉を起こすかどうか?

ストローなんかで練習するより尺八を吹いた方が早い。
バカバカしい、やってられるか。
尺八は吹くもんだ!ストローで吸うなんて意味がない。

だから、現状のままです。
枠の中、想定の中、の出来事しか起きません。

吸う力が大きなポイントになっています。
そして、それは特別な動作でもないです。

みんな上手に細い麺をすすります。

尺八を準備して音を出す練習する時間がなくても出来ることがあります。

・麺をすする動作で息を吸う。

・ドローイング(腹筋を内側にへこませる)する。

たとえば、歯磨きをしているとき、髪を乾かしているとき、電車で移動中の一駅の間だけ、
そういったタイミングで、麺をすする動作で息を吸う練習、ドローイングするのはすぐに出来ます。

 

 

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