先日のオンラインレッスンの話です。
とある中国の若者(仮にRさんとしますね)に尺八オンラインレッスンをしました。
清月メタル尺八の制作を活発に行っている猛林(仮にMさんとしますね、しなくていいですね)さんのご紹介です。
いやー鯨岡さん(仮にKさんとし、もうしつこいですね)も国際的にレッスンするようになったもんだと我ながら驚きますね。
でですね、
Rさんが、なんとも僕の若いころに似た雰囲気のある好青年なんですよ。
いやべつに、Rさんを利用して僕の若い頃が好青年だったと言っているわけではないですよ。
僕の高校生のころに似ていて、なんだか他人のような気がしないのですよ。
僕はそんな気持ちですが、そういわれてうれしいかどうかはわかりませんよね。
僕の若いころに似ているなんて本当にどうでもいい話を、現在おじさん真っ盛りの僕に言われて、彼はきっと、複雑な気持ちになったことでしょう。
これこそ、知らんがな、ですよ。
まさに若者を困惑させるおじさん行動をしてしまったなと初手で反省です。
ま、そんな、困ったおじさんの反省はおいておいて、、
国を超えて場所を超えてレッスンができるのはすごいことです。
インターネットはそれを可能にしてくれました。
しかし、言葉の壁。
もちろん、僕は中国語は話せません。
大学生の教養科目では中国語を勉強したという事実だけしか今は覚えていません。
なので、猛林さんに通訳をしてもらいながらのレッスンとなりました。
僕のわけのわからない日本語を丁寧に通訳してくれた猛林さんが一番がんばっていたと思います。
音を聞かせてもらって、曲を吹いてもらって、悩みを聞いて、とレッスンは進んでいきました。
Rさんは、もともとフルートを吹いていたとはいえ、ほとんど問題のない状態。
中国で尺八を吹いている皆さんはこれくらいが当たり前なのか!と驚きました。
なのでアドバイスは、細かな点に入っていきます。
オンライン、言葉の壁、と難しさがあるのですが、それを乗り越えて実践してくれます。
Rさんの受け取り方、理解力がすごかったです。
猛林さんの通訳もすごかったです。
なにより、Rさん自身がなにを行っているか、どんな動作を行っているか、が明確に理解されていることが一番大きいポイントだと思いました。
それに基づいて上手くコントロールしているんですね。
それでも、上手くいかないことや、調子が崩れることがあるわけです。
となってくると僕が提案できるのは、無自覚で行っていること、自分の意図と反して動いてしまっていることの説明です。
単純な音出しのときに行っていること
そのなかでも、乙音だけ、甲音だけ、乙→甲、甲→乙、と演奏するときにどんな動作をしているか
通常のポジション、メリのポジションでどう吹いているか。
そしてまた、それらは、曲を演奏するときにはどうなっているか。
時間経過によってどうなっていくか。
練習しているときには、やっていない動作で演奏しているときも発生します。
それは、なんだかいつもと違うな、となってしまいますし、調子もくずれます。
吹き方ってのは固定しないほうがいいと思います。
固定しないで、自身の吹奏感を保つことを優先するのが安定した演奏につながります。
でも、これにも怖さがあって、吹奏感を保ちすぎると、効率の悪い状態などでも吹ききれてしまう。
そしてそれは、普段練習していない状態だったりもするわけです。
そんな時のために、知っておく、自覚しておく、ことはとても有効になります。
Rさんは自分の状態をよく理解しているので、修正・調整がスムーズに行われました。
なので、これからもちょっと困った場面に出会ったら、その理由がわかって良い方向に修正しやすくなると思います。
動作の可能性、バリエーションを提案すると、それらも上手く取り入れてくれていました。
あと、質問もとても答えやすい質問でした。
Rさん自身の考え、動作を明確に僕に伝えてくれて、その上でどうしたらよいか、を質問してくれたので僕はとても答えやすかったですね。
いやー、すごい。
楽しくてたまらなかったですね。
レッスンの最後に、尺八をどれくらい吹いているのかを聞いたら、
1か月だそうです。
驚愕。。。
フルートを吹いていたとはいえですよ。
こんなに柔軟に対応できる??って思うくらいに驚きでしたよ。
なんとなく、1か月くらいでも上手な人って想像つくかもしれません。
でもね、たぶんそれを軽く超えると思います。
猛林さんだって独学3年ほどでかなりうまいので、そうかそうだよな、とは思うのですが、たまげました。
難しい、時間がかかるというイメージは確実に新規の障壁になりますよ。
難しい、時間がかかる、という部分は、提供する側の努力で解決できる部分も多いと思います。
尺八を吹きたい、始めたい、というきっかけづくりも、
尺八を吹く、始めることが気軽にできるようにもしたいですね。
ではごきげんよう。
※今日のごはん写真
とはいっても、短期間で効率よく上手くなることばかりがすべてではないと思います。
ゆっくり、マイペースで、難しいね、時間がかかるね、といいながら練習する時間も実は楽しかったりします。
僕のレッスンでも、そういったクラスがあります。
月に2回のレッスンでしか、尺八を吹かない、という感じです。
それでも、みなさん楽しく吹いて、ちょっとずつできるようになっています。
みなさんそれぞれが、あわただしく生活する中で「レッスンの時間を作る」というのってとってもありがたく思うんですよ。
その貴重な時間だからこそ、僕は有益で効果的な内容になればと思っています。
毎日練習して、毎週レッスンして、そりゃできるようになるのは当然ですよ。
月に二回のレッスンでそのときしか尺八を吹かなくても、なんだか楽しい、なんだかできるようになる、そんなレッスンを充実させていきたいと思っています。
もちろん、練習するのが楽しひと、練習ができる環境にある人は、それを楽しんでもらいたいと思います。
ただ僕は練習することが嫌なこと、レッスンが重荷になるのだけは絶対になしだと思っています。
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