発音の理由を「吹いて音を出す」から「打撃による発音」に置き換えた瞬間に楽になる人もいます。

さてさて、2022年になってからずーっと同じ話題をテーマに今日まで書いてきました。

それが、

「尺八を吹く」において「音が発生する理由」と「音が持続する理由」を分けて考えてみましょう。

これでした。これでしたね。

 

で、今日まで何回かに分けてきた話題はこの「音が発生する理由」と部分の話です。

 

え?

 

長すぎない?

 

はい、ごもっともでございます。

 

 

でも、長く書く理由もありまして。

 

それは、どうしても尺八は吹く楽器だからです。

 

どんなに細かいことを考えても、分解しても理由などを細かく考えても、

一言で言えば、

尺八は吹いて音を出す楽器だからです。

 

そして、このブログでも以前書いた一つの悲しい言葉があります。

 

一般的に人が「吹く」とおもって行う動作は「尺八を吹く」ことにおいては最も適さない動作かもしれない。

 

これです。

 

尺八を持たせて、だいたいの人がとる「吹く」動作は、尺八を吹く動作ではありません。
残念ながら、多くの場合は、尺八を「吹く」に適さない動作で尺八を吹く人が多いです。

 

でも、できちゃう人は、できちゃいます。
あ、これはこうだな、と、尺八を「吹く」動作を行います。

 

なので、どんなに「吹く」ことに関して、あれこれしても、そもそも動作が違うので、ほとんど効果は表れません。

 

長い期間、習っていても、尺八を吹いていても、変化が起きない、音がよくならない、しんどい、ということが続く場合は、適さない「吹く」の状態です。

中級者、上級者といわれる人たちでも、適さない「吹く」で尺八を吹いている方は多いです。
安定感がなかったり、しんどい、ギリギリの状態、本当にうまい人と決定的に何かが違っています。

 

 

なので、「吹く」以外のアプローチ、動作をすることで、

正しいと思い込んでいる尺八を吹く動作を、真に尺八を吹くことに適した動作に切り替える必要があります。

 

「あ、今までは違う動作をしていたんだ」と気付くことが必要になります。

 

が、ここでも、やはり吹くを基準としたような言葉になってしまう。
吐く、漏らす、歌うように、声のように、

つまり「吹き方」のバリエーションとなってしまう。

多少の変化は起きるかもしれませんが「尺八を吹くのには適していない吹く」を基準とした動作がベースであることは変わりません。

それでは、劇的な変化にはならないです。

 

 

で、僕が今回提案したのが「打撃」を行うという発想による解決です。

 

吹くのではなく「息で歌口の穴を叩く」と考える。

パクパクと口を閉じる動作を伴っておこないます。

 

そうすると、吹くのではなく、打撃による発音が効果的になるような動作をしようとします。

 

打撃ですから、一瞬です。

瞬間の動作です。

 

これで、動作が切り替わります。

 

短い発音の練習が大事です。という話もこのブログでしてきました。

わけもわからず、やってみることで、なるほど、そうかと、ぼんやりと体感する人もいます。

それでも、難しい方には、今回のような提案で変化が現れる場合があります。

 

吹く、吹奏楽器、当然、音を伸ばすことを考えてしまいます。

発音も、吹くことによっておこると考えてしまいます。

 

「吹く」という動作にとても負担がかかっています。

吹くことですべてを解決しようとしている。

 

人によっては、何も考えなくても、それぞれに適した効果が生まれる「吹く」を使い分けています。

 

それが、混乱している状態、マッチしていない状態が、尺八の音が出ない、上手くいっていない状態です。

 

尺八はどうして音が出るか。

音を出すためにどうしたらいいか。

 

なんとなく、結果として音がでること目指して取り組んでいることで、出来るようになったこと。

個人の努力、訓練、熱意、時間にゆだねられて解決してきたこと。

曖昧でも許されていたこと。

 

当てもない練習が、より具体的に、論理的に、考えて取り組むことができます。

 

尺八の音が出る理由。

まずは「発音」に関して、じっくり考えてみる。

打撃による発音。

歌口の隙間を口を閉じて発生する息で瞬間的に同時に塞ぐ、叩く。

打撃だから瞬間で鳴る。

瞬間で音が立ち上がること、はっきりと音が出ること、を目指して、短い発音の練習を取り組んでみましょう。

 

 

 

そして次回からようやく、

「尺八を吹く」において「音が発生する理由」と「音が持続する理由」を分けて考える、の後半部分に突入します。

 

「音が持続する理由」を考えるについて書いていきます。

 

 

 

ではごきげんよう。

 

 

 

ちなみに歌口の隙間を作ることに関してはこちらのブログ、動画を参考にしてください。
下唇と歌口のカットされた隙間で作られた穴です。

尺八の吹き方を一つの法則に従ってかなり詳しく解説してみました。動画を編集してました。

 

※今日のごはん写真

尺八が修行とか、文化とか、伝統とか、流派とか、そういった重いものを背負って取り組むものという時代ではないです。
尺八に関わる人、みんなにそれを押し付けるのは終わりです。

それをするためには、いろいろな条件があります。

趣味で尺八を始める、楽しみとして、娯楽として、カルチャー尺八として、人が増えていくためには、従来の問題解決方法では全くダメです。
業界のニーズにこたえること、時代のニーズにこたえること、それぞれ違う立場です。

両方を兼ねることはできません。
土台、母数が減少してしまっては、頂点を持ち上げることも、支えることも難しいです。

流派と関係のない、カルチャー尺八、楽器としての尺八、は一つの可能性です。

 

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