2022年になって、ずーっとこの話題です。
「尺八を吹く」において「音が発生する理由」と「音が持続する理由」を分けて考える。
まずは、「音が発生する理由」をずっと書いてきました。
いよいよ後半部分です。
前半の「音が発生する理由」に関して読んでいない方は、お時間のある時にブログ読んでください。
じゃないと理解がしにくいとおもいます。
尺八は「吹いて」音を出す。
もちろんそうですが、音の立ち上がり、音の伸び、スムーズなつながり、などに大きく差があります。
僕自身が行っている動作を詳しく分解して考えてみると、いろいろな理由がはっきりとしてきました。
先日、指導しているジュニア邦楽合奏団の高校生の団員に「打撃による発音」のお話をしました。
孔を打つ「アタリ」はこれまでも取り入れて練習しています。
それでも、立ち上がりが悪かったり、すこし窮屈な音色になったり、音の切り替えがスムーズでなかったり、大甲音を苦戦している様子がありました。
歌口で「打撃による発音」をすることを説明した瞬間に、
「なにこれ!すごいんだけど!!」
という風にいきなり変化が起きました。
本人の実感がものすごく変わりました。
これまでの吹き方を、じっくり練習していれば、いつかよい結果になったかもしれません。
でも、それはいつかわかりません。
これまでの吹き方は、いろいろ問題を抱えていた吹き方なので、それを自分の実感、手応えと相談しながら、吹き方を修正していくことになるのだとおもいます。
それがたぶん練習する、努力する、いつかできる、なれる、ということなのかもしれません。
でも、アドバイス一つで変わりました。
つまり、正しい動作が手に入ったんです。
急に技術が身についたわけではないんです。
単純に正しい動作が行えた、最適な動作が行えた、ということなんです。
人によっては、5年、10年、20年かかって、なんとなく得られる感覚かもしれません。
もしかすると、得られないかもしれません。
尺八を吹くってこういうことなのか。
楽に吹ける、スムーズに発音できる。
という段階が手に入るのには、これまでの考え方、アプローチでは、時間というものが必要だったのかもしれません。
時間をかけても手に入らない人もいるかもしれません。
でも、アドバイス一つで、ほとんど僕と変わらないような発音で尺八が吹けるようになりました。
僕は高校生のころそんな音で吹いていません。
大学生のころだって違います。
それなりにそれなりに上手に聞こえる音を、苦労してギリギリ成立させて吹いていたと思います。
(過去の僕は今の僕とは全然違う吹き方をしていました。)
尺八の音を出すことを具体的に考えること。
自分の動作を具体的にすること。
何をすると、どうなると、音になるのか。
吹くとは、どういうことなのか。
知ること、説明できること、イメージすることの大切さを改めて思い知りました。
窮屈さ、吹きにくさを感じさせないで、楽々と吹いている団員の様子を見て、僕はめちゃくちゃにやにやしてました。
「打撃による発音」とともに教えたことが「音を持続する役目は何か」です。
それが、後半のテーマ。
「音が持続する理由」です。
音を持続させるものは何か。
もう、うすうす感じていると思います。
気付いていると思います。
それが「息」なんです。
そんなん、あたりまえやろ。って声が聞こえてきそうです。
確かに。
大事なのは、役割がわかれている、ということです。
打撃によって発音した「音」を「息」は「持続させている」だけ。
いまいち音の立ち上がりが悪い、
一音一音の輪郭がはっきりしない、
そういった問題を抱えている人は、発音も「息」にさせている感じです。
息を吹いて発音させている状態です。
息を吹いて発音する。
と
息(唇を閉じるときに生まれる空気の流れ)の打撃によって発音する。
これは、もう全然違います。
「吹く」つまり、息を伸ばすのは「発音後」なんですね。
発音した音を、保持する、持続させる、のが息だと考えてください。
短く口をパクパクさせるだけで音が出る。
それを繰り返しているうちに、その短い発音を伸ばしてみる。
やってみてください。
まだまだこの話は続きますよ。
ではごきげんよう。
※今日のごはん写真
文章だけだとわかりにくい話だと思います。
まだまだ、上手く整理が出来ていません。
YouTubeで動画にするのもいいのですが、受け止め方によってはおかしなことになるので少し悩んでいます。
現在の吹奏状態、説明の理解度をみながら双方向で説明できるのが一番いいですね。
なので、興味のある方は、単発のオンラインレッスンなどもしておりますので、ぜひお尋ねください。
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