尺八を構えて口を「パクパクするだけで」音が出る人と出ない人の違い。

さてさて。

そろそろ、毎回熱心にブログを読んでいただいている方でもなんだかついてこれないくらいややこしい話をしている感じになってたかもしれません。
ずーっとこういったことを考えているので、言葉が省かれてしまって順序良い説明になっていない場合があります。

すみません。

なるべくわかりやすく書くようにします。
それでも、という方は、オンラインレッスンを受けてくださると助かります。

理解度を見ながら話すことができますし、実演も伴うと伝わり方も大きく変わります。

 

とはいえ、このブログの内容は、尺八を吹く、尺八の音を出す、ということにおけるアプローチの一つです。
すべてではないけど、この考え方は実に有効です。

難しそうな内容ですが、

・のどを開いて、体を共鳴させて、なんたらかんたらとか

・肺活量がうんたらかんたら、

・腹式呼吸がうんたらかんたら、

・アンブシャがうんたらかんたら、

・丹田呼吸がうんたらかんたら、

そういった、それっぽい話よりも、根源的な部分なので、それっぽいことを考えて理解するよりも簡単で、効果につながる話題です。

とってもシンプルな話です。
あきらめずに頑張ってブログ読んでください。

 

ではでは、

 

いやいや、もうすごく腑に落ちる!

ワクワクしながら読んでいます!

 

という方に向けてさらに書いていきます。

 

 

「パクっと口を閉じて、尺八の音が出るか」

これを試してみてください。

まあ、パクパク奏法の始まりです。

 

特に「吹く」という動作は必要ありません。

吹かなくても、パクっとすると空気の流れは生まれます。

 

それが発生しない人もいます。

そういう場合は、口が気道と分離されていない状態になっているかもしれません。

パクパクで生まれる空気の流れは、口の中の容積が減って押し出された空気によって生まれます。

口を開けて広がった口腔が、口を閉じることで容積が減ります。
減った分の空気が唇の方へ出ようとしてくることで、口をパクパクするだけで空気が流れます。

そのためには、気道方向だったり、鼻方向に空気が流れないようになっていないといけません。

 

まずは、口で息を吸って息を止めながらパクパクしてみるといいかと思います。

慣れてきたら、鼻で息を吸ったり、出したり、しながらでも、口をパクパクするとで音が鳴ります。

 

このパクパクで出ている音は、空気が押し出された箏よってなっているのではないので、自分で吸った息で出た音ではないんです。

息継ぎしなくても、息を吸わなくても、息を使わなくても鳴る音です。

これが理解できて、体感できるととても大きな変化につながります。

 

 

口をパクパクするだけ、吹かない、といっても、最終的には息の流れは伴います。

上手くいかない人は、やっぱり吹いてしまうんですね。

音が瞬間で「パン」とならずに、出た音は「フゥ」の音になっているんですね。

 

これは、やっている動作が違うんです。
明らかに。

 

できない人は「息が出てないのに、音になるわけない。」

「吹かないのに音になるわけない。」といった感じですね。

 

それはわかるのですが「吹く」をやめることは、もうできないんです。

なので、別の動作に置き換えてあげないといけないのです。

 

 

かつての僕はここを上手く説明できなかったのですが、歌口でも打撃音が生まれるというアイディアに触れて、首がもげた僕は違いますよ。

 

ここで、打撃の発想をプラスしてもらいます。

吹かないけど音になる、

瞬間で音が鳴って終わる、といった状態にするために、

 

「唇を閉じると空気の板みたいなものが生まれて、歌口の隙間を叩くと思ってください。」

 

これで、パクパクすることに、具体的なことが増えました。

イメージの世界にしかすぎませんが「吹く」ということに動作に支配されていた方のアクションが変わります。

 

尺八を「吹く」に変化しだします。

吹かなくても音が出る、を共有できます。

 

音が楽に出ること、発音の仕方が変わること、を実感出来れば、自然と脳はその動作を採用するようになっていくわけです。

 

この話題はまだまだ続きます。

 

 

 

ではごきげんよう。

 

 

 

※今日のごはん写真

シンプルな話です。

とかいって、ややこしくしているのは自分じゃないかと思っております。
本当にすみません。

「鼻から息が抜けないように、口で息を吸って息を止めながらパクパクする」といった小さなセンテンスでも尺八を吹く動作につながっています。

口で吸うか、鼻で吸うか、ということを大きな悩みのように扱われますが、まずは一択に絞ってください。

口、一択です。

初心者であればあるほど、口です。
自分は中級者だから、悩むか、と思った人、たぶん中級者じゃないです。
口で息吸ってください。

それで、悩む理由が明確になって、口でやったほうがいい理由、それでも鼻でやったほうがいい理由が明確になったときにはじめて音楽と向き合って悩んでください。

単純な一音の音出しで悩む問題ではありません。

 

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