尺八が上手くなる、上達するという視点、つまり、尺八の練習の仕方、についてのお話になります。
前々回、前回のお話をすぐに応用すると、
「練習の難易度を上げない」
「練習のハードルを上げない」
ということが出てきます。
そうすることによって、レッスンとレッスンの間をつなぐ線をつくり、連続性を生み、レッスンや練習の価値が上がっていきます。
難易度とかハードルという風にするともうなんだか難しいように思いますが、
これは結局のところ、
「できること、わかっていることを、確認する」
ということでもあります。
できること、わかっていること、なので、めちゃくちゃハードルの低い練習でいいのです。
でも、内容はとても大切です。
え、どんな内容にしたらいいの?と心配になるかと思いますが、今日のブログを読めばわかります。
音を出すこと、時間をかけることだけが練習ではないのです。
練習とはなにか、を勘違いしてはいけないのです。
前回のブログでは「考えるだけでもいい」という、もうこれ以上ないくらいに低いハードルでもOKだと書きました。
初心者の方ほど、練習を難しく考えてしまいます。
練習を難しく考えるのは辞めましょう。
練習のハードルを上げるのはやめましょう。
そして、できることをもっとできるようにする、という考え方の重要性をもっと高めてください。
できることをできるようにする。もっとできるようにする。というとてもシンプルな練習をないがしろにしている場合が多いです。
音が出ない人もです。
音が出ないから、できることがない、ではありません。
音が出なくても、音を出す前までの段階で、先生が教えてくれることがあります。
それは、持ち方や、楽器の当て方です。
音を出すための準備、そこに勘違いや思い違いがないかをもっともっと真剣に整理してください。
できることをもっとできるようにする。
これは、どのレベル、どの段階にいる人にとっても、とてもシンプルで重要なことです。
音が出るようになるまで、先生のところにはいかない、レッスンを受けない、というのは、辞めた方が良いですね。
多分、時間をむだに使いすぎます。
レッスンに行くこと、日を決めること、これだけでも良い環境を作れます。
そういえば、こんな話を数ヶ月前にブログでかいていたかもしれないな、と思い出して調べたら書いておりました。
ぜひお時間のあるときによんでいただければとおもいます。
今日のブログのタイトルは、
できることをもっとできるようにする。です。
ということは、できることがなにか、わかっていないとダメです。
先生とのレッスンでは何をしたか、何ができたか、を具体的に覚えていられる人って圧倒的に少ないと思います。
いや、ほとんどの人が覚えていないはずです。
メモをとること、地味ですがとても有効です。
メモをとるだけではダメです。
このメモの意味は何だったかを、後ほど必ず確認して思い出してください。
今日は覚えていたけど、明日は?明後日は?次のレッスンの直前まで覚えていますか?
前回のレッスンの内容をしっかり覚えて、今回のレッスンを受けている人は少ないと思います。
それが実戦できていたら、確実に成長できていると思います。
つまり大事なのは、復習です。
復習して反復することです。
これが、できることをもっとできるようにする。ということです。
レッスンでどんな話を聞いたか、
どんな実感があったか、
どんな変化があったか、
覚えているつもりでもだいたい覚えていられません。
メモだってとりきれません。
全部録音することをオススメします。
録音したから安心だ、というわけではありません。
ちゃんと使い方があります。(これは次回にお話しします。)
レッスンで、でき”た”ことをもっとできるようにする。
できること、できたことをやるので、練習の(反復の)ハードルは低いはずです。
できないことをやろうとするから、練習のハードルは一気に高くなるのです。
どんな初心者の人でも、ありますよね。
音が出なくてもです。
持ち方、当て方、果たして、できたことをちゃんと復習できていますか?
どこかで都合良く、自分の解釈で、曖昧にしていませんか?
できることを、できるようにする。
そのためには、なにができることがを理解しておかなければいけませんね。
やりたいこと、できるようになりたいこと、ではないんです。
厳しい話ですができることの積み重ねの上に、やりたいこと、できるようになりたいことが積み重ねられます。
反復することは、できることです。
できないことを、出来ないやり方で、反復してはいけません。
約束です。
「できること、わかっていることを、確認する」
この内容について、伝わりましたか?
だからこその、できることをもっとできるようにする。なのです。
いやいや、独学はどうしたらいいんだよ。
そんなレベルじゃなくて、中級者、上級者はどうしたらいいんだよ。
という声もあると思います。
次回は、そんな方のための話題を書きたいと思います。
もちろん、初心者の方にも役立つ内容なので、みなさんお楽しみに。
では、ごきげんよう。
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