7月23日に「新潟市ジュニア邦楽合奏団」の定期演奏会が無事に終了しました。
僕は指揮者として指導に関わらせていただいております。
良い演奏で、無事に終わり、ホッとしました。
卒団生も堂々と最後の演奏ができたと思います。
早いもので、もうそれから3週間ほど経ってしまいました。
僕自身、定期演奏会後はやはり疲れがたまっていたみたいです。
それなりに無理していたのでしょう、体調を崩してしまいました。
そのため、延期をお願いしなければいけない依頼演奏などもできてしまって、
そんなことからも体調だけでなく、精神的にも落ち込んでしまいました。
仕方ないこととはいえ、なかなか重く感情にのしかかってきました。
まあ、いまでは体調ももどり、精神的な落ち込みも少し戻ってきております。
助けてくれるのは、尺八であり、音楽であり、なわけです。
自分を悩ませるのも、元気にしてくれるのも、同じモノなんですよね。
さて、そんなことよりも、定期演奏会のことを書きます。
新潟市ジュニア邦楽合奏団は、全国的にも珍しいジュニアのための公立の和楽器合奏団です。
和楽器ってだけでも珍しいですし、合奏団ってなるともっと珍しいですし、しかもそれがジュニアのためのってなるともっともっと珍しいです。
そのうえ、新潟市が主催している(運営は新潟市文化振興財団です)公立の合奏団となるともっともっともっと、ほっともっと珍しいわけです。
珍しいだけでなく、クオリティの高い演奏を目指して練習をしておりまして、その成果を発表する年に一回ある定期演奏会が夏にあります。
そして、高校3年生の団員は、この演奏会を最後に卒団となります。
卒団はさみしいですね。
力をつけて育ってきて、技術的にも、音楽的な部分でも、団を運営する部分でも成長して頼りになる存在となって、いなくなってしまうわけですから。
でも、仕方ないことなんで、仕方ないとおもうのですが、ジュニア邦楽に関わるようになって、近年はよりそのさみしさを大きく感じるようになりました。
なんなんでしょうね。僕も歳をとったのでしょうか。
そして、また新しい新体制となって、次の定期演奏会に、向かって日々を積み重ねていくのです。
学校とはちょっと違う、青春がここにはあると思うんですよね。僕は。
なので、ジュニア邦楽で、和楽器で、大いに青春して欲しいって僕は思うわけです。
第28回の演奏会は良いものができあがったと思っております。
自分たちが演奏することだけでなく「演奏会・コンサート」としてどうするか、ということを少し子ども達に考えてもらうような課題も投げていました。
楽しい時間を、また来たくなる、応援したくなる、人に紹介したくなる、コンサートにするにはどうしたらよいか。
演奏が上手くなっていくこと、だけでは達成できない部分でもあります。
練習を頑張って、一生懸命とりくんだ成果を見せる、それは当たり前、当然として。
プラスアルファのなにをお客さまに提供できるか。
反省会での僕の話は、そういった話題が中心になってしまって、すこし難しかったかもしれないけど、伝わった団員もいれば、うっすらと、ぼんやりと、わかりそうでわからない団員もいたと思います。
ジュニア邦楽合奏団のメンバーは、与えられた環境や時間、かけがえのない貴重な体験を今できています。
そのことを実感すると、何をするか、何ができるか、いろいろなことが思いつくかと思います。
団員みんなが、大切に思うこと、好きになること、夢中になること、中からうまれるそういったモノがすべてにつながって行きます。
これは、僕がどうこう言って生まれるモノでもないのです。
中から生まれてきて欲しいなと、願っています。
でも、これも、丸投げで委ねているように思います。
かっこよさげなそれっぽいことを言って、うまくごまかしているような。
だからこそ、好きになるように、夢中になるように、そういったきっかけが生まれるような刺激、機会を提供できるように僕は努力しなければいけないってことでもあります。
僕ができることはまだまだあるってことです。
頑張ろう。
今、君が取り組んでいる楽器は、君にとってどんな楽器?
どんなところが好き?その好きを人に伝えたいって思うかな?
なんだかバカバカしいお話かも知れないけれど、こういったことが原点であり、結論なんだと思います。
尺八って君にとってどんな楽器?にたいして、ジュニア邦楽合奏団史にのこる名言を残してくれた卒団生。
小学2年生のころからレッスンしていたけど、卒団してしまうのが本当にさみしいですね。
始めたばかりのころのレッスンで音が出て、合奏して、楽しそうにもう一回!もう一回!と言ってくれたことは本当にうれしかったですね。
ジュニア邦楽合奏団のための曲、もう少し残したいから、頑張って書くぞ。
では、ごきげんよう。