邦楽が衰退しているとか、和楽器が衰退しているとか、
どうやって盛り上げるか、とか
そういった話になったときに、
邦楽・和楽器をやっている側の都合だけで話が進んでいるように思えます。
相手の都合、受け手の都合、が最も優先されることなんじゃないかって僕は考えます。
これって恋愛と同じじゃないですか?
どんなに自分が好きでも相手が好きになる余地がなければ絶対に無理じゃないですか。
でも、好き好きと押せ押せと、そうしたら相手も振り向いてくれると。
どれだけ、イケメンの発想なんでしょう。
もしくは、乱暴なというか、野蛮な。
そんな風に思えるのって、人生においてみんなイケメンなんだなって思う。
モテの人生を送ってきたんだなって思う。
どう考えても、モテ人生でしか生まれないような発想ばかりが目立つのってそういうことだと思うんです。
モテ人生でうらやましいですよ。
僕みたいな非モテ人生を歩んできた人間からすると、
マイナスからスタートする自分をどうやって、ゼロの状態にして、関係性をつくって、悪くないかもって思ってもらって、、、、
と、考えて行動してきて、その上で、上手くいかないことだってたくさんあって。
あれ、なんだか泣けてきた。
ちがうちがう、ストレートな恋愛の話ではなくて。
和楽器が、邦楽が、盛り上がる、拡がる。って話だよね。
和楽器がいいなとか、尺八がいいな、って思ってもらう話。
実はこれも、
「盛り上がる」
と
「拡がる」
はちょっと違う話なんだよね。
衰退を止める
と言う言葉もあるけど、これも
「離脱を止める」
と
「新規参入を増やす」
で違う視点が必要になるんです。
矢印の向きです。
盛り上げるは、内側にやじるしが向かいます。
拡がるは、外にやじるしが向かいます。
盛り上げるときに、外向きの矢印の意識があるだけで、盛り上がりの結果にちょっと変わった変化があるかも知れません。
盛り上げれば、勝手に外の世界がついてくるだろう。なんて思っていたらそれは大間違いです。
かなりのイケメン思考です。
学校のクラスの一軍思考です。
多分、嫌われると思いますが、自覚することからが大事なので、はっきりいます。
いいですか、和楽器の現状、邦楽の現状は、三軍以下なんです。
非モテなんです。
本人のモテ人生、イケメン度、美女度によって、それを覆すことができる人もいます。
いますが、それは限られます。
で、こここで勘違いしてほしくないのは、
三軍だから、非モテだから、価値がない、と言っているわけではないのです。
価値はちゃんとあります。
三軍、非モテの戦い方があるのに、それを忘れてはいけないと僕は思うわけです。
自分たちが三軍なのを一軍のせいだといってもしかたないのですよ。
そこで生きなきゃいけないのですから。
例え話が、飛躍しすぎて、こんがらがってわかりにくくなっていますね。
すみません、僕の悪い癖です。
こういった話が、共感出来て、ピンとくる方とお友達になれて、お話しする機会が作れるといいなって思うわけです。
和楽器を盛り上げる、といった話題になっているとき、夢中になってイケメン視点の持論を展開していませんかって。
自分の都合を他人に押しつけることになっていることが多々あります。
ちょうど、邦楽ジャーナルの10月号にそういった記事がありました。
あの記事は良いものだと思います。
でも、矢印の方向に気をつかっている感じがして、良い意見でも歯切れが悪く感じる面もあるし、予定調和的に皆が納得する着地点にまとめてしまっている部分もあるかなと感じました。
あの記事の施策、分析などを、矢印の方向を考えて読んでみると良いと思います。
相手の都合、事情ってものをちゃんと考えないと全く意味が無い。
こういうのはざっくりといってしまえば、マーケティングの一部でもあるわけです。
ではごきげんよう。