尺八は音を出すのが難しい、というのは本当なのか?

尺八を吹くのは難しい?

吹き方のポイントのみを単純にお話できたらいいのですが、もういろいろかんがえすぎちゃって、順を追って説明しようとすると、前提のお話が多くなりすぎております。

読んでいただいている方には本当に申し訳ないのですが、お付き合いください。

今回のお話の結論です。
「尺八はそれのみでは不完全な楽器で、尺八と下唇・顎を使って音の出る状態にすることで、簡単な動作で音が出る楽器になる。」

結論を読んで、そうだよね!と思う方は以下は読まなくてよいですwww

ほうほうとか、ふむふむとか、そんな気はしていたとか、興味ある!え?どういうこと?という人は読んでください。

そんなわけねーよ、という人は、ごめんなさい。
多分目指す音色がちがうので、ウィンドウを閉じてくださいwww

さて、タイトルについてですが、

「楽器だもの息を吹けば音がでる。」

と思っているだけだと、音が出ないから、難しいと思うのは本当ですね。

でもそれはちょっと違うのです。

難しいから音が出ないのではありません!

実は尺八はそれ単体で一つの動作で音が出る状態にまでなっていないからです。

つまり、尺八のみでは楽器の状態になってないというとわかりやすいかもしれません。

ピアノやギターだったり、同じ和楽器の箏、三味線は簡単に音が出ます。
ピアノは鍵盤を押す。叩く。
ギター、箏、三味線は弦を弾く。

一つの動作でだれでも音が出ます。
(もちろんだから簡単かというと、そうではなくて、もちろんその先にはもっと難しい世界が待っていますが。)

 

尺八の音が出にくい理由

では尺八はどうでしょう?

吹けば音が出る、では音がでません。
尺八は単体では楽器になっていないので、そうはいきません。

吹く前に簡単に音が出る状態にする。という段階が必要なのです。

まずは、尺八と下唇・顎を使って音が出る状態にすることが必要なのです。

そして、注意しなければいけない大事なことは、尺八の場合、音がでないことと、簡単に音が出る楽器の難しい世界を、混合して考えてしまいがちであるということです。

息の強さだとか、呼吸法だとか、くちびるの形がどうだとか、唇の隙間がどうだ、腹式呼吸だなんだ(僕はこの言葉はさけます)、声帯がどうだとか、音程がなんだ、魂が、精神が、命が、平和が、時が、祈りが、昨日の晩御飯はなんだっだっけとか、なんだかんだはもうそのずーっと後のはなしです。

難しく考えすぎずに、尺八と下唇・顎を使って音が出る形状を作ることができているか、この一点を考えましょう。

音を出すことが難しいわけではありません。
簡単に音が出る状態を作れば、簡単に音が出ます。
そして、その先の良い音色、正しい音程を作って行き、果てしなく難しい世界(笑)に入ってゆきます。

まずは簡単に音が出る状態を作れているか、これは未経験者はもちろん、初心者も中級者も改めて見直すべきことです。

長くなりましたので、続きは次回にします。

尺八と下唇・顎がどういった状態だと簡単に音がでる状態なのかを説明します。

 

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