尺八を吹くときは唇を閉じるわけでして。
そのお話を少ししております。
唇を閉じている状態ってわかりやすく何種類くらいあると思いますか?
まあ、使っている筋肉の種類で考えると、という方が分かりやすいかもしれません。
僕は、2つ、と説明しています。
一つは、免許証の写真に写るとき、歯が見えてはいけませんから、澄ました顔のときのような閉じ方。
もう一つは、唇を突き出してみてください。すっぱーーーい、みたいな口です。
それも唇は閉じられていますよね。
尺八を吹くとき、多くの場合、澄ました顔のときの唇を基準に吹くことを考える方が多いと思います。
まあ、何となくそうしたくなるというのもあるし、
唇を軽く横にひいて、なんて説明も多いのですから、自然と縦に閉じる唇というのでしょうか、横方向に意識された唇の形になります。
閉じることを進めてくれる筋肉は、口の横の筋肉です。
尖らした唇。
チュッとするような唇ですね。
これで尺八を吹こうと思う人は少ないかと思います。
唇を突き出したらダメ!という指導も存在しますから。
だからといって、これが全く無意味、知らなくてもいいこと、かというと、僕は違うと思っています。
この時、唇を閉じようとする筋肉は、唇の周りにある筋肉です。
その筋肉が唇を中心に集めるようにして、閉じた状態が作られます。
昨日のブログの記事でかいた、「ご飯モグモグ」状態のときに、唇を閉じるのを制御しているのは、口の周りの筋肉です。
口の横の筋肉は、一切関与していませんし、むしろ伸びて力が入っていない状態です。
口の横の筋肉、実は、唇を直接動かして、唇を閉じているわけではないと感じませんか?
横にひかれた唇が、結果的に口を閉じる形にしていて、唇が閉じている理由は、顎が閉じているからという部分が大きいのです。
唇は閉じ続け、口内はひろく
という言葉を昨日のブログで書いていました。
顎が閉じてしまっては、口内を広くするのは、難しいのです。
口を横にひく、という意識がつよいまま、口内を広くするのは、非常に難しい動作なのです。
長年、横にひくスタイルで尺八を吹いている方が、音量の幅を手に入れるために問題解決するには、二つの方法があります。
・横にひくのをやめる。という、根本から変える方法。
でも、これは、音が全くでない状態になる時期などを通過する可能性もあって、なかなか思い切ってできるものではないです。
ちなみに、僕は思い切ってこれを実践しました。
もう一つは、
・唇の周りにも筋肉があることを思い出す。方法。
これは、横にひいている唇では、息に直接、力のアプローチができている感覚、息を唇でタッチしている感覚、息の流れに寄り添っている感覚が弱いため、閉じすぎ、開きすぎといった、○○すぎが発生しやすくなります。
そこで、上唇の上にある筋肉ですね。
唇の周りにある筋肉です。
唇をすぼめる動きのときに使っている筋肉の動きを足すことで、息に直接、唇でタッチしている感覚が強くなります。
これは、お手軽に試すことができるので、ぜひチャレンジしてみてください。
鼻の下を伸ばすようなイメージでもいいと思います。
息の向きが変わるかもしれません。
そうしたら、下唇、顎などを動かします。
これは、尺八と下唇が密着する動作にもつながって、安定して音が出る動作にもつながります。
もちろん、顎を動かす、下唇を動かす、というのは、多少不自然だったり、負担のかかる動作なので、そこから、楽に吹ける状態をみつける、近づいていくことも必要になると思います。
尺八を吹く、というと多くの人が無意識に唇を横にひくことを選択します。
本当に、どうしてなのだろうと不思議ですね。
日常生活では、ご飯を食べているときの「お口モグモグ」で使っている筋肉がとても発達しているのはずです。
それを使わずに、横にひく、という普段使わない筋肉にたよってしまう。
普段する動作が使えるわけがない、何か特別なことをしなければ、尺八は吹けない、音がでない。
という、先入観や固定観念が強いのかもしれませんね。
普段から使っている動作が応用できる!
このことを信じてみましょう。
僕は、声を出す動作に関しても、同じです、という話もしています。
それとはちがう。それはちがう。
と思ってしまうと、もったいないです。
もしかして、そうかも。
あれ?そうかもしれないぞ。
と思ったほうがお得です。
肺活量が必要。
腹式呼吸が必要。
息を半分捨てて音を出す。
音を出すのがむずかしい。
何か特別なことをしなければいけない。
僕は、一切こんなことは言っていません。
このようなことを言うのは、誰でしょう?
専門家ではない人たちです。
ちょっと触っただけの人です。
指導者に恵まれず途中で辞めた人たちです。
あなたの頭の思い込みです。
多くの人が言っているから正しい、という思考回路はよくありません。
専門家の真実の一言よりも、大勢がぼんやりと話す勘違いを、事実として受け止めてしまうのはなんでなんだろうなって思います。
なんでなんでしょうね?
ではごきげんよう。
※今日のごはん写真
あらゆることにおいて、上達する人が少ない、結果を出せる人がすくない。
という理由がなんとなく、こういったことが原因なのかな?って思います。
ということは、どんな思考方法を持てばいいか、どんなマインドセットで、どんな行動をすれば、いまより良い結果が出るのかが簡単に思いつきます。
上達、結果を出すために実践するのは難しいかもしれません。
でも、正しい知識を実践している人たち、結果を出している人たちから学ぶのは大切なこと、欠かせないことだとおもいます。
その他大勢から、知識を持つ状態にレベルアップ。
そこから、実践者になる。
結果を出す。
どんなこともピラミッド型になっていて、上の方にいる人、結果を出している、成功している人は、少ないです。
大勢の意見に価値があるかどうかってことだって、ピラミッド型のこの構造を知ったら、すぐに理解できるはずです。
大勢の意見には、安心が存在します。
安心しているうちは、上にのぼれません。結果出せません。
なにごとも、ストイックに行きましょう。
安心したらその居心地のよさになれてしまいますから。
あ、もちろん、安心することが悪い、といは言っていません。
自分が望んでいるのならいいのですが、望んでいないのに、向上心や好奇心が巧妙にはぎとられてしまうこともありますのでご注意くださいね。
ダイエットは、明日からでいいや!!!
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