尺八の音と素材
もうずっと、議論されていることですね。
・関係ない、内径がすべて、というところで結論が出ている。
・関係ある、内径が決まれば、その先に素材の影響は出る。
・どうでもいい。黙って練習しろ。
などなど。みなさんがいろいろな考えをもっていらっしゃると思います。
こんな議論で盛り上がっていた時代もありましたが、今はあまり目にすることがないような。。。
僕だけかな??
某掲示板をロムってるのはたのしかったなぁ。(遠い目)
結論がでたからなのか、興味がなくなったからなのか、そんなことどうでもよくなったからなのか。
ただこれって結論が出る話じゃないと思っています。
尺八は、音が鳴るならないの要素が楽器以外の部分にも求められています。
演奏者の技術も、楽器の制作技術だって、素材だって進化してます。
てことは、その変化に応じて、かつてはそうだったが、実はこうだとわかった!ということが起きるかもしれませんからね。
なので、ギラギラしていたいんですよwww
ここでは僕の個人的な考えを書きたいと思います。
科学的な根拠ゼロです!!!!!
僕、専門的な勉強は何一つしていません!!!
なので、みなさんの考えや意見もしりたいので教えてください!!!
僕は、内径がすべて、と思っていました。
びしっと音がなる内径にすれば、どんな素材でもよいと。
竹で作られていても音が鳴らないクソな楽器の理由はならない内径だからだと。
竹だからいい音がする、わけでもなく、竹じゃないからいい音がしない、わけでもない。
プラスチック管の「悠」は、名器とよばれる竹製の楽器の内径をコピーして、最終の仕上げも職人さんが一本一本しています。
なので、「悠」を馬鹿にしてはいけませんよ。
1万2千円でこれが手に入るなら、これがいいです!
ちょっとお金出して、木管の、合竹の、とかにするのは、個人の自由です。
(僕は相談されたら、もう少しお金貯めて、ちゃんとした竹製の楽器にしましょっていいます。個人的にこの場合、悠と比べた実感として、木管だからいい音がする、合竹だからいい音がする、とはとても言い難い部分があり、素材の前の問題、内径がいい感じかどうか、が立ちはだかると思っています。プラスチックの見た目が嫌だから、木管や合竹にするという理由なら、価値観が異なるので、なおのこと否定もしません。)
で、プラスチックで素材が均一になっていることも大きな意味があるんではないかと思っています。
なる八くん、水道管尺八がそこそこ鳴る状況を作れる理由は、素材が均一だから、それなんじゃないかと思うのです。
合わせて、内面が平滑であることも大きいと思います。
もちろん、内径の与える影響が多いので、ただのストレートな構造になっているなる八くん、水道管尺八の限界はありますが、素材のおかげで成立している部分は大きいのではないかと思います。
内径が確定してきて、鳴るという状況を作ることが、当たり前になってきたら、いよいよ素材の問題が大きくなってくるのではないでしょうか?
新しい素材の登場や、制作技術の向上、そして、演奏者が進化することで、いままで関係ないと思われていた要素が実は重要な要素だったと見つかるかもしれません。
それくらい吹き手は変化してますし、それを試す素材もできているはずです。
進化版のオークラウロは、だれでもよい音がなる、めちゃくちゃ吹きやすいという話です。
キー式なので、音を出すのも楽になっているそうです。初心者で尺八の音がなりにくい原因の一つに、孔をきちんと塞げていない、というのもあるので。
僕がお世話になっている、泉州尺八工房では、3Dプリンタによる尺八、アルミを削り出した尺八を試作されていました。
3Dプリンタによる尺八は実際に吹きました。めちゃくちゃ吹きやすいです。
これは、おそらく理想の内径を極限まで平滑に再現できているからだと思います。
アルミ尺八も、すんごいって噂を聞いています。
円滑な内径をもち、素材も竹とは全然違う・・・。
もーーーうーーーー、吹きに行きたくてたまんないです。夏からずっとそわそわしてます。
年内中にはいきたい。吹きに行きたい!
素材が影響を与える部分もある、を試す、実験する時期になってきているのではないでしょうか。
伝統楽器でありますが、そういった変化や試みを経て、伝統はより伝統になってゆくと思います。
まあ、尺八とはなにか!?という大定義の問題に足を突っ込むことになるとおもいます。
あんなもん尺八じゃない!と言われるでしょう。
でも、おしゃれでかっこいい見た目だったら、それが入り口で、あの楽器やってみたいって思うかもしれません。
竹って。。。って思っている人も、アルミ尺八でかっけーって思ったら。
その楽器が好きになってゆけば、竹の楽器の面白さにも気が付くかもしれません。
入り口は広いにこしたことはありません。
だって、和楽器、奥が深すぎますから。。。いきなり深い奥の部分は見えませんし、楽しめませんよ。
いろんな尺八、いろんな試み、いろんなアプローチがあって、尺八に興味を持つ人が増えて欲しいです。
では、ごきげんよう。
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