無意識で出来る息継ぎと出来ない息継ぎ。

リズムの練習、しばらく書いてなかったですね。

息継ぎに関することをお話します。

ただし前提条件として、パクパクするだけで音が出るようになっていることが必要です。
口を閉じたら音が出る。口を開けたら音がとまって、息が入ってくる。閉じたら音が出る。という流れです。

音の出し方の説明で紹介している(はず?)なので、そちらを。

 

皆さん、音出しはどんなようにされていますか?

メトロノームを使っていない方、使いましょう。
正確なテンポでリズムを出してくれて、自分の息継ぎというわがままを許さない先生、メトロノーム先生と一緒に練習してください。

息が切れるまで伸ばして、息がなくなったら吸って吹きなおしている方、伸ばす拍数を決めて息がなくならないうちに息継ぎしてください。
(どんなジャンルのどんな曲を演奏しているかによりますが、)息を出し尽くして、切れるまで伸ばすような音を出す場面はほとんど出てきません。

 

では、吹いてみます。

出しやすい音、ハやチなどがいいでしょう。
(乙ロを何となくチョイスする人もいるかもしれませんが、乙ロを鳴らすことに意識が行き過ぎて、良い練習にならない可能性がありますのでご注意を)

メトロノームでテンポ80くらいで4拍子、で音出ししてみましょう。

4拍伸ばしてみます。
ハ、チ、レ、ツ、ロ と音を動かしてもいいですよ。

 

 

うまくいきましたか?

 

さて皆さん、この時、「4拍数えるぞ!」とか「息継ぎするぞ!!」と考えましたか?

考えなかった方が多いかと思います。
そんな方にとって、これは意識しなくてもできる息継ぎ、意識しなくても伸ばせる拍数なんです。

考えた方は、徐々にできるようになってゆきますので、まずはこれを練習してください。
メトロノームに合わせて練習して、意識しないでできるようになっていきましょう。

 

・・・実は、この繰り返しになります。

 

次は2拍で行きましょう。
2拍ごとに息継ぎをしてください。

 

このときに、意識してやったのか、無意識でできたのか。

 

 

メトロノームとともにやった音出しで、どんなパターンが無意識でできるか探してみましょう。

 

 

1拍ごとに息継ぎして吹くことはできますか?

できたらパクパクも身についています。

 

 

次は、メトロノームのテンポを変えます。

早くしてもできるか、遅くしてもできるか。
この変化に対応できた方は、「息継ぎも含めた音の長さ」を感じている状態が手に入っています。

 

「息継ぎを含めない音の長さ」しか感じられていないと、どこで息継ぎをするかをしっかり考えていて楽譜に印などをつけていても、息継ぎのせいでリズムがわからなくなったり、自信をもって吹けなくなります。

「息継ぎも含めた音の長さ」を感じている人は、どこで息継ぎをするかを考えておけば(考えていなくても)、息継ぎをした後の音が出遅れたり、テンポからずれることがないのです。

 

なので、わかっている人同士の合奏は、ビシーーーーッとそろいます。
それは、音の立ち上がりだけではないのです。

息継ぎをする前の音の切れる瞬間までもそろいます。

なので、無音の間、すらもリズムのように聞こえてくるのです。

それがコントロールできるということは、それを意識してずらすことも可能なのです。

意識的に作ったのか「ずれ」は表現ですが、無意識でできちゃった「ずれ」は表現、技術とは言えません。
正確にそろえること、ずらすこと、すべて技術としてコントロールするために、まずは、基礎的な動作として手に入れてゆきましょう。

 

単純な確認作業だったり、練習になってしまいますが、それぞれのケース、それぞれの曲、メロディ、フレーズを克服するのではなく、こういった基礎動作の練度を上げて問題を解決していったほうが、早くうまくなりますし、いろんな曲がすぐに吹けるようになりますよ。

 

次回は、無意識の息継ぎでなにが起こっているかを少し解説します。

 

ではごきげんよう。


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